将軍とは?【レトロゲームプロフィール】
将軍は、戦国時代を思わせる日本を自分の足で歩き回り、大名や武士だけでなく、農民、商人、僧侶、漁師、外国人まで家来にしながら天下人を目指すファミリーコンピュータ向けシミュレーションです。
主人公候補は40人。
最初から大名を選んでもいいですし、商人の娘や農民から将軍を狙うという、とんでもない成り上がりプレイもできます。
戦闘部隊を盤上で動かす一般的な戦国ゲームとはかなり違い、主人公自身がRPG風のフィールドを歩き、相手へ直接会いに行って戦う、話す、お金や品物を渡すといった行動を取ります。
大きな目標は20人以上を家来にし、その後3つの城へ隠された巻物を集めることです。
ただし相手には好戦度や野心があり、こちらが「戦う」と選んでも「いや、やらない」とばかりに相手が応じないことがあります。
せっかく家来にしても忠誠心が低いまま月をまたぐと離反するため、人数だけ増やせば終わりというわけでもありません。
最初は人物の強さより「好戦度・野心・忠誠心」が何を意味するのか覚えると、独特なルールが一気に見えやすくなります。
| 発売日 | 1988年5月27日 |
|---|---|
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ |
| ジャンル | シミュレーション |
| プレイ人数 | 1人 |
| 開発 | Virgin Gamesなどの関連表記あり(資料により表記が分かれる場合があります) |
| 発売 | ヘクト |
| 特徴 | 40人から主人公を選択、戦闘と買収による家来集め、季節変化、RPG風フィールド探索 |
| シリーズ | 単発作品として扱われる場合が多い |
| 関連作 | 将軍(MSX版)、アメリカ大統領選挙、信長の野望・全国版 |
将軍の紹介(概要・ストーリーなど)
将軍は、国を選んで領土を広げる戦国シミュレーションというより、1人の人物として人脈と力を広げていく立身出世ゲームです。
主人公以外の39人も同じ世界を歩き、お金や食料を拾い、ときにはこちらの家来になります。
大軍を動かすより、人間関係を数字で揺さぶるゲームと思うとかなり実態に近いです。
最初は自由すぎて「で、何をすればいいんだ?」となりやすいのですが、力とお金を集め、家来候補を1人ずつ探すところから始めれば流れはつかめます。
発売年・対応ハード・ジャンル
将軍は1988年5月27日にヘクトから発売されたファミリーコンピュータ用シミュレーションです。
発売当時の価格は5,800円で、型番はHCT-HD/001です。
画面だけ見ると上から見下ろすRPGのようですが、経験値を稼いでレベルを上げるタイプではありません。
人物の「ちから」「おかね」「やしん」「こうせんど」「ちしき」「ちゅうせいしん」などを見ながら、誰へ近づき、何を渡し、いつ戦うかを決めていきます。
40人全員から主人公を選べるという時点で、当時の歴史ゲームとしてもかなり変わった存在です。
資料上ではVirgin Gamesや日本デクスタとの関連が確認でき、MSX版も存在します。
一方でファミコン版の開発元表記には資料差があるため、特定の1社だけに断定しない方が安全です。
ヘクト発売の、日本独自色がかなり強い人物型シミュレーションと覚えておくと分かりやすいでしょう。
ストーリー/目的(ネタバレなし)
舞台は16世紀の戦国時代です。
関東の大名である義寅長、大阪城の石道和義、東北の奥羽正宗らが勢力を伸ばし、前将軍が残した城と領地を巡って争っています。
ただしこの世界では大名や武士だけが主役ではありません。
奥方、商人、農民、僧侶、悪漢、漁師、外国人まで普通に天下争いへ加わっています。
プレイヤーも40人の中から好きな1人を選び、将軍の座を目指すことになります。
最初から全国の領地を管理するのではなく、各地を歩き回って人物と会い、戦闘や買収によって家来を増やしていきます。
20人以上を従えると次の目標が示され、3つの城へ隠された巻物を探す段階へ移ります。
前半は人材集め、後半は3城を巡る巻物探しという2段階の構成です。
ゲームシステムの要点(何が面白い?)
面白いのは、登場人物が単純な敵と味方に分かれていないところです。
相手ごとに年齢、力、お金、野心、好戦度、知識などが設定され、家来になった後は忠誠心まで管理対象になります。
野心が低ければお金や品物による買収が効く場合があり、好戦度の高い人物なら戦闘へ持ち込みやすくなります。
戦ってくれない相手には、わざと武器を渡して好戦度を上げてから勝負するという、かなり妙な駆け引きまで成立します。
家来にした後も「拾う」「戦い」「話す」「護衛」などの命令を出せるため、人数が増えるほど主人公以外へ仕事を任せられるようになります。
さらに季節が変わると人物の状態や落ちている物資も変化し、洪水、一揆、豊作、台風、大雪なども発生します。
ただ戦闘を続けるだけではなく、人と季節の両方を見ながら勢力を維持しなければなりません。
人間関係を少々強引な方法で組み替えていく自由さが、本作ならではの面白さです。
難易度・クリア時間の目安
難易度は、誰を主人公にするかとシステムをどれだけ理解しているかでかなり変わります。
力の弱い人物や戦闘向きでない人物でも将軍を目指せますが、最初の家来を作るまでに時間がかかりやすくなります。
反対に戦闘力のある人物を選び、野心の低い相手から順番に狙えば序盤はかなり短くできます。
初見で難しいのは戦闘より「なぜこの人物は家来にならないのか」が分かりにくいことです。
説明書を読まずに始めると、なぜ相手が戦わないのか、なぜ家来が急にいなくなったのか分からないまま月だけが進んでいきます。
攻略記録には3時間前後でクリアした例もありますが、これは条件を理解したうえでのプレイです。
初見で40人の特徴を見ながら進めるなら、数時間以上を考えておく方がいいでしょう。
家来が増えた時や大名を攻略する前に細かくセーブすると、失敗しても立て直しやすくなります。
将軍が刺さる人/刺さらない人
将軍が合いやすいのは、史実再現より自由度の高い人物シミュレーションを楽しみたい人です。
主人公を大名に限定せず、農民、商人、女性キャラクター、外国人から天下を狙えるので、「もしも」を遊ぶゲームとしてかなり強烈です。
弱い人物から家来を増やし、最後は大名まで従える成り上がりが好きなら特に相性があります。
相手の性格を見て贈り物を変えたり、家来へ仕事を命じたりする部分にも独特の面白さがあります。
反対に、史実通りの武将や大軍同士の合戦を求める人にはかなり別物です。
戦闘も細かな陣形を組む方式ではなく、主人公自身が相手へ会いに行き、数値と装備を整えて直接勝負します。
説明が少ないため、ルールを少しずつ調べる遊びが苦手な人には入りにくいでしょう。
戦国ゲームというより、戦国時代を使った奇妙な箱庭ゲームとして触れると魅力を見つけやすいです。
将軍の遊び方
将軍では主人公を直接歩かせ、人物や道具のそばでAボタンからアイコンを開いて行動します。
最初は「拾う」「見る」「話す」「戦う」の4つだけ使えれば十分です。
特に「見る」で全40人の現在地と能力を確認できることを覚えると、当てもなく全国を歩き回らずに済みます。
お金や食料を見つけたら拾い、狙った人物へ近づいて戦闘か買収を試してみましょう。
基本操作・画面の見方
十字ボタンでは主人公の移動と、アイコン、人物、持ち物の選択を行います。
Aボタンを押すと7種類のアイコンが表示され、もう一度Aボタンで選択した行動を決定します。
Bボタンは前の画面へ戻る時や、戦闘を途中でやめる時に使います。
STARTボタンはゲーム開始と一時中断に使われます。
最初の30秒では、Aボタンでアイコンを開く流れだけ覚えるくらいで構いません。
「見る」では「ひと」と「ちいき」を選択でき、「ひと」なら人物の能力と現在地を確認できます。
「ちいき」では指定した場所にいる人物や、落ちている武器、食料などを確認できます。
人物探しも物資探しも、まず「見る」から始めると移動の無駄がかなり減ります。
基本ループ(何を繰り返すゲーム?)
まず「見る」で人物や物資の位置を確認し、主人公をその場所まで移動させます。
途中でお金、食料、武器を拾い、力と資金を整えます。
家来候補へ会ったら能力を確認し、戦えそうなら「戦う」、野心が低そうなら「渡す」で買収を試します。
家来になった直後に忠誠心を確認し、必要ならお金を渡すところまでが1セットです。
家来には物資を拾わせたり、別の人物と戦わせたり、護衛させたりできます。
月や季節が変わると忠誠心や物資事情も動くため、人数だけ増やして放置すると「あれ、1人減ってる」が普通に起こります。
20人以上になったら、家来集めから3城の巻物探しへ目的を切り替えます。
集める、従える、維持する、巻物を取るという流れを覚えると全体像がつかみやすいです。
序盤の進め方(最初にやることチェック)
主人公を決めても、いきなり強い大名へけんかを売る必要はありません。
まず「見る」の地域表示を使い、近くのお金、食料、武器を探して回収します。
食料を拾えば主人公の力を回復でき、武器を持つことで好戦度も上がります。
最初は力とお金を十分確保してから家来候補へ向かうのが安全です。
人物一覧では野心、好戦度、力などを見て、無理なく攻略できそうな相手から狙ってください。
野心が低ければお金や持ち物で家来になる可能性があり、好戦度が低い相手には武器を渡す手もあります。
最初の家来ができたら忠誠心を確認し、50以下なら月が変わる前にお金を渡して上げておきましょう。
1人目から忠誠心を見る癖を付けると、中盤で一気に人数が減る事故を防げます。
初心者がつまずくポイントと対処
最初に困りやすいのが、「戦う」を選んだのに相手がまったく勝負へ応じないことです。
これは操作ミスではなく、その人物の好戦度が低い可能性があります。
大刀、脇差、なぎなたなどを渡すと好戦度が上がるため、武器を持たせてからもう一度戦いを申し込んでみてください。
戦ってくれない相手には、まず武器を渡してみるのが基本です。
もう1つ多いのが、苦労して家来にした人物をそのまま放置することです。
忠誠心50以下の家来は月が変わると離反する可能性があり、20人へ近づいたところで人数が逆戻りすることもあります。
主人公の力が0になるとゲームオーバーなので、連戦する時は食料も確保してください。
好戦度・忠誠心・主人公の力の3つを見るだけでも、序盤の失敗はかなり減ります。
将軍の攻略法
将軍では、強い人物ばかり集めるより、短時間で20人へ到達できる相手を順番に従える方が効率的です。
野心が低い人物には買収を試し、戦える人物には力と武器を整えて勝負を挑みます。
家来を増やす速度だけでなく、離反させない速度も同じくらい重要です。
終盤で3つの城へ入るため、石道、寅長、正宗の大名3人も早めに攻略しておくと巻物探しへ移りやすくなります。
序盤攻略:力・お金・武器を集める
序盤では、いきなり家来集めへ全力を出すより主人公自身の土台を作る方が先です。
「見る」の地域表示を使い、近くに落ちているお金、米、栗、魚、武器などを探してください。
主人公の力は最大200で、戦闘すると減り、0になるとゲームオーバーです。
勝負を仕掛ける前に力をしっかり回復しておくだけでかなり安定します。
お金は買収と家来の忠誠心維持の両方へ使うため、見つけたら優先して拾いたい資源です。
大刀、脇差、なぎなたなどは戦闘用であると同時に、相手の好戦度を上げる交渉道具としても使えます。
持ち物は一度に6個までなので、「そのうち使うかも」で全部抱えず、必要な物へ絞りましょう。
食料・お金・武器の3種類を確保してから人物攻略へ移るのが序盤の安定ルートです。
中盤攻略:家来20人と忠誠心管理
20人を目指す段階では、1人ずつ完璧に育てるより人数を増やしつつ離反を防ぐことを優先します。
野心が低い人物にはお金や持ち物を渡し、買収できるか試します。
戦闘向きの人物なら勝負を挑み、降参させれば家来にできます。
好戦度が低くて戦わない人物には、武器を渡してから再び勝負してください。
家来になったら、その場で忠誠心を見ます。
50以下のまま月が変わると離反する可能性があり、該当者が複数いる場合は数値の低い人物から抜けていきます。
お金を渡せば忠誠心を上げられるので、月末が近い時ほど低忠誠の人物を優先して整えましょう。
20人到達直前こそ、全員の忠誠心を見直すと「達成した瞬間に19人」の悲劇を防げます。
終盤攻略:3人の大名と3つの巻物
家来が20人以上になると、武力だけでは将軍になれないとして巻物集めを命じられます。
巻物は道端に落ちているのではなく、3つの城の上階で探すことになります。
ただし城へ入るためには、その城を支配している大名を家来にしておかなければなりません。
石道、寅長、正宗の3人をすべて自分の側へ付けることが終盤では重要です。
主人公自身が3大名の誰かなら、残る2人だけ攻略すればよいので少し楽になります。
20人達成後には残り時間を意識させるメッセージも出るため、そこから大名を探し始めるより、前半のうちに確保しておく方が安全です。
3つの城を順番に訪れ、奥まで進んで巻物を回収してください。
巻物3つをそろえた時点で、将軍になるための条件が完成します。
大名・難敵別の家来獲得(石道・寅長・正宗など)
大名3人は巻物のある城へ入る条件にも関わるため、普通の家来候補より優先度が高めです。
石道は説明書で野心が高く死を恐れない人物とされ、簡単な買収より戦闘を意識した準備が必要です。
寅長は気が弱くなかなか戦わない人物なので、武器を渡して好戦度を上げる方法を試す価値があります。
正宗は戦術に長けているため、主人公の力と装備を整えてから勝負した方が安全です。
ほかにも光秀はけんか好き、幸村は売られたけんかを買う、謙信は刀の使い手など、説明書には人物ごとの性格が書かれています。
一方、農民や商人の中には戦闘より買収が通りやすい人物もいるため、全員へ同じ手順を押し付けるのは非効率です。
人物一覧では位置と能力をいつでも確認できるので、まず狙う相手を決めてから会いに行きましょう。
性格・野心・好戦度を見て、戦闘と買収を切り替えるのが家来集めの近道です。
取り返しのつかない要素(取り逃し防止)
一般的なRPGの限定宝箱のようなものは少ないですが、時間経過による離反と寿命には注意が必要です。
忠誠心50以下の家来を放置したまま月をまたぐと、せっかく仲間にした人物が勢力から抜ける場合があります。
重要人物を家来にしたら、まず忠誠心を確認するようにしてください。
人物は毎年1月に年齢が1つ増え、知識も上がりますが、それぞれ寿命が設定されていると説明書にあります。
つまり何年ものんびり遊んでいると、人物事情が少しずつ変わる可能性があります。
主人公の力が0になればその場でゲームオーバーなので、大名戦の前には食料も準備しておきましょう。
セーブは任意に行えるため、家来20人達成、大名加入、巻物入手などの節目では記録しておくのがおすすめです。
月替わり前と重要人物攻略前にセーブすることが最も確実な保険になります。
将軍の裏技・小ネタ
将軍では、派手な隠しコマンドよりパラメーター同士の関係を利用した少し変わった攻略が有名です。
家来へお金を拾わせたり、相手へ武器を渡してからその本人へ戦いを挑んだりと、普通なら逆だろうと思う行動が有効になります。
相手をわざわざ戦う気にさせてから倒すという流れまで正攻法なのが本作らしいところです。
ただし忠誠心を下げる行動もあるため、目先の利益だけでなく月の変わり目まで考えて使いましょう。
有名な裏技一覧(効果/手順)
攻略で特に使いやすいのが、好戦度の低い人物へ武器を渡してから戦闘を仕掛ける方法です。
大刀、脇差、なぎなたなどを持つと好戦度が上がるため、それまで勝負を無視していた人物が戦ってくれる場合があります。
自分でプレゼントした武器を持った相手を、そのまま倒して家来にするという何とも豪快な流れです。
戦闘に勝って相手を降参させれば、相手が持っていたお金も主人公のものになります。
家来になった後は命令を出せるため、別の地域へ物資を拾いに行かせることも可能です。
これはバグではなく、説明書に書かれた各システムを組み合わせた正規の攻略です。
ただし品物やお金を渡したからといって、毎回同じ結果になるとは限らず、人物の野心や性格も影響します。
戦闘拒否への対策として武器を渡すと覚えるのが最も実用的です。
家来を使ったお金・食料集めのテク
家来には「ひろう」の命令を出せるため、主人公が自分ですべての物資を取りに行く必要はありません。
「見る」の地域表示でお金や食料の場所を確認し、近くにいる家来へ拾わせれば移動時間を減らせます。
知識の高い家来ほど命令を長く実行できるため、使いやすい人物へ物資集めを任せる方法があります。
家来が拾ったお金を主人公へ集めたい場合、家来と戦って降参させる方法も説明書に記載されています。
ただしこの方法は忠誠心を下げるため、回収後にはお金を渡して関係を戻した方が安全です。
食料やお金は春になると新しく現れ、冬の12月から2月まではフィールドに落ちていません。
冬場は商店で食料を買う必要があるので、秋のうちに資金を使い切らないようにしましょう。
季節と家来への命令を組み合わせて物資を回収すると、かなり効率よく動けます。
隠し要素(隠しキャラ/隠しステージ等)
秘密の主人公や隠しステージを探すタイプのゲームではありません。
40人すべてが最初から主人公候補として用意され、選ばなかった39人は同じ世界で活動します。
隠されているのはキャラクターより、20人達成後に探す3つの巻物です。
巻物は3つの城にあり、それぞれの城を支配する大名を家来へしなければ自由に入れません。
そのため前半のうちから大名の位置と状態を確認しておくことが、実質的な隠し条件の準備になります。
主人公が誰でも基本目標は同じですが、能力や性格によって序盤の難しさはかなり変わります。
農民や商人から天下を取ることそのものが、2周目以降の変則プレイとして楽しめます。
40通りの開始条件を試せることが、本作最大の隠し味と言ってもいいでしょう。
バグ技の注意点(データ破損・再現性)
通常攻略でバグ技や外部機器を使う必要はありません。
お金回収や好戦度操作のように奇妙に見える手順も、説明書にある仕組みを組み合わせた正規プレイです。
現在いちばん注意したいのは裏技より、中古カセットのバックアップ電池です。
本作はカセット内部の電池でセーブデータを保持するため、発売から約38年が経過した個体では電池が弱っている可能性があります。
ゲームが普通に起動しても、電源を切った後にセーブが残るとは限りません。
中古購入後は短いデータを作って保存し、一度電源を切ってから正常にロードできるか確認してください。
電池交換済みの商品でも作業内容は販売者によって異なるため、「セーブ確認済み」まで書かれていると安心です。
本格攻略へ入る前のセーブ保持テストが、現在では何より重要です。
将軍の良い点
将軍の魅力は、戦国シミュレーションなのに国ではなく1人の人物から始められることです。
しかも主人公候補は大名だけではなく、商人、農民、女性、外国人まで含まれています。
誰でも将軍を目指せるという大胆すぎるルールが、史実再現型のゲームとはまったく違う面白さを生みます。
人物の現在地も変化し続けるため、広いマップで「あいつどこ行った?」と追いかけ回す箱庭感もあります。
ゲーム性の良さ(テンポ/中毒性/設計)
特に面白いのは、人物を家来にする方法が戦闘だけではないところです。
野心の低い相手へお金を渡す、戦わない相手へ武器を渡す、戦闘でお金を奪って野心を下げるなど、数値同士の関係を利用できます。
相手の性格を見て攻略方法を変えるので、39人全員が同じ敵には見えません。
家来になった後も命令を出せるため、自分の勢力が増えるほどフィールド上でやれることも増えていきます。
忠誠心を放置すると離反するので、仲間が多くなるほど管理が忙しくなるのも面白いところです。
さらに季節で回復や物資事情が変わり、洪水、豊作、大雪などで予定が狂うこともあります。
数値は多いものの、実際の操作は主人公を歩かせてアイコンを選ぶだけです。
単純な操作から、妙に生々しい人間関係が生まれてくるのがクセになる部分です。
演出・音楽・グラフィックの魅力
画面は現在見るとかなり素朴ですが、城下町、門前町、村、山、海岸などがつながった広いフィールドを自由に歩き回れます。
ステージを1つずつ攻略するのではなく、同じ世界のどこかを40人が動き続けています。
1988年のファミコンで、人物が勝手に移動し続ける箱庭を作っているのは面白いところです。
人物は小さなキャラクターですが、「見る」を使えば誰がどこにいるか分かり、その場所まで直接会いに行けます。
町や城へ入れば景色とBGMも変わり、長い移動の中でも場所ごとの区切りは感じられます。
派手な合戦アニメーションや武将の大型顔グラフィックはなく、演出より仕組みを優先した作りです。
少し寂しい色使いや音楽も、荒れた戦国時代の雰囲気に合っていると感じる人はいるでしょう。
豪華さではなく、広い世界を歩き回る感覚に魅力があるゲームです。
やり込み要素(収集・周回・高難度)
分かりやすいやり込みは、主人公を変えて何度も挑戦することです。
40人それぞれで初期能力、所持品、立場などが異なり、大名を選んだ時と農民を選んだ時では序盤の苦労がまったく違います。
弱い人物から20人の家来を集める縛りプレイは、通常攻略後にかなり相性のいい遊び方です。
人物の性格が分かってくると、戦闘を減らして買収中心で集めるルートも試せます。
逆に戦闘向きの人物を選び、武器を集めて短時間で家来を増やす攻略もできます。
クリア条件そのものは変わらないため、ストーリー差より攻略過程の違いを楽しむタイプです。
女性キャラクターでも将軍になれるなど、史実の常識から思い切り外れた自由さも周回向きです。
40人全員で将軍を目指し、難易度を比べてみるだけでもかなり遊べます。
将軍の悪い点
将軍は発想こそかなり面白いのですが、ゲーム側から「なぜ失敗したのか」を丁寧に教えてくれる作品ではありません。
相手が戦わない、家来が離反する、冬に食料が落ちていない。こうした出来事にはすべて内部ルールがあります。
説明書を読んでいるかどうかで、難易度が別ゲーム級に変わるのが最大の弱点です。
一方でルールを完全に理解すると、同じ方法で人数を増やせるようになり、後半は少し作業的に感じることもあります。
不便な点(UI/セーブ/ロード等)
人物の能力を示す数字は多いのですが、それぞれが何へ影響するのかゲーム内だけでは分かりにくいです。
好戦度が低ければ戦闘を拒否する場合があり、忠誠心50以下の家来は月の変化で離反します。
数字の意味を知らないままだと、同じ失敗を何度も繰り返すことになります。
人物や地域を調べられる「見る」は便利ですが、現在のゲームのような目的地マーカーや自動追跡はありません。
家来が増えるほど1人ずつ忠誠心を確認する手間も大きくなります。
セーブを好きな場面で行える点は便利ですが、現在の中古カセットでは内蔵電池の寿命も考えなければなりません。
説明書なしのソフト単体で遊ぶなら、最低でも各パラメーターの意味だけは先に確認した方が楽です。
操作より、人物と数字の情報整理が大変なゲームというのが現代目線での不便さです。
理不尽ポイントと回避策(救済案)
一番「なんで?」となりやすいのは、家来になった人物が突然いなくなることです。
原因は忠誠心で、50以下のまま月が変わると裏切る可能性があります。
家来にした直後に忠誠心を見て、お金を渡して50より上へ持っていくのが基本対策です。
戦闘を挑んでも相手が応じない場合は、好戦度を確認して戦闘向けの武器を渡します。
冬に食料が見つからない場合もバグではなく、12月から2月はフィールドへ食料とお金が出ない仕様です。
商店で食料を買えるよう、冬へ入る前に資金を残しておきましょう。
主人公の力が減っているなら無理に戦わず、春以降の物資回収や商店を使って立て直してください。
変なことが起きたら、まず季節と人物パラメーターを見るのが一番の対処法です。
現代目線で気になる点(人を選ぶ要素)
史実再現型の戦国シミュレーションとして見ると、かなり大胆というか、ほとんど別方向へ突っ走っています。
農民や商人の娘でも20人を従え、巻物を集めれば将軍になれますし、大名へ直接けんかを売って家来にすることもできます。
歴史のリアルさより、ゲームとしての自由さを優先しているため、史実重視の人には合わない可能性があります。
人物は40人いても、家来集めの基本は戦闘、買収、忠誠心管理の繰り返しです。
ルールを完全に理解すると、20人へ到達するまで同じ操作が続くように感じることもあります。
戦闘に大軍同士の派手な合戦要素もないため、戦術ゲームとして期待すると肩透かしになりやすいです。
それでも「誰をどうやって口説き落とすか」という奇妙な人間関係は、現在でも似たゲームが少ない強烈な個性です。
王道の戦国ゲームではなく、実験的な人物シミュレーションとして遊ぶと楽しみやすいでしょう。
将軍を遊ぶには?
2026年8月8日時点では、ファミコン版将軍をNintendo Switchなどの現行ゲーム機へ新規購入できる公式デジタル配信は確認できません。
そのためファミコン版そのものを遊びたいなら、中古カセットと対応本体を使う方法が中心です。
中古価格以上に気を付けたいのが、バックアップ電池の状態です。
普通に起動しただけではセーブまで正常とは限らないので、購入後は短いデータを作り、電源を切ってロードできるか試しておきましょう。
今遊べる環境(移植・配信・復刻の有無)
2026年8月8日時点で、ファミコン版将軍のNintendo Switch Onlineや現行ストア向け公式配信は確認できません。
過去作品の紹介ページや中古販売情報は残っていますが、現在の本体へダウンロードして遊べる形とは別です。
現時点で最も確実なのは、ファミコン用の中古カセットを使う方法になります。
本作には先行する将軍(MSX版)も存在しますが、機種も操作環境も異なります。
また「将軍」という題名は映像作品や歴史作品でも非常に多いため、ネットで探す時は「ファミコン」「ヘクト」「1988」を一緒に入れると見つけやすいです。
非公式な配布データではなく、合法的に入手しやすい方法を選ぶなら中古の正規カセットが分かりやすいでしょう。
今後公式復刻が行われれば状況は変わるため、購入時点で最新情報を確認してください。
現在は実機系の環境を前提に考えるのが安全です。
実機で遊ぶ場合に必要なもの(本体・接続)
ファミコン版を遊ぶには将軍のカセットと、ファミリーコンピュータ系の対応本体が必要です。
初期型ファミリーコンピュータはRF接続が中心なので、現在のテレビでは直接映像を出せない場合があります。
本体を買う前にテレビ側の入力端子を確認するのが基本です。
AV出力を使えるニューファミコンなどを選べば、環境によっては初期型より接続しやすくなります。
本作は高速アクションではないため、多少の映像遅延より文字や数字の読みやすさを優先して構いません。
十字ボタンは長距離移動とアイコン選択に使うので、斜め入力が勝手に入るコントローラーだとかなりストレスがたまります。
Aボタンもほぼすべての決定で使うため、反応を確認しておきましょう。
最後にセーブ用バックアップ電池が正常か確認するところまで済ませれば、安心して長時間プレイできます。
中古で買う時のチェック(状態・相場・注意点)
2026年8月8日時点でも、中古販売店で将軍のソフトを見つけることができます。
駿河屋では箱・説明書なしの店舗在庫に570円、790円、1,080円などがあり、商品状態によって1,000円台から3,330円程度までの販売例も確認できます。
ただし店頭の販売価格と実際の成約相場は別なので、数字だけで高い安いを決めない方が安全です。
直近の十分な成約件数を同条件で確認しにくいため、購入前にはオークションの終了履歴も合わせて見るのがおすすめです。
外観ではラベルの日焼け、記名、カセットの割れ、端子の腐食を確認します。
本作で特に重要なのはセーブ電池で、「動作確認済み」だけでなく「セーブ確認済み」「電池交換済み」といった記載も見てください。
初プレイなら説明書があると各数値の意味を確認しやすいですが、そのぶん価格は上がります。
遊ぶ目的なら外箱よりセーブ確認を優先する方が失敗しにくいです。
快適に遊ぶコツ(セーブ手段・遅延対策など)
中古カセットを手に入れたら、まず数分だけ遊んでセーブしてください。
いったん電源を切り、再度起動して「ろーど」から同じ状態へ戻れることを確認します。
セーブ保持を確認するまでは、本格的な家来集めを始めない方が安全です。
攻略中は40人すべてを一度に管理しようとせず、狙う相手を2~3人へ絞り、好戦度、野心、忠誠心を簡単にメモすると分かりやすくなります。
20人近くまで増えると「この人にお金渡したっけ?」が普通に起こります。
月が変わる前にはセーブし、忠誠心50以下の家来が残っていないか確認しましょう。
冬へ入る前には食料購入用のお金を残し、春になったら新しく出現した物資を「見る」で探します。
人物メモ・月末セーブ・季節確認の3つで、当時の不便さをかなり補えます。
将軍のQ&A
将軍を初めて遊ぶと、主人公選び、戦闘拒否、家来の離反、セーブ方式あたりで特に迷いやすくなります。
どれもゲーム内で理由が大きく表示されるわけではありませんが、パラメーターの仕組みを知れば対処できます。
最初に押さえておきたい疑問を知っておくだけで、20人集めまでの無駄な時間はかなり減ります。
現在遊ぶ場合に重要なバックアップ電池についても確認しておきましょう。
初心者は誰を主人公に選べばいい?
40人の誰から始めても将軍を目指せますが、初回は力や戦闘面に期待できる人物を選ぶと楽です。
説明書では大名の正宗を「戦術に長けている」、武士の謙信を「なかなかの刀の使い手」、外国人の安針を「力が強い」と紹介しています。
初回は戦闘で困りにくそうな人物を選ぶのが無難でしょう。
さらに3つの城へ入るには各大名を自分の側へ付ける必要があるため、大名の誰かを主人公にすれば攻略対象を1人減らせます。
一方で農民、商人、奥方などから将軍を狙うことこそ、本作の大きな魅力でもあります。
仕組みを理解した2周目以降なら、あえて弱い人物を選んだ方が成り上がり感を楽しめます。
主人公ごとに大きく別ストーリーへ分岐するタイプではなく、最終条件は共通です。
初回は大名か戦闘向き、2周目は好きな人物くらいで選ぶのがおすすめです。
戦ってくれない相手はどうする?
「戦う」を選んでも相手が勝負へ応じない場合、その人物の好戦度が低い可能性があります。
説明書では大刀、脇差、なぎなたなどの戦闘的な武器を持つことで好戦度が上がるとされています。
そこで相手へ武器を渡し、戦う気にさせてからもう一度勝負を挑みます。
普通なら敵へ武器を渡すなんて嫌な予感しかしませんが、本作では立派な攻略法です。
相手の野心が低い場合は、無理に戦わずお金や持ち物による買収も試せます。
逆に野心の高い人物は簡単には買収できないため、力を整えて戦闘へ持ち込む方が早いこともあります。
人物ごとの性格は説明書にも記載されているので、攻略方法を決める材料になります。
好戦度が低ければ武器、野心が低ければ買収と覚えると判断しやすくなります。
家来が突然いなくなるのはなぜ?
家来が突然勢力から離れる最大の原因は忠誠心です。
説明書では忠誠心50以下の人物は、月が変わると主人を裏切る可能性があるとされています。
50以下の人物が2人以上いる場合は、より数値の低い人物から順番に離反します。
20人集めた直後に月が変わって19人へ戻るという、かなり悲しい事故も起こります。
忠誠心は家来へお金を渡すことで上げられます。
反対に家来がお金を拾うと忠誠心が下がるため、物資集めを命令した後は数値を再確認した方が安全です。
家来が集めたお金を戦闘で回収する方法もありますが、これも忠誠心低下につながります。
月末には全家来の忠誠心を50より上へ整えるのが離反対策の基本です。
セーブはできる?電池切れは大丈夫?
ファミコン版将軍はパスワード方式ではなく、カセットへ直接セーブする方式です。
プレイ中にセーブ用アイコンを選べば、その状態を記録できます。
次回起動時はタイトル画面で「ろーど」を選び、保存した場所から再開します。
1988年当時としては、途中状態をそのまま保存できる便利な方式でした。
ただし現在は発売から長い時間が経っており、カセット内部のバックアップ電池が消耗している個体があります。
電池が切れていてもゲームそのものは起動するため、「動いたからセーブも大丈夫」とは判断できません。
中古購入後は新規ゲームでセーブし、電源を切ってからロードできるところまで確認してください。
2026年に遊ぶなら、セーブ保持確認までが動作チェックです。
2026年現在は何で遊べる?
2026年8月8日時点で、ファミコン版将軍をNintendo Switchなどへ新規ダウンロードできる公式配信は確認できません。
そのため1988年のファミコン版そのものを遊ぶ場合は、中古の正規カセットと対応本体を使う方法が中心です。
中古ソフトは現在も数百円から数千円程度の販売例があります。
ただし価格は箱や説明書の有無、カセットの状態、バックアップ電池交換の有無で変わります。
「将軍」という同名作品は非常に多いため、ネットで探す時はヘクト、ファミコン、1988、HCT-HD/001なども一緒に確認してください。
先行する将軍(MSX版)も存在するので、機種表記を見ずに購入すると別バージョンになる場合があります。
今後復刻配信される可能性はあるため、購入直前には最新の公式情報も確認しておきましょう。
現状はセーブ確認済みの中古カセットを選ぶのが最も確実です。
将軍のまとめ
将軍は、40人の人物から好きな主人公を選び、戦闘と買収で20人以上を家来へして天下を狙う異色のファミコンシミュレーションです。
普通の戦国ゲームとは違い、農民や商人でも大名を倒して家来にできます。
攻略の核心は、好戦度・野心・忠誠心の3つを理解することです。
20人をそろえた後は3人の大名が支配する城を巡り、巻物3つを集めれば将軍への道が完成します。
結論:おすすめ度と合う人
将軍は、史実を再現する王道の戦国シミュレーションより、妙なルールの箱庭ゲームが好きな人へおすすめです。
40人が同じ世界を歩き回り、お金を拾い、戦い、買収され、家来になり、忠誠心が落ちれば離反します。
1988年のファミコン作品としては、かなり細かく人間関係をシステム化しているのが最大の個性です。
一方で説明不足はかなり強く、好戦度や忠誠心の意味を知らないと何をすればいいのか本気で分からなくなります。
合戦演出も地味なので、派手な戦国アクションを期待する作品ではありません。
それでも仕組みを理解すれば、弱い農民から大名を倒して将軍になるような無茶な遊び方まで成立します。
現在のゲームではなかなか見かけない、不完全さごと自由に感じられる作品です。
ちょっと変なレトロゲームをじっくり攻略するのが好きなら刺さる1本でしょう。
最短で楽しむロードマップ(次にやること)
最初は戦闘向きの主人公を選び、「見る」で近くのお金、食料、武器を探します。
主人公の力を十分にしてから野心の低い人物を探し、買収か戦闘で最初の家来を作ってください。
戦ってくれない人物には大刀、脇差、なぎなたなどを渡し、好戦度を上げてから再挑戦します。
家来にしたら忠誠心を50より上へ保つことを忘れないようにしましょう。
この流れを繰り返して20人を目指しながら、石道、寅長、正宗の3大名も家来にしておきます。
月が変わる前には忠誠心を確認し、冬へ入る前には食料購入用のお金を残してください。
20人以上になると巻物探しが始まるため、3つの城へ移動し、それぞれの奥から巻物を回収します。
物資確保、20人、大名3人、巻物3つの順で考えると全体の流れを整理しやすいです。
次に遊ぶなら?同系統おすすめ作品
将軍の別バージョンを知りたいなら、先行して発売された将軍(MSX版)を調べると機種ごとの違いを比べられます。
同じヘクトから発売された変わり種シミュレーションとしては、1988年のアメリカ大統領選挙も興味深い作品です。
個人ではなく、もっと本格的に国を動かす戦国ゲームへ進みたいなら、信長の野望・全国版が分かりやすい候補になります。
信長の野望・全国版では大名として国力や兵力を整え、領国を広げて天下統一を目指します。
同じ戦国時代でも、農民や商人から家来を集める将軍とは発想がまったく違います。
並べて遊ぶと、本作がどれだけ人物単位のシミュレーションへ寄っていたのかよく分かります。
まずは本作で20人を集める独特な天下取りを味わい、その後に王道の戦国シミュレーションへ進むのがおすすめです。
同じ戦国でも「個人」と「国」の違いを比べると、レトロゲームの幅をより楽しめます。