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項劉記徹底攻略ガイド

項劉記





項劉記徹底攻略ガイド



項劉記とは?【レトロゲームプロフィール】

項劉記は、1994年4月6日に光栄から発売されたスーパーファミコン用の歴史シミュレーションゲームです。舞台となるのは、秦王朝が崩壊した後の中国大陸。西楚の覇王として名をはせた項羽と、後に漢王朝を築く劉邦のどちらかを選び、天下をめぐる戦いに身を投じます。もともと1993年にパソコン向けに登場した作品で、スーパーファミコン版は家庭用への移植作です。

数ある光栄の歴史ゲームの中でも、本作は少し変わった立ち位置にあります。項羽と劉邦、たった2人の英雄の対決に絞っているからです。三國志シリーズや信長の野望シリーズのように大勢の君主から選ぶのではなく、楚と漢のどちらに立つかで物語が始まります。武勇で押し切るか、人材と外交で包囲網を築くか。両者の持ち味が違うだけに、選択した時点で戦い方も変わってくるのが面白いところです。

収録されているのは、紀元前206年から紀元前203年までを舞台にした4つのシナリオ。初期は項羽が広い地域に影響力を持っていますが、時代が進むにつれて劉邦の勢力が強くなっていきます。最後のシナリオでは、垓下に追い詰められた項羽を自分の手で指揮することも可能です。史実を知っていればいるほど、「ここから本当にひっくり返せるのか?」と挑戦したくなる状況でしょう。

ゲームの中心になるのは、軍団を動かしながら進める行軍、内政、外交、野戦、攻城戦です。武将を集めて軍団を編成し、中国大陸の都市を押さえながら敵の本拠地へ迫ります。ただし、兵士を増やして突撃すれば勝てるほど単純ではありません。将軍の能力や士気、地形、補給の残り具合まで、戦いの結果に関わってきます。城に籠もった敵をどう引っ張り出すか、進軍先の食料は足りるかと、考えることはなかなか多めです。

「背水の陣」や「四面楚歌」といった、楚漢戦争にまつわる出来事が登場するのもうれしいところ。長谷川智樹が手がけた重厚な音楽や、武将それぞれの雰囲気が伝わる顔グラフィックも、古代中国の世界へ引き込んでくれます。今からスーパーファミコン版を遊ぶなら中古カセットを探すのが基本ですが、名将を率いて歴史の結末を書き換える楽しさは、今触れても色あせません。

発売日 1994年4月6日(日本)
対応機種 スーパーファミコン
ジャンル 歴史シミュレーションゲーム
プレイ人数 1人
開発 光栄
発売 光栄
特徴 楚漢戦争、項羽と劉邦の2勢力、全4シナリオ、軍団単位の行軍と内政、野戦・攻城戦・一騎討ち、外交と懐柔、敬慕度、武将登用、補給管理、歴史イベント、スーパーファミコンマウス対応、セーブ機能
シリーズ 光栄の単独作品として展開された歴史シミュレーションゲーム
関連作 三國志Ⅲ、信長の野望・覇王伝、水滸伝・天命の誓い、提督の決断、太閤立志伝

項劉記の紹介(概要・ストーリーなど)

秦王朝が倒れた後、誰が新たな天下の主になるのか。そんな中国史の大きな転換点をゲームにしたのが、項劉記です。楚の項羽と漢の劉邦がぶつかる楚漢戦争を題材に、プレイヤーの采配ひとつで勢力図が塗り替わっていきます。

遊び方も少々独特で、都市を1つずつ管理するより、軍団をどう動かすかが戦略の中心になります。兵糧を持たせて進軍させたり、拠点で補給を整えたり。独立勢力を外交で味方にできれば、苦労して城を攻め落とす必要もありません。

4つのシナリオは開始時点の勢力差が大きく、項羽と劉邦のどちらを選ぶかでも景色が変わります。史実で活躍した武将たちをどう使い、どの戦いを避けるか。古代中国の歴史をなぞるだけでは終わらない、采配の楽しさが詰まった作品です。

発売年・対応ハード・ジャンル

スーパーファミコン版の項劉記が発売されたのは1994年4月6日。発売元は光栄で、ジャンルは歴史シミュレーションゲームです。商品型番はSHVC-QG、当時の希望小売価格は税別12,800円でした。光栄の歴史ゲームといえば、ずっしりした箱と価格を思い浮かべる人もいるでしょう。本作もそんな時代の本格派タイトルです。

出発点となったのは、1993年7月21日に発売されたPC-9801版。その後、FM TOWNSやX68000などにも展開され、スーパーファミコンへ移植されました。パソコン向けの作品を家庭用のコントローラーで遊べるようにしたのが、このバージョンです。

さらに、スーパーファミコンマウスにも対応しています。軍団や都市をカーソルで選ぶ場面が多いので、十字キーで1つずつ動かすのとは違った感覚になるはず。周辺機器を持っているなら、試してみたくなる仕様ですね。

題材としているのは、項羽と劉邦が覇権を争った楚漢戦争の時代です。何百年もの歴史を一気に扱うのではなく、数年間の激しい争いへぐっと焦点を絞っています。4つのシナリオを通して勢力の移り変わりを見られるので、歴史の流れもつかみやすい構成です。

なお、北米では『Rise of the Phoenix』の名前でスーパーファミコン版が発売されました。後にはPlayStation版も登場していますが、機種によって発売時期や操作方法が異なります。ここで扱うのは、1994年発売の日本版スーパーファミコン用ソフトです。

ストーリー/目的(ネタバレなし)

始まりは紀元前3世紀末。秦の始皇帝が築いた巨大な帝国は、その死後、各地で反乱が起こったことで揺らぎ始めます。天下が乱れる中、頭角を現したのが項羽と劉邦でした。楚の名門につながる項羽と、庶民の出身から勢力を伸ばした劉邦。生い立ちからして対照的な2人です。

項羽は、圧倒的な武勇で諸侯を従える西楚の覇王。正面からぶつかれば簡単には止められない、まさに猛将と呼びたくなる存在です。対する劉邦は、張良や蕭何、韓信といった優れた人物を使いこなし、少しずつ大きな勢力を築いていきます。自分自身の強さで引っ張る項羽と、人を集めて戦う劉邦。その違いがゲームの戦略にも表れています。

歴史の結末を知っている人なら、最後に漢王朝を開くのが劉邦だということはご存じでしょう。ところがゲームでは、項羽を選んで勝利する道も残されています。垓下で敗れるはずの覇王が、逆に天下をつかむ。そんな歴史の「もしも」に挑めるわけです。

目指すのは、敵対する盟主を倒し、中国を統一すること。敵の都市へ軍団を進めるだけでなく、独立した諸侯へ働きかけて味方にする手もあります。どんな順番で勢力を取り込むかによって、戦いの苦しさがずいぶん変わってきます。

「背水の陣」や「四面楚歌」といった歴史イベントも用意されており、楚漢戦争を知っていると、思わず反応したくなる場面があるでしょう。もちろん歴史に詳しくなくても楽しめます。ただ、登場人物の関係や実際の戦いを少し知っておくだけで、画面上の軍団の動きにも物語が感じられるようになります。

ゲームシステムの要点(何が面白い?)

三國志や信長の野望に慣れている人ほど、項劉記の仕組みには少し驚くかもしれません。都市を選んで毎月の命令を出すというより、武将をまとめた軍団そのものを中国大陸の地図上で動かしていく方式だからです。

中心になるのは、軍団の編成、行軍、都市での補給や徴兵。軍団には兵士のほか資金や食料も割り当てられます。前線へ勢いよく飛び出したものの、途中で兵糧が心細くなる……そんな展開を避けるには、進軍先だけでなく補給できる都市も見ておかなければなりません。地図のどこを通るかが、そのまま戦略になるのです。

敵とぶつかれば野戦となり、都市を攻める場面では攻城戦へ移ります。野戦なら距離や部隊の位置、攻城戦なら城門や城を守る敵の動きが気になるところ。強い軍団を作っても、戦い方を間違えると兵士がみるみる減ってしまいます。

さらに見逃せないのが、独立勢力を外交で取り込み、敵の陣営を内側から崩せることです。大軍で攻めるより、諸侯を味方につけた方が得をする場面も少なくありません。戦わずに地図の色が変わると、武力だけが天下取りの方法ではないことを実感できます。

項羽は個人の戦闘力が抜群で、一騎討ちでも頼もしい存在。一方の劉邦は、優れた人材を集めて軍団を強化し、外交も絡めながら勢力を広げていきます。補給、武将の能力、外交関係を見比べながら、自分なりの勝ち筋を組み立てる。この頭を使う面白さこそ、本作の醍醐味でしょう。

難易度・クリア時間の目安

項劉記の難しさをひと言で表すのは、なかなか難しいところです。選んだシナリオと勢力によって、開始直後の状況がまるで違うからです。操作さえ覚えれば短時間で決着がつく組み合わせもあれば、序盤から苦しい戦いを強いられる組み合わせもあります。

覚えておきたいのは、シナリオ1では項羽が有利で、シナリオ4では劉邦が有利ということ。楚漢戦争の歴史が進むにつれて勢力図も変わっていくため、同じ項羽を使っても最初と最後のシナリオでは難しさが別物です。

まずエンディングまでの流れを見てみたいなら、シナリオ4の劉邦から始めるのが手軽でしょう。項羽はすでに垓下へ追い詰められており、韓信の軍勢を生かして攻め込めます。条件がかみ合えば、十数分ほどで決着することもあるほどです。

反対に、シナリオ4で項羽を選ぶと、包囲された状況からの厳しい逆転劇が待っています。兵士も物資も余裕がなく、正面から押し返そうとしても簡単にはいきません。籠城戦の仕組みや敵軍の動かし方を理解してから挑みたい、上級者向けの内容です。

クリアまでの時間も幅があります。有利な最終シナリオなら十数分程度で終わる場合がありますが、初期シナリオでじっくり中国統一を狙うなら数時間以上を見込んでおきたいところ。最初は有利な勢力で基本操作を覚え、慣れてから不利な状況へ飛び込むと、ゲームの面白さをつかみやすいでしょう。

4つのシナリオと項羽・劉邦の勢力差

4つのシナリオを順番に眺めると、項羽と劉邦の立場が少しずつ逆転していく様子が見えてきます。最初のシナリオは紀元前206年の「漢中王即位」。広い地域に影響力を持つ項羽に対し、劉邦は限られた都市から勢力を伸ばさなければなりません。楚の強さを体感するなら、まずここでしょう。

シナリオ2は紀元前205年。背景にあるのは、項羽による義帝殺害と、それをきっかけに高まる諸侯の反感です。力だけでは従え続けられないという、楚の弱点が見え始める時期。これまで項羽についていた勢力がどう動くか、外交の判断にも目を向けたいところです。

紀元前204年のシナリオ3では、広武で項羽と劉邦がにらみ合います。この頃には劉邦の人材や味方となる諸侯も充実し、序盤とは勢力のバランスが変わっています。同じ中国大陸でも、開始時の地図から受ける印象はかなり違うはずです。

そしてシナリオ4は紀元前203年の「項、楚歌に涙す。」。垓下で包囲され、逃げ場を失いつつある項羽が描かれています。劉邦側なら勝利が目前に見える一方、項羽側で始めれば、手持ちの兵力と物資を頼りに包囲網を破るところから考えなければなりません。

時代が進むほど項羽は苦しくなり、劉邦が優勢になっていくのが基本の流れです。初めて項羽を操作するならシナリオ1、劉邦で手早く勝利を目指すならシナリオ4が選びやすいでしょう。逆に、その有利不利をひっくり返したくなったら、本作のやり込みが始まります。

項羽と劉邦の能力・主要武将の特徴

項羽と劉邦は、能力の方向性がはっきり分かれています。項羽の戦闘力は100。これだけでも、その強さがどれほど際立っているか分かるでしょう。一騎討ちで敵将と向かい合えば、圧倒的な武勇が頼りになります。とにかく前線で敵を打ち破りたい人には、たまらない君主です。

対する劉邦の強みは、統率力を生かしながら、優れた人材と外交で戦局を動かせること。本人の戦闘力だけを比べれば項羽に及ばなくても、軍団全体として強くできるのが面白いところです。誰を一緒に行動させるかによって、軍団の使い勝手が変わります。

劉邦の周囲には、韓信、張良、蕭何、樊噲、曹参といった名の知れた人物がそろっています。韓信なら用兵、張良なら軍師としての戦略や外交、樊噲なら前線での戦闘力。史実での役割を思い浮かべながら能力を見ると、軍団編成も楽しくなってきます。

項羽側では、范増の用兵力と項羽の戦闘力をどう組み合わせるかが考えどころ。鍾離昧などの将軍も活用し、前線で戦う部隊と後方を支える部隊を分けておきたいものです。項羽ひとりに頼りすぎない布陣が、長い戦いでは効いてきます。

また、黥布も項羽に次ぐ高い戦闘力を持つ人物として知られています。ただし、所属する勢力はシナリオによって変わるため、毎回同じように使えるとは限りません。有名武将を集めるだけでなく、戦闘、統率、用兵、外交の得意分野を補い合うこと。そこに編成の腕の見せどころがあります。

項劉記が刺さる人/刺さらない人

中国史が好きな人、なかでも楚漢戦争に心をひかれる人なら、項劉記は気になる1本でしょう。項羽と劉邦だけでなく、韓信、張良、范増といった人物が軍団を率いて動き回るので、歴史上の争いを地図の上で追いかける楽しさがあります。

とりわけ相性がいいのは、「項羽が勝っていたら?」という歴史の別展開を考えるのが好きな人です。史実では敗れた覇王を勝利へ導き、楚による天下統一を実現する。これだけでも挑戦する理由になるのではないでしょうか。

軍団の移動や補給をじっくり考えるのが好きな人にも向いています。大軍を集めて突撃するだけでなく、敵の出方を待って籠城したり、外交で味方を増やしたり。戦う前の準備が結果につながるタイプのゲームです。

その一方、細かな都市開発や、多数の君主から自由に選べることを期待する人には少し物足りないかもしれません。あくまで楚漢戦争を中心とした作品で、操作する君主も項羽と劉邦の2人に限られています。

独特な軍団制も、慣れるまでは戸惑いやすい部分。戦闘の演出も比較的落ち着いているため、派手な戦術アクションを求める作品ではありません。それでも、人物の能力や諸侯の関係を見ながら天下取りの道筋を考えるのが好きなら、じっくり付き合えるゲームです。

項劉記の遊び方

項劉記で最初にするのは、項羽か劉邦を選んで軍団を動かすこと。武将だけでなく兵士、資金、食料も軍団ごとに持たせるので、ただ目的地を決めればいいわけではありません。進む先で戦えるか、その後も動き続けられるかまで考える必要があります。

基本となるのは、軍団を大陸地図上で移動させるフェイズと、各軍団に命令を出すフェイズです。都市へ軍団を置けば内政や補給ができ、敵の近くへ動かせば戦闘が発生することもあります。軍団の居場所そのものが、次の行動を左右します。

さらに、独立勢力への外交と、軍団ごとの食料・資金の管理も覚えておきたいところ。初めは地図と軍団一覧を行き来するだけでも忙しく感じるかもしれませんが、仕組みがつながってくると、一手先を考える楽しさが見えてきます。

基本操作・画面の見方

スーパーファミコン版では、十字キーでカーソルを動かし、Aボタンで決定、Bボタンでキャンセルするのが基本です。Xボタンでも決定操作や軍団一覧の表示ができ、SELECTボタンからはコマンドを呼び出せます。まずは軍団を選んで画面を切り替えるところから慣れていきましょう。

勢力の広がりを確認したいときに便利なのが、L・Rボタンで表示できる勢力マップです。自分の支配地域だけでなく、敵がどのあたりに勢力を伸ばしているのかをつかむ手がかりになります。軍団を動かす前に一度確認しておくと、進軍先を決めやすくなるでしょう。

メイン画面には中国大陸が描かれ、都市や軍団の位置が表示されます。全体地図も用意されているので、目の前の都市だけに気を取られず、離れた地域の様子も見ておきたいところです。特に複数の軍団を動かし始めると、どの部隊がどこにいるのか分からなくなりがちです。

意識して確認したいのは、楚・漢・独立勢力の位置関係と、敵味方の軍団配置。敵の主力が近づいていることに気づかず部隊を進めると、思わぬ場所で戦闘になるかもしれません。攻める前に地図を見る、というひと手間が大切です。

なお、スーパーファミコンマウスを使った操作にも対応しています。マウスで都市や軍団を選べるので、カーソル移動の感覚が変わります。どちらの操作方法でも、最初は軍団一覧や勢力マップを開き、画面の情報が何を意味しているのか確かめてみるとよいでしょう。

基本ループ(何を繰り返すゲーム?)

ゲームの流れは、軍団を整えて出発し、都市を押さえたら補給して次へ進む、という繰り返しが基本です。ただし、行く先に敵軍がいれば戦闘になり、都市を守っていれば攻城戦も待っています。計画どおりに進まないところが、歴史シミュレーションらしい面白さです。

進行は、軍団を動かすフェイズと、軍団ごとに命令を与えるフェイズに分かれています。移動して都市へ入った軍団なら、そこで内政や補給を行えます。逆に、別の場所へ出払っている軍団には、都市での仕事をさせられません。

都市では資金や食料を受け取り、必要なら徴兵して戦力を補います。民衆に食料を分け与えて支持を高めることもできるため、兵士ばかり増やすのではなく、その土地を支えることも考えたいところです。

一方、戦力を増やす手段は戦争だけではありません。武将を登用したり、独立勢力を外交で味方につけたりすることで、兵士を失わずに態勢を強くできます。手ごわい相手ほど、いきなり攻める前に外交の可能性を探ってみたくなります。

準備が整ったら敵の都市へ進軍し、野戦や攻城戦に挑みます。勝っても兵力や食料は減るので、次の戦いを急ぐ前に補給を忘れずに。軍団編成から行軍、内政、外交、戦闘、そして再補給へ。この循環を少しずつ大きくしていくうちに、天下統一が近づいてきます。

序盤の進め方(最初にやることチェック)

初めてなら、いきなり不利な立場に飛び込むより、余裕のあるシナリオから始めるのがよいでしょう。項羽ならシナリオ1、劉邦ならシナリオ4が候補です。最初のうちは勝ち負けよりも、軍団がどのように動き、何ができるのかを覚えることを優先したいところです。

開始したら、まず勢力マップ、軍団一覧、武将の能力、兵力、食料や資金を確認します。自分の都市がどれだけあるかに目が行きがちですが、軍団がどこにいるかも同じくらい重要。都市を持っているのに、必要な部隊が遠くにいるということもあります。

次は軍団の編成です。強い武将を全員同じ部隊へ集めたくなるかもしれませんが、それでは別の都市で内政や補給をする手が足りなくなります。戦いに使う主力は確保しつつ、後方で仕事をする軍団も残しておきましょう。

出発前には、食料と資金の残りを必ず見ておくこと。軍団は移動中だけでなく都市に滞在している間も物資を消費します。敵の城が見えてきたところで兵糧が尽きては、せっかくの進軍も台無しです。

最初に狙うなら、近場の守りが薄い都市や、外交で取り込めそうな独立勢力が扱いやすいでしょう。強敵へ無理に挑むより、少しずつ補給拠点と味方を増やす方が、その後の戦いが楽になります。焦って大勝負を仕掛けないことも、立派な戦略です。

初心者がつまずくポイントと対処

最初につまずきやすいのが、都市と軍団の関係です。ほかの光栄作品の感覚で都市を選んでも、思ったような命令が出せず、戸惑うことがあるでしょう。本作では、軍団がどこにいるかによって実行できる行動が変わります。

まず意識したいのは、内政や補給を行いたい都市へ、実際に軍団を置くことです。必要に応じて軍団を分割すれば、複数の都市で仕事を進められます。ただ、分けすぎると今度は各軍団の能力が弱くなるので、前線の戦力は残しておきたいところです。

次にありがちなのが、遠征中の食料不足。敵の都市を目の前にして補給が心細くなると、長い攻城戦には耐えられません。出発前に軍団の物資を見直し、途中で補給できる場所も考えておきましょう。

また、戦争だけで何とかしようとして、外交を後回しにするのも惜しいところ。独立勢力を味方につけられれば、兵士を失わずに勢力を増やせます。敵が強いと感じたら、攻め方を変えるだけでなく、そもそも戦わずに済む道がないか探してみてください。

城を攻めても勝てないときは、敵の兵数だけでなく籠城しているかどうかに注目です。守る側が有利な戦場では、数で押しても苦戦します。序盤は遠くまで進みすぎず、近場の都市を押さえながら軍団を育てていくと、無理なく仕組みを覚えられるでしょう。

軍団編成と武将能力の見方

軍団は本作の要ともいえる存在です。1つの軍団には最大5人の武将を配置でき、兵士、資金、食料もそれぞれ持たせます。同じ5人でも、誰を組み合わせるかで得意な仕事が変わるので、編成画面ではつい考え込んでしまいそうです。

武将の主な能力は、戦闘、統率、用兵、外交、体力。戦闘は一騎討ちや直接戦闘、統率は内政、用兵は軍団の移動や戦場での行動に関係します。能力の数字を見るときは、単純な強さだけでなく、何を任せたい武将なのかを考えると分かりやすくなります。

例えば、劉邦の統率力、樊噲の戦闘力、張良の用兵や外交能力を組み合わせれば、さまざまな場面に対応しやすい軍団になります。得意分野が違う武将を同じ部隊に入れることで、互いの弱点を補えるわけです。

つまり、ひとりで何でもこなせる武将を探すより、役割を分けて組み合わせる方が考えやすいということ。戦闘に強い人物ばかり集めると、内政や外交では思ったほど力を発揮できない場合があります。

軍団を分ければ同時に動かせる部隊は増えますが、軍団数には上限があります。何でもかんでも分割できるわけではありません。前線には戦闘と用兵に強い武将を、後方には統率に優れた武将を置くなど、役割を決めるところから始めるとよいでしょう。

野戦・攻城戦・籠城戦の違い

敵と戦うときは、どこで戦うかが大きな問題になります。項劉記では野戦と攻城戦で画面も戦い方も変わるため、同じ軍団を使っていても、得意な状況と苦手な状況が出てきます。兵力だけを比べて判断しないのが大切です。

野戦の基本は、敵との距離や位置を見ながら攻撃し、兵力と士気を削っていくこと。昼と夜では見える範囲も変わり、夜間は遠くの敵を把握しにくくなります。目の前の敵に気を取られず、周囲の軍団にも気を配りたい場面です。

戦闘力の高い武将がいれば、一騎討ちを仕掛ける手もあります。項羽のような猛将なら頼もしい限りですが、相手が勝負を拒むことも。将軍同士の決闘だけで勝つつもりでいると、計算が狂うかもしれません。

攻城戦で狙うのは、城門の破壊や、籠城する敵軍の消耗です。弓矢と強攻をどう使い分けるか、敵がどれくらい耐えられそうかを見ながら進めます。野戦で圧倒できた軍団でも、城を攻めるとなると話は別です。

逆に守る立場なら、城は心強い味方になります。少ない兵士で大軍を迎え撃てる場合もあり、シナリオ4の項羽では特に頼りになる戦い方です。攻めるより守った方がよい局面を見極められると、戦局の見え方が変わってきます。

補給・徴兵・敬慕度の基本

強い武将と大勢の兵士がいても、食料がなければ長くは戦えません。項劉記では軍団ごとに食料と資金を持つため、補給は軍事と切り離せない仕事です。しかも物資は行軍中だけでなく、都市で待機している間にも減っていきます。

都市に入ったら、補給コマンドで食料や資金を受け取り、次の行動に備えることができます。ただし、都市の備蓄にも限りがあります。前線の主力に全部渡してしまうと、後からやって来た軍団が困るかもしれません。複数の部隊を動かすなら、分配にも目を向けたいところです。

戦闘で減った兵力は徴兵で補えますが、兵士を集めればそれで終わりではありません。徴兵によって民衆の支持が下がる場合があるため、食料を分け与えて立て直すことも必要になります。軍団を強くすることと、都市を疲弊させないこと。その両立が意外と悩ましいのです。

さらに大事なのが、善政を行い、君主の敬慕度を高めていくこと。敬慕度は項羽や劉邦に対する評価に関わり、外交にも影響します。項羽は劉邦より敬慕度が低い状況で始まる場合があり、戦場で強いからといって諸侯の支持まで簡単に得られるわけではありません。

兵士を増やす、都市を支える、食料を運ぶ。どれも地味に見えますが、大きな戦いを動かすための下準備です。遠くの敵ばかり見ず、手元の軍団と都市をきちんと維持していくことが、天下統一への土台になります。

項劉記の攻略法

天下統一を目指すなら、強い軍団を作るだけでは少し足りません。項劉記では、どこに補給拠点を置くか、どの諸侯へ声をかけるか、敵とどこで戦うかが勝敗を左右します。項羽と劉邦では得意なことも違うため、同じ攻め方にこだわらない方がよいでしょう。

特に覚えておきたいのが、独立勢力を外交で味方につけ、戦わずに支配地域を広げるという考え方。無理な攻城戦を避けられれば、兵力も食料も節約できます。武勇で押し切る項羽にとっても、外交は無視できません。

そしてもう1つ、籠城戦の強さを利用し、敵を城外で戦わせることも大切です。攻める側になった途端、同じ城の守りに苦しめられるのが本作の面白いところ。軍団の編成から終盤の決戦まで、戦場と外交の両方に目を配って進めましょう。

序盤攻略:軍団分割と重要都市の確保

ゲームが始まったら、いきなり敵へ突っ込む前に軍団の顔ぶれを確認しておきましょう。本作では軍団ごとに内政や補給の命令を出すため、強い武将を1つの軍団へ詰め込んでいると、後方で仕事をさせる部隊が足りなくなります。

序盤は、戦える主力軍団を残しつつ、内政や補給を担当する軍団を分けるのが扱いやすい方法です。前線へ向かう部隊には戦闘向きの武将を、後方の都市には統率力などを生かせる武将を配置します。戦う軍団と支える軍団を作っておくと、進軍のたびに全員が移動する必要もありません。

編成が整ったら、大陸地図を開いて周囲を見渡します。自分の都市がどこにあるかはもちろん、近くの敵軍がどの都市を狙えそうかも考えておきたいところ。軍団がいない都市を放置していると、思わぬ方向から敵に入られる場合があります。

優先して押さえたいのは、前線の補給に使える都市や、進軍路を押さえる重要な拠点です。遠くの大都市へ飛びつくより、手前に補給できる場所を確保する方が、結果的に長く戦えます。都市が増えれば、軍団を休ませる場所も作りやすくなるでしょう。

最初の攻撃先は、守りが薄い都市や独立勢力が候補になります。外交で味方にできそうなら、無理に攻める必要もありません。また、武将を登用できる場所では早めに人材を確保しておきたいもの。序盤のうちに軍団と拠点を整えておくと、中盤の攻め方に余裕が生まれます。

中盤攻略:敬慕度を高めて独立勢力を懐柔する

ある程度の都市を押さえたら、今度は外交にも力を入れたいところです。楚漢戦争の舞台には、項羽と劉邦のほかにも独立した諸侯が存在します。彼らをどう動かすかによって、大軍をぶつけ合わなくても勢力図が変わるのが本作の特徴です。

外交を進めるうえで見逃せないのが、君主の敬慕度を高め、諸侯からの支持を得やすくすること。民衆へ施しを行うような内政にも、戦場の勝利とは違った意味があります。兵士を動かしていない間に味方を増やせるなら、それだけで十分に価値があるでしょう。

外交コマンドの「懐柔」では、相手に資金を渡したり、圧力をかけたりする方法があります。ただし、こちらの都合だけで成功するわけではありません。相手の置かれた状況や外交に関わる能力によって結果が変わるので、狙う勢力はよく選びたいところです。

中でも面白いのは、敵陣営に属する諸侯を独立させ、さらに自陣営へ引き込むという動きです。真正面から攻めれば手ごわい地域でも、外交がうまくいけば戦わずに敵の勢力を削れます。地図上で敵の支配地域が減っていくのを見ると、こうした駆け引きの強さがよく分かります。

もちろん、懐柔に資金を使いすぎるのは考えもの。前線の軍団を維持できなくなっては困ります。補給に必要な分を確保したうえで、外交に強い武将を使い、取り込みたい諸侯から順に働きかけるのがよいでしょう。武力と外交を並行して動かせるようになると、攻略の幅がぐっと広がります。

終盤攻略:敵盟主の捕縛と中国統一

終盤になって片方の勢力が大きくなると、勝利はもう目前に見えるかもしれません。ところが、ここで力任せに城を攻め続けると、思わぬ時間と兵力を取られることがあります。敵の都市が残っているからといって、すべてを正面から攻略する必要はありません。

目標になるのは、敵対する盟主を打倒し、残った独立勢力を自分の陣営へ取り込むことです。敵の主力を崩した後は、外交で片づけられる地域がないかを確認しましょう。兵士を減らさずに味方を増やせれば、最後の戦いも楽になります。

厄介なのは、項羽や劉邦が都市へ籠もっている場合です。城を守る側は有利なので、こちらが大軍を用意しても損害がかさむことがあります。敵将を倒したい気持ちが強いほど、無理な攻城戦へ踏み込みがちです。

そんなときは、敵軍を城の外へ誘い出し、野戦で包囲して撃破する方法を考えてみましょう。敵の移動先や退却先を読み、複数の軍団を配置して逃げ道を狭めます。籠城している相手に苦戦するなら、そもそも相手の得意な場所で戦わないという発想です。

追撃中も食料の確認は忘れずに。敵盟主があと一歩というところまで逃げたのに、こちらの軍団が補給不足では笑えません。また、敵盟主を倒しても後継者が現れる場合があります。残る勢力と地図の状況を見直し、外交と軍事を使い分けながら統一を仕上げていきましょう。

項羽攻略:戦闘力100と一騎討ちを生かす

項羽を選ぶなら、まず目を引くのが戦闘力100という数字です。登場武将の中でも抜きん出た強さで、戦場では頼りになる存在。楚の軍勢を率いて真正面から敵を打ち破る戦い方は、項羽らしい豪快さがあります。

特に、一騎討ちで項羽の圧倒的な戦闘力を生かすのは魅力的な戦術です。敵将が勝負に応じれば、有利な展開を期待できます。ただし、相手も無謀な決闘を受けてくれるとは限りません。断られた場合に備えて、通常の戦闘でも勝てる軍団を用意しておきましょう。

項羽を初めて使うなら、シナリオ1が遊びやすいはず。開始時は楚と同盟勢力が広い地域を押さえており、軍事面で優位に立ちやすい状況です。豊富な戦力を使いながら、軍団の移動や戦闘の仕組みを覚えていけます。

ただし、戦場の強さに安心して敬慕度や外交を放置すると、諸侯が劉邦側へ傾くことがあります。項羽は敵将を倒す力があっても、すべての諸侯を力だけでつなぎ止められるわけではありません。民衆への施しや懐柔を通じて、味方の離反を防ぐことも必要です。

前線では項羽に用兵の得意な武将を組み合わせ、後方には内政と補給を担当する軍団を残しておきましょう。項羽が戦うたびに補給が追いつかなくなるようでは、せっかくの強さを生かしきれません。武勇で敵を破りつつ、人心もつかむ。その両方を意識したとき、楚の天下統一が現実味を帯びてきます。

劉邦攻略:韓信・張良・蕭何を活用する

劉邦で天下を狙うなら、項羽のような力勝負に付き合う必要はありません。こちらの武器は、優れた武将たちを集めて役割を分担させられること。強力な軍団を複数用意し、外交で周囲の諸侯も味方にしていくのが劉邦らしい戦い方です。

編成を考えるなら、韓信の用兵力と、張良の外交・戦略面での強みを生かしたいところです。韓信は軍団の指揮で頼りになり、張良は軍師として別の角度から戦局を支えます。2人の持ち味を理解すると、ただ戦闘力の高い武将を並べるだけではない編成が見えてきます。

劉邦自身も統率力が高く、内政で力を発揮できます。さらに樊噲のような戦闘向きの将軍を組み合わせれば、前線での弱点も補いやすくなります。蕭何をはじめとする人材をどこで働かせるかも含め、適材適所を考えるのが楽しいところです。

外交面では、独立勢力を懐柔し、項羽を支える諸侯の結びつきを崩すことが大きな狙いになります。項羽本人との決戦を急ぐより、周囲から味方を増やしていく方が戦いやすくなるでしょう。大きな敵を少しずつ孤立させていく感覚です。

シナリオ1の劉邦は領土が限られ、不利な状況から始まります。それでも人材と外交をうまく回せれば、徐々に項羽へ対抗できる力が整ってきます。反対にシナリオ4なら劉邦側が圧倒的に有利。韓信の援軍を生かして垓下を攻めれば、比較的短時間でエンディングへ進める場合があります。

シナリオ4項羽攻略:垓下の包囲を突破する方法

シナリオ4で項羽を選ぶと、いきなり厳しい戦況が待っています。垓下へ追い詰められた項羽の周囲には、劉邦軍や韓信軍。こちらは兵力も物資も十分とはいえず、正面から攻め出せば一気に押しつぶされかねません。楚の覇王といえども、気合いだけではどうにもならない状況です。

ここで頼りになるのが、守備側の有利さを生かした籠城戦。初手から敵へ突っ込むのではなく、垓下で守りを固めて相手の攻撃を待つ方法があります。兵士の数では負けていても、城を利用すれば戦う条件を変えられるからです。

敵軍が攻めてきたら、守備の強さを生かして兵力を削っていきましょう。韓信軍や劉邦軍を退けられれば、包囲していた側にも隙が生まれます。苦しい状況ですが、相手の戦力を減らせれば、その後の選択肢も増えてきます。

反撃に移るなら、敵を城外へ誘い出し、野戦で包囲して倒すことを意識したいところ。こちらが攻める立場になると、今度は敵の籠城に苦しめられます。無理に城へ突入するより、敵軍の移動を利用して戦いやすい場所へ引っ張り出す方がよい場合もあります。

敵盟主の捕縛に成功すれば、戦況は一気に変わる可能性があります。ただし、後継者が現れることもあるため、そこで勝利が確定したと思い込まないように。籠城で耐え、敵の隙を待ち、勝負どころで反撃する。史実の結末を知っている人ほど、挑みがいのあるシナリオでしょう。

取り返しのつかない要素(武将の死亡・外交・イベント)

歴史シミュレーションで怖いのは、失ったものを簡単には取り戻せないことです。項劉記でも、有力武将の死亡や諸侯の離反によって、それまでの計画が崩れてしまう場合があります。軍団の能力を支えていた人物がいなくなると、前線だけでなく外交や内政にも影響が出てきます。

とりわけ大切なのは、頼りになる武将を無理な戦いへ送り込まないこと。戦闘に敗れて捕虜になったり、一騎討ちで命を落としたりすれば、次の戦いの布陣から考え直さなければならなくなります。勝てる見込みが薄いなら、一度引いて態勢を整える判断も必要です。

また、武将は年齢によって体力が変わる場合があります。范増のような高齢の人物を長いシナリオで使うなら、能力や生存状況にも気を配っておきたいところ。優秀な軍師がいつまでも同じように働けるとは限りません。

歴史イベントを楽しみたい人は、特定の時期や場所を逃すと、そのプレイでは見られない場合があることにも注意です。虞姫との出会いなど、条件のあるイベントを狙うなら、軍団の進め方にも工夫が必要になります。天下統一を急ぐプレイとは、少し違った道を選ぶことになるでしょう。

外交でも、重要な諸侯が敵の陣営へ移れば攻略が難しくなります。気になる勢力には早めに接触し、敬慕度の管理も忘れずに。長いシナリオでは、重要な戦闘やイベントの前で別のセーブデータを残しておくと、思わぬ展開にも対応しやすくなります。

項劉記の裏技・小ネタ

項劉記で語られる裏技や小ネタには、隠しコマンドというよりゲームの仕組みを利用した戦術が多くあります。たとえばシナリオ4の劉邦なら、すでに追い詰められている項羽を攻め、短時間でエンディングを目指すことも可能です。

歴史好きにとって気になるのは、虞姫との出会いで項羽の能力が変わるイベントでしょう。単なる物語の演出で終わらず、ゲーム上の強さにも関わるところが面白い仕掛けです。

また、敵を城から誘い出す戦術や、籠城で大軍を迎え撃つ方法も知っておくと役立ちます。スーパーファミコン版で紹介されている小ネタを、実際の攻略でどう生かせるかという視点から見ていきましょう。

有名な裏技一覧(効果/手順)

手軽に試しやすい小技として知られるのが、シナリオ4の劉邦を使った短時間クリアです。このシナリオでは項羽が垓下に追い詰められており、劉邦はかなり有利な立場から始まります。長い戦略を組み立てる前に、決着のつけ方を覚えたい人にも向いています。

狙いは、韓信の援軍を生かしながら垓下へ攻め込み、項羽を倒すこと。戦いがうまく進めば、比較的短時間で中国統一を達成できます。プレイ記録には十数分ほどでエンディングに到達した例もあり、長時間遊ぶ印象の強い歴史シミュレーションとしては意外な速さです。

項羽を使うなら、戦闘力100を生かした一騎討ちも試したくなるところ。相手が勝負に応じればかなり有利ですが、拒否される場合もあります。決闘が成立することを前提にせず、普通の戦闘でも勝てる布陣にしておきましょう。

もう1つ役立つのが、城に籠もる敵軍を外へ誘導し、野戦で包囲する方法です。攻城戦で苦戦するなら、敵が有利な場所にこだわる必要はありません。軍団の移動を使って、こちらが戦いやすい状況を作るわけです。

いずれも、コマンドを入力するだけで効果が出る裏技ではなく、ゲームの仕組みを利用した戦術です。確認できた範囲では、SFC版で確実に使える無敵コマンドや、開始直後から全都市を支配するような正式な隠し操作は見つかっていません。だからこそ、ちょっとした戦い方の工夫が効いてきます。

効率的な勢力拡大(軍団分割・補給・登用)

勢力を広げたいときほど、前線の強さだけを見ないようにしたいものです。本作では軍団単位で命令を出すため、強い武将を少数の軍団にまとめすぎると、ほかの都市で内政や補給を進める手が足りなくなります。

そこで役立つのが、主力を残しながら、後方の仕事をする軍団を分けておく方法です。前線の将軍を無理に動かさなくても、別の軍団が都市で物資を整えたり、武将を登用したりできます。補給のために全員が戻る必要がないのは、大きな利点でしょう。

進軍するときは、都市で食料を受け取り、次の戦いに備えます。戦闘で兵士が減ったら、安全な拠点へ戻って立て直すことも考えたいところ。無理に連戦を重ねると、せっかく強い軍団でも力を発揮しにくくなります。

人材面では、登用できる武将を見つけたら、早めに確保して役割を与えるのが効果的です。優秀な武将が増えれば軍団の能力を補えるだけでなく、別の仕事を任せる部隊も作りやすくなります。人数が増えること自体が、戦略の余裕につながります。

ただし、1軍団に配置できるのは最大5人。新しい武将を迎える前に、編成に空きがあるか確認しておきましょう。軍団を増やせばよいというものでもなく、前線で戦う部隊と後方で支える部隊のバランスが大切です。役割がはっきりしてくるほど、軍団の動きも整理しやすくなります。

隠し要素(虞姫・背水の陣・四面楚歌)

楚漢戦争といえば、勇猛な武将たちだけでなく、後世まで語り継がれる数々の故事も有名です。項劉記には、そんな歴史上の出来事に関係したイベントが用意されています。単に戦争を繰り返すだけでなく、人物たちの物語にも触れられるところが魅力です。

なかでも気になるのが、項羽が特定の時期に臨淄へ入城するなどの条件で発生する虞姫のイベント。虞姫は項羽と深い関わりを持つ女性として知られていますが、ゲームでは出会いによって項羽の統率力が100に上がります。物語を見られるだけでなく、軍団の強化にもつながるのがうれしいところです。

韓信にまつわる「背水の陣」も登場します。退路のない場所へ軍を配置し、兵士たちの必死の力を引き出した故事として知られる戦いです。ゲーム中にその名前を見ると、歴史上の韓信の用兵を思い浮かべる人も多いでしょう。

そして、項羽が包囲される状況を表した「四面楚歌」も、楚漢戦争を語るうえで欠かせない出来事です。追い詰められた覇王の姿を知っていると、シナリオ後半の戦況にも独特の重みが感じられます。

ほかにも張良の加入、韓信の独立、范増の離反などに関係した出来事があります。ただし、イベントは必ず毎回発生するものではありません。時期や勢力の状況、軍団の動きによって条件が変わるため、見たいイベントがあるなら天下統一を急ぎすぎない方がよい場合もあります。

一騎討ちと籠城戦を利用した戦術

兵力で不利なときでも、戦い方を変えるだけで勝機が見えてくることがあります。項劉記で覚えておきたいのが、一騎討ちと籠城戦の使い方です。どちらも場面を選びますが、うまくはまれば戦況を大きく動かせます。

一騎討ちでは、戦闘力100を持つ項羽が圧倒的な強みを発揮します。敵将を直接倒せれば、通常の戦闘とは違った形で優位に立てるでしょう。ただし、相手が勝負を拒むこともあるため、毎回一騎討ちだけで決着をつけられるわけではありません。

もう1つの鍵が籠城です。城を守る側は有利な条件で戦えるので、兵士が少ないからといって、すぐに外へ飛び出す必要はありません。城壁や城門を利用して敵の攻撃を受け止め、相手の兵力を減らすこともできます。

特に、シナリオ4の項羽が垓下に籠もって戦う方法は覚えておきたいところ。劉邦軍や韓信軍を正面から迎え撃つのは厳しくても、城の守りを利用すれば状況を変えられます。敵の消耗を待ち、反撃できる機会を探す戦い方です。

ただし、自分が城を攻める番になれば、同じ守備の強さが厄介になります。そこで敵を城外へ誘い出し、野戦へ持ち込むという発想が生きてきます。攻める側と守る側、どちらが有利なのかを見極めるだけでも、無駄な損害は減らせるでしょう。

エンディングの違いと歴史を変える楽しみ

項劉記では、項羽と劉邦のどちらで中国を統一したかによってエンディングが変わります。劉邦が勝利して漢王朝を開くという史実をなぞることもできれば、項羽を勝者にすることも可能。歴史シミュレーションならではの楽しみ方です。

とりわけ印象に残るのは、項羽で天下統一を達成し、史実とは反対の結末へ進むことでしょう。楚漢戦争の最後を知っている人ほど、追い詰められた覇王を勝たせる展開には特別な面白さがあります。

また、項羽側のエンディングには、虞姫との出会いを経験したかどうかで一部の画像が変わる要素もあります。戦争の結果だけでなく、途中でどんな出来事を経験したかが結末の見え方に関わるのは、歴史ものらしい仕掛けです。

さらに挑戦したいのが、シナリオ4の絶望的な状況から項羽を勝利へ導くこと。最初は劉邦が勝つように見える戦況でも、籠城や外交を駆使して逆転を狙えます。簡単ではありませんが、だからこそ達成できたときの喜びも大きいでしょう。

ただし、歴史イベントをじっくり見る遊び方と、できるだけ早く統一を目指す遊び方は必ずしも一致しません。短時間で決着をつけるなら軍事と外交を優先し、イベントを楽しむなら時期や移動先を意識する必要があります。同じシナリオでも目標を変えるだけで、また違った展開が見えてきます。

バグ技の注意点(機種差・再現性・セーブ)

攻略情報を探していると、パソコン版やPlayStation版の話が混ざっていることがあります。項劉記は複数の機種で発売されているため、題材や基本的な仕組みが似ていても、操作方法や細かな仕様が同じとは限りません。

特に気をつけたいのは、別の機種向けに書かれた操作を、そのままSFC版で試さないことです。パソコン版のキー操作と、スーパーファミコンのコントローラーや専用マウスでは操作体系が違います。どの機種の情報なのか、最初に確かめておきたいところです。

また、武将の登用や外交には成功するかどうかの揺れがあります。前回うまくいった命令でも、次に同じ結果になるとは限りません。運が絡む部分を、必ず再現できる手順だと思い込まないようにしましょう。

セーブとロードを利用する方法についても、結果が出るまでやり直す行為と、正式な隠しコマンドは別物です。何度も試せば成功する可能性はありますが、それ自体がゲームに用意された特殊な操作というわけではありません。

確認できた資料の範囲では、スーパーファミコン版で安全かつ確実に利用できるデータ改変型の裏技は見つかっていません。長いシナリオでは大切な局面の前にセーブを残し、まずは通常のゲーム機能で攻略を進めるのがよいでしょう。

項劉記の良い点

項劉記の良さは、楚漢戦争の面白さをゲームの仕組みにしっかり落とし込んでいることです。項羽は武力で敵を圧倒し、劉邦は優秀な人材と外交を使って勢力を伸ばしていきます。同じ天下統一を目指しているのに、両者では考えるべきことが違うのが魅力です。

なかでも個性的なのが、軍団を地図上で動かす行軍戦闘と、独立勢力を取り込む外交。都市の数だけでは測れない強さがあり、補給拠点や諸侯との関係が戦局を左右します。軍団の進む道を考えるだけでも、戦略を組み立てている気分になれるでしょう。

そこへ、楚漢戦争にまつわる歴史イベントや、重厚な音楽が加わります。項羽と劉邦の対立をただの数字の勝負で終わらせず、古代中国の物語として楽しめるところも、この作品ならではの持ち味です。

ゲーム性の良さ(テンポ/中毒性/設計)

多くの君主が入り乱れる歴史シミュレーションも面白いものですが、項劉記は最初から項羽と劉邦の対決に絞られています。誰で天下を取るのか迷う必要はなく、楚と漢のどちらに立つかを決めれば戦いが始まります。目的がはっきりしているので、目の前の状況にも集中しやすい構成です。

そして、軍団を大陸地図上で直接動かしていく行軍戦闘システムが、普通の都市管理型ゲームとは違う感覚を生みます。次にどの都市を目指すかだけでなく、そこへ向かう途中で補給できるか、敵とどの場所で接触しそうかまで考える必要があります。移動そのものに意味があるわけです。

また、独立勢力を外交で取り込めるため、戦争ばかりが続くわけではありません。正面から攻めるには厄介な相手でも、懐柔が成功すれば兵力を温存したまま支配地域を増やせます。力で押すか、交渉で動かすか。選べる手段があるのはうれしいところです。

さらに、項羽の武勇と劉邦の人材活用が、異なる攻略の楽しさにつながっているのも見事なところ。どちらも中国統一が目標ですが、強みを生かそうとすれば軍団の編成や外交の進め方が変わってきます。片方で勝てたからといって、もう片方でも同じ方法が通用するとは限りません。

シナリオ4の劉邦なら、比較的短い時間で決着をつけられる場合もあります。じっくり何時間も遊ぶだけでなく、気軽にエンディングを目指す楽しみ方があるのも特徴です。異なる君主やシナリオを選び、「今度はこうしてみよう」と作戦を考え直したくなるゲームといえるでしょう。

演出・音楽・グラフィックの魅力

古代中国を舞台にした項劉記は、全体的に落ち着いた雰囲気を持つ作品です。項羽や劉邦、韓信といった人物の顔グラフィックに、中国大陸を描いた地図。派手な映像で押し切るというより、武将と戦況を見ながら歴史の世界へ入り込んでいく作りです。

特に、武将それぞれの顔グラフィックと、軍団が行き交う大陸地図には、光栄の歴史シミュレーションらしい味があります。武将の能力を確認して軍団へ加えると、名前だけ知っていた人物が自分の軍勢の一員になる。数字の並んだ画面なのに、不思議と人物の存在を感じられるところが魅力です。

戦闘では野戦と攻城戦で画面が変わり、軍団の位置や戦況を見ながら命令を出します。一部にはアニメーションを用いた演出もあり、戦いの様子を視覚的に楽しめます。今のゲームと比べれば控えめですが、当時の歴史ゲームらしい表現といえるでしょう。

音楽を担当したのは、長谷川智樹です。項羽側と劉邦側で異なる曲が用意されており、両勢力の雰囲気を音でも感じられます。じっくり地図を眺めている時間が長いゲームだけに、音楽が作る空気は大切です。

戦闘や歴史イベントを彩る曲にも個性があり、楚漢戦争の重々しい雰囲気を盛り上げてくれます。1994年にはスーパー三國志の楽曲と合わせて収録した音楽CDも発売されました。画面の美しさだけでなく、地図と人物、音楽が合わさって生まれる歴史の空気を楽しみたい作品です。

やり込み要素(両勢力制覇・イベント・高難度)

項劉記をひと通り遊んだら、今度は反対の君主で天下統一を目指してみたくなるでしょう。項羽と劉邦では戦い方が違い、エンディングも異なります。同じシナリオを選んでも、立場を入れ替えるだけでずいぶん違った展開になるはずです。

最初は、有利なシナリオで項羽と劉邦の両方を使い、操作に慣れるところから始めるのがおすすめです。項羽ならシナリオ1、劉邦ならシナリオ4を選べば、それぞれの強みを試しやすくなります。軍団の動かし方や外交の使い方がつかめたら、別の時代へ移ってみましょう。

慣れてきた人に待っているのが、不利な状況からの逆転です。特にシナリオ4の項羽は、垓下で包囲された状態から始まる高難度の挑戦。兵力や補給に余裕がないため、一度の判断が重く感じられます。そこから勝利をつかめたときの達成感は、格別でしょう。

戦争以外では、虞姫との出会いや「背水の陣」などの歴史イベントを追いかける楽しみもあります。イベントの条件を意識しながら軍団を動かせば、最短で統一を狙うときとは違った進め方になります。歴史好きなら、戦況よりイベントを優先してみたくなる場面もありそうです。

もちろん、武将の登用と軍団編成を突き詰める遊び方もあります。戦闘、統率、用兵、外交をどう補い合うかを考え、強い軍団を作っていくのも面白いところ。外交中心で統一するなど、自分だけの目標を決めれば、同じ4つのシナリオでも長く楽しめます。

項劉記の悪い点

個性的なシステムを持つ項劉記ですが、すべての人に遊びやすい作品というわけではありません。ほかの光栄の歴史ゲームと比べると内政の種類が少なく、軍団の移動や戦闘、補給に時間を使うことが多いため、同じ作業の繰り返しに感じる場面もあります。

特に気になるのが、野戦に続いて攻城戦まで行うと、1回の戦争が長引きやすいこと。兵力をそろえて攻め込んでも、城を守る側が有利なので簡単には決着しません。大軍を用意したのに、予想以上に手間取ることもあるでしょう。

また、都市ではなく軍団を中心に命令を出す独特の操作にも慣れが必要です。ほかの歴史シミュレーションを遊び込んでいる人ほど、最初は違和感を覚えるかもしれません。こうした癖を楽しめるかどうかで、評価が分かれそうな作品です。

不便な点(UI/セーブ/ロード等)

操作面で最初に気になるのは、やはり軍団を中心とした仕組みでしょう。都市を選んでそのまま内政を進めるのではなく、軍団がその都市にいることが前提になります。別の光栄作品の感覚で操作すると、「この都市で命令を出したいのに、どうしてできないんだろう?」と迷う場面があるかもしれません。

しかも、軍団の編成と現在位置を何度も確認する必要があるので、部隊が増えるほど管理が忙しくなります。前線で戦っている軍団だけでなく、後方で補給を担当する部隊も把握しておかなければなりません。地図と一覧画面を行き来する機会は多めです。

戦闘についても、野戦と攻城戦が分かれているため、敵の都市を1つ落とすまでに何度も命令を出すことがあります。兵数や士気を確認しながら進める作りなので、テンポよく次々と都市を取っていくゲームではありません。

特に、敵の主力を倒した後の都市攻略が作業のようになりやすいところは惜しい点です。勝負はほぼ決まっているのに、残った都市や独立勢力の対応が続くと、少々もどかしく感じられるでしょう。

ただし、外交を使えば戦闘を減らせる場合があります。守りの堅い都市へ何度も攻めるより、懐柔で味方にする方が楽なことも。慣れるまでは面倒に感じる軍団の管理も、一覧と勢力マップをこまめに確認する習慣をつけると、少しずつ整理できるようになります。

理不尽ポイントと回避策(救済案)

せっかく戦場で勝ち続けているのに、外交で勢力関係がひっくり返る。項劉記には、そんなもどかしい場面があります。特に項羽で遊ぶと、軍事的には優勢でも、劉邦の働きかけによって周囲の諸侯が離れていくことがあります。

これを防ぐには、武力だけを頼りにせず、敬慕度と諸侯との関係を維持することが大切です。民衆への施しを行ったり、独立勢力へ外交で接触したり。敵の軍団が見えないところでも、勢力争いは続いていると考えておきましょう。

戦闘で悩まされるのは、城を守る敵の強さです。こちらの方が兵士を多く持っていても、籠城戦では思うように攻めきれない場合があります。数で押し切ろうとして損害を増やすと、次の戦いまで苦しくなってしまいます。

そんなときは、敵軍を都市の外へ動かし、野戦で包囲する方向へ考え方を切り替えてみましょう。複数の軍団で移動先を押さえれば、城の守りを利用されずに戦える可能性があります。厄介な相手ほど、戦場を変えることが有効です。

もう1つ忘れたくないのが補給です。長い遠征で食料を使い切ると、戦闘には勝ててもその後の行動が苦しくなります。進軍前に物資を確認し、必要ならいったん補給拠点へ戻ること。地味な判断ですが、余計な敗北を減らす助けになります。

現代目線で気になる点(人を選ぶ要素)

今の歴史シミュレーションと比べると、項劉記の仕組みは比較的シンプルです。都市を細かく発展させたり、人物同士の交流を深く楽しんだりするゲームではなく、軍団の移動と戦闘、補給、外交が中心になります。

そのため、細かな政治や都市開発まで考える国家運営を期待している人には、少しあっさり感じられるかもしれません。内政に時間をかけて大国を育てるというより、限られた時代の戦争をどう勝ち抜くかが主題になっています。

選べる君主が項羽と劉邦の2人だけという点も、好みが分かれるところです。韓信や田栄などの勢力も登場しますが、通常のシナリオで自由に操作できるわけではありません。好きな人物で国を興したい人にとっては、少し窮屈に映りそうです。

また、終盤の戦闘や都市の整理が単調になりやすいのも気になる部分。敵の主力を倒した後は、残る勢力を外交か軍事で片づける展開になりがちです。決着が見えているだけに、もう少し早く終わってほしいと思う人もいるでしょう。

ただ、その絞り込まれた内容こそ本作の魅力でもあります。楚漢戦争という短い時代だからこそ、項羽と劉邦の勢力差や諸侯の動きを追いやすいのです。広い時代を自由に遊ぶ作品とは違い、1つの歴史的な争いへじっくり向き合いたい人に合った作りといえます。

項劉記を遊ぶには?

1994年発売の項劉記を今から遊ぶなら、スーパーファミコン用の中古カセットを探す方法が基本になります。実機で動かす場合は本体のほか、コントローラーや電源、テレビへ映像を送るケーブルも必要です。久しぶりにスーパーファミコンを出す人は、接続環境から確認しておきたいところです。

2026年10月10日時点で確認できた範囲では、スーパーファミコン版そのものを現行機で遊べる公式配信は見つかっていません。パソコン版やPlayStation版も存在しますが、機種によって操作や仕様が異なるため、同じ感覚で遊べるとは限りません。

なお、スーパーファミコンマウスに対応しているのも本作の特徴です。中古品を探すときはカセットの状態や付属品に加え、セーブが正常に使えるかも確認しておきましょう。長い戦いを楽しむゲームだけに、保存できるかどうかは大切です。

今遊べる環境(移植・配信・復刻の有無)

項劉記が最初に登場したのは、1993年のPC-9801版です。その後、ほかのパソコン機種にも展開され、スーパーファミコン版が1994年4月6日に発売されました。さらに1998年3月26日にはPlayStation版も登場しています。複数の機種で親しまれた作品というわけです。

海外にも目を向けると、北米では『Rise of the Phoenix』というタイトルで発売されています。日本版とは名前だけでなく画面の文字や説明も異なるため、海外版の画像や攻略情報を見かけたときは、同じ機種でも言語が違うことを覚えておきたいところです。

では、Nintendo Switchなどの現行機で遊べるのでしょうか。2026年10月10日時点で確認できた範囲では、スーパーファミコン版そのものの公式配信は確認できていません。現行機向けに復刻されたほかの光栄作品はありますが、本作が含まれているとは限りません。

当時のバージョンを楽しみたいなら、日本版スーパーファミコンの中古カセットを手に入れる方法が分かりやすいでしょう。過去にはパソコン向けの復刻商品もあり、PlayStation版も選択肢になりますが、現在の販売状況や動作環境は個別に確認する必要があります。

機種が変われば、操作方法や画面の雰囲気にも違いが出てきます。特に1994年当時のスーパーファミコン版を目当てにしているなら、購入するソフトの対応機種を取り違えないようにしましょう。

実機で遊ぶ場合に必要なもの(本体・接続)

スーパーファミコン版を実機で動かすには、本体とゲームカセットのほか、コントローラー、電源アダプター、映像・音声ケーブルをそろえる必要があります。中古の本体を購入するときは、ソフトだけでなく周辺機器がどこまで付いてくるのか確認しておきたいところです。

特に忘れやすいのが、手持ちのテレビにスーパーファミコンを接続できるかという点。最近のテレビには、当時の映像端子が付いていないものもあります。直接接続できない場合は、対応する映像変換機器を用意する必要があるでしょう。

本作は1人用なので、通常のコントローラーが1つあれば遊べます。また、スーパーファミコンマウスにも対応しており、持っていればマップ上のカーソル操作を試せます。専用マウスがなくても、ゲームの基本的な進行には問題ありません。

中古のコントローラーを使うなら、十字キーやA・B・Xボタン、L・Rボタン、SELECTボタンの反応も確認しておきましょう。軍団を選んだり画面を切り替えたりする操作が多いため、ボタンが効きにくいと小さな不便が積み重なります。

そして、長いシナリオを遊ぶならセーブ機能も重要です。古いカセットでは保存用電池が弱っている可能性もあるため、記録がきちんと残るか確認しておくと安心でしょう。文字や大陸地図をじっくり見るゲームなので、画面の見やすさにも気を配りたいところです。

中古で買う時のチェック(状態・相場・注意点)

項劉記の中古ソフトを探すときは、まずカセット単体なのか、箱や説明書までそろっているのかを見ておきましょう。遊ぶことが目的なら動作確認を優先したいところですが、当時のパッケージを楽しみたい人にとっては、付属品の状態も気になるポイントです。

価格については、カセットの状態や付属品の有無、販売店によって変わるため、一律にはいえません。発売当時の希望小売価格は税別12,800円でしたが、それが現在の中古相場を示しているわけではありません。気になる商品を見つけたら、ほかの販売店や過去の取引価格とも比べてみるとよいでしょう。

付属品では、漢楚攻略図が残っているかどうかもチェックしたいところです。箱と説明書が付いていても、付録の地図までそろっているとは限りません。大陸の位置関係を見ながら遊びたい人や、発売当時のセットを集めたい人には見逃せない要素です。

また、スーパーファミコン版の商品型番はSHVC-QG。PlayStation版や北米版もあるため、購入する前に対応機種を確認しましょう。見た目や商品名だけで判断せず、説明欄まで読んでおくと取り違えを防げます。

カセットの端子が汚れていないか、正常に起動するかも重要です。さらに、起動確認済みでもセーブ機能まで確認されているとは限りません。じっくり遊ぶ予定なら、保存と読み込みの動作についても説明されている商品を選びたいですね。

快適に遊ぶコツ(セーブ・マウス・画面設定)

項劉記は、地図を眺めて軍団を選び、命令を出す時間が長いゲームです。だからこそ、最初に操作と画面の見え方を整えておくと、遊びやすさが変わってきます。特に軍団が増えた後は、カーソル操作に慣れているかどうかが効いてきます。

マウスを持っているなら、スーパーファミコンマウスで都市や軍団を選ぶ操作を試してみるのもよいでしょう。十字キーを使う場合とは感覚が変わるので、地図の上を移動するときに便利だと感じる人もいるはず。もちろん、普通のコントローラーだけでも遊べます。使いやすい方を選んでください。

長いシナリオに挑む前には、セーブが正常にできるか一度確認しておきたいところです。中古カセットの保存用電池が劣化していると、記録が残らない可能性もあります。途中まで進めてから気づくと、かなり残念な気分になるでしょう。

また、大きな戦闘や重要な外交の前には、別のセーブデータを残すことも考えておきましょう。敵将の捕縛や諸侯の懐柔は、その後の勢力図を大きく変える場合があります。やり直したい場面に備えられると、思い切った作戦も試しやすくなります。

画面設定では、文字と地図が見やすいことを優先したいものです。本作はターン制なので、アクションゲームほど入力遅延に神経質になる必要はありません。それよりも、軍団の位置や数字をしっかり読める環境の方が大切。長い時間、落ち着いて作戦を考えられるように整えておきましょう。

項劉記のQ&A

項劉記は、ほかの光栄の歴史シミュレーションとは少し違う仕組みを持っています。軍団を動かして内政や戦闘を進めるため、初めて触れる人は、武将の配置や外交、勝利条件などで迷うこともあるでしょう。

特に知っておきたいのが、項羽と劉邦のどちらを選ぶかで、ゲームの難しさが大きく変わるという点です。シナリオごとの勢力差もあるため、最初の選択によって戦いの進めやすさが違ってきます。

また、スーパーファミコンマウスの対応状況や、現在のプレイ環境も購入前に気になるところ。ここでは、これから遊ぶ人が疑問に感じやすい点をまとめました。

Q. 項劉記は何人で遊べますか?

スーパーファミコン版の項劉記は、1人で遊ぶ歴史シミュレーションゲームです。項羽か劉邦を選び、CPUが動かす敵勢力を相手に天下統一を目指します。誰かと対戦するというより、軍団の配置や外交をじっくり考えながら進める作品です。

シナリオは全部で4つあり、いずれも楚と漢の争いが中心になります。独立した諸侯も登場しますが、好きな勢力を何でも選べるわけではありません。操作する君主は項羽と劉邦のどちらかです。

そのため、2人のプレイヤーが項羽と劉邦をそれぞれ担当する対戦モードは、SFC版の基本仕様にはありません。友達と一緒に楽しむなら、操作を交代したり、地図を見ながら作戦を相談したりする遊び方になるでしょう。

なお、PlayStation版などでは、プレイ人数について異なる表記をしている資料もあります。機種によって仕様が違う場合があるため、購入するソフトがどのバージョンなのか確認しておくと安心です。

ひとりで腰を据え、武将の配置から天下取りの道筋まで考えたい人には、相性のよい作品といえます。

Q. 軍団には何人の武将を配置できますか?

項劉記では、1つの軍団に最大5人の武将を配置できます。軍団には兵士のほか、食料や資金も持たせるため、武将を集めるだけでなく、どのくらいの戦力で行動させるかも考えなければなりません。

武将には戦闘、統率、用兵、外交などの能力があり、得意な仕事はそれぞれ違います。戦闘力の高い人物ばかり集めれば強そうに見えますが、内政や外交まで考えると、それだけでは十分とはいえません。

例えば、劉邦の統率力、樊噲の戦闘力、張良の用兵と外交能力を組み合わせると、さまざまな場面で働ける軍団になります。武将同士で得意分野を補い合うことが、編成を考えるうえでの楽しさです。

軍団を分割すれば、別々の都市で内政を進めたり、複数の方向へ兵を動かしたりできます。ただし、軍団数には上限があり、武将を無制限に分けられるわけではありません。

前線には戦闘や用兵に強い武将を集め、後方には内政や補給を任せる人物を配置するなど、役割を決めて編成してみましょう。少ない人数をどう組み合わせるかが、意外と悩ましく、面白いところです。

Q. どのシナリオから始めるのがおすすめですか?

初めて項劉記を遊ぶなら、まず操作したい君主を決めましょう。項羽を使いたい人にはシナリオ1、劉邦を使いたい人にはシナリオ4が比較的入りやすい選択です。どちらも開始時点で有利な立場にあるため、基本操作を覚えやすくなります。

シナリオ1では、項羽とその同盟勢力が広い地域を支配しているので、楚の軍事力を生かして進軍できます。項羽の強さを試したいなら、ここから始めるのがよいでしょう。

一方、シナリオ4では劉邦が有利です。項羽は垓下に追い詰められており、韓信の援軍を利用すれば比較的短時間で決着する場合があります。まずはエンディングまでの流れを見てみたい人にも向いています。

ただし、同じシナリオ4でも、項羽を選ぶと非常に難しい戦いになります。包囲された状況で兵力や物資も限られているため、籠城戦や軍団の誘導を理解していないと苦戦するでしょう。

最初は有利な君主で操作に慣れ、その後に反対側や不利なシナリオへ挑むと、難易度の違いも楽しめます。慣れてきたら、史実とは反対の結末を目指してみるのも面白そうです。

Q. 中国統一の勝利条件は何ですか?

本作で目指すのは、敵対する項羽または劉邦の勢力を打倒し、中国を統一することです。敵の軍団に勝つだけでは終わらず、各地に残る独立勢力の動向にも目を向ける必要があります。大きな戦争に勝った後にも、天下をまとめる仕事が残っているわけです。

勢力を広げる方法は、大きく分けて都市を武力で攻略する方法と、諸侯を外交で味方にする方法があります。敵が守る都市へ軍団を進めることもできますが、相手によっては懐柔を試す方が負担を減らせます。

特に終盤では、敵盟主を倒した後、残った諸侯を外交で取り込むことが役立ちます。すべての都市へ軍団を送って戦うより、兵士や食料を節約しながら勢力を整理できるでしょう。

ただし、敵盟主を倒せば必ずその場で決着するとは限りません。後継者となる武将が現れる場合もあるため、敵の勢力が本当に消えたかどうかを確認したいところです。

敵対勢力をなくし、中国統一の条件を満たせばエンディングへ進みます。目の前の敵軍だけでなく、大陸全体の勢力図を見て判断することが大切です。

Q. スーパーファミコンマウスは使えますか?

はい。項劉記のスーパーファミコン版は、スーパーファミコンマウスに対応しています。通常のコントローラーでも遊べますが、マウスを使えばカーソルを動かして都市や軍団を選べます。

本作は中国大陸の地図を見ながら、軍団を選んで命令を出す場面が多いゲームです。そのため、十字キーを使う場合とマウスを使う場合では、操作の感覚が変わります。広い地図上の位置を選ぶときは、マウスの方が扱いやすいと感じる人もいるでしょう。

とはいえ、専用マウスがなければ遊べないわけではありません。通常のコントローラーでも基本的な操作は行えるため、マウスを新しく用意しなくてもゲームを進められます。

中古のマウスを購入するなら、接続端子やボタンが正常に動くか確認しておきたいところです。古い周辺機器なので、見た目がきれいでも操作に問題がないとは限りません。

コントローラーとマウスの両方を持っているなら、使い比べてみるのも面白いでしょう。軍団の操作が多い作品だけに、手になじむ方法を選ぶことが快適さにつながります。

Q. Nintendo Switchや現行機でも遊べますか?

2026年10月10日時点で確認できた範囲では、項劉記のスーパーファミコン版をNintendo Switchなどの現行機で遊べる公式配信は見つかっていません。最近のゲーム機で気軽に始めたい人には、少し残念なところでしょう。

そのため、当時のスーパーファミコン版を遊ぶなら、中古のゲームカセットと、対応する本体を用意する方法が基本になります。購入前には正常に起動するか、セーブが残るかも確認しておきたいものです。

なお、本作はスーパーファミコンだけの作品ではありません。1993年に登場したパソコン版のほか、1998年発売のPlayStation版もあります。ただし、操作方法や一部の仕様が違うため、すべてを同じ内容として考えない方がよいでしょう。

また、北米では『Rise of the Phoenix』という名称で発売されています。海外の中古ソフトを探しているときに、この名前を見かけることがあるかもしれません。

1994年当時の日本版をそのまま楽しみたいなら、スーパーファミコン用カセットを選ぶのが分かりやすいでしょう。現行機での配信状況は今後変わる可能性もあるため、購入前に公式の情報を確認しておくと安心です。

項劉記のまとめ

項劉記は、1994年4月6日に光栄から発売されたスーパーファミコン用の歴史シミュレーションゲームです。舞台は楚漢戦争。項羽か劉邦のどちらかを率いて、古代中国の天下統一を目指します。

ほかの歴史ゲームとひと味違うのが、軍団を直接動かし、行軍、内政、外交、戦闘を進めていく仕組みです。都市の数だけで勝負が決まるわけではなく、補給や武将の組み合わせ、諸侯の動向まで考える必要があります。

さらに、項羽の武勇と劉邦の人材活用という違いも魅力。背水の陣や四面楚歌など、歴史にまつわるイベントも用意されています。楚漢戦争の結末を自分の采配で変えてみたい人には、今でもじっくり楽しめる1本でしょう。

結論:おすすめ度と合う人

中国史が好きな人や、武将を率いて戦略を考えるのが好きな人なら、項劉記は気になる作品でしょう。特に項羽と劉邦の対立に興味がある人にとっては、歴史上の出来事を自分の判断で動かせるところが大きな魅力です。

本作の面白さは、項羽の圧倒的な武勇と、劉邦の人材・外交戦略をそれぞれ生かせること。どちらも最終的には中国統一を目指しますが、その過程で頼りになる武将や選びたい作戦は変わってきます。2人の個性が、ゲームの進め方にはっきり表れています。

軍団を大陸地図上で動かし、食料の残りや補給できる都市を考えながら進む仕組みも独特です。敵へ向かう道を選ぶところから戦略が始まるので、都市ごとの内政が中心となるゲームとは違った楽しさがあります。

そして何より、項羽を勝利へ導き、史実とは異なる天下統一を実現できるのがうれしいところ。特にシナリオ4の苦しい状況から逆転できれば、ほかではなかなか味わえない達成感があるでしょう。

一方で、細かな内政や多数の勢力からの選択を楽しみたい人には、少々物足りないかもしれません。戦闘が長引くと単調に感じる場面もあります。それでも、楚漢戦争という短く激しい時代を舞台にした独自の戦略性は魅力的です。歴史の結末を自分で書き換える遊びが好きなら、手に取ってみる価値があります。

最短で楽しむロードマップ(次にやること)

これから項劉記を始めるなら、最初は有利なシナリオを選ぶのがよいでしょう。項羽を使いたいならシナリオ1、劉邦ならシナリオ4が候補です。まずは勝ちやすい状況で軍団の動かし方を覚えておくと、その後の挑戦もしやすくなります。

ゲームが始まったら、軍団一覧と勢力マップを開き、兵力と食料・資金を確認するところから始めましょう。周囲の都市や敵軍の位置を見て、次にどこへ進むかを考えます。いきなり敵の主力へ向かう必要はありません。

続いて、武将の能力を見ながら軍団を編成します。前線には戦闘や用兵に強い武将を配置し、後方では補給や登用を任せるなど、役割を分けておくと進めやすくなります。軍団が整うと、行軍の計画も立てやすくなるでしょう。

さらに、敬慕度を意識しながら独立勢力を外交で取り込むことも覚えておきたいところ。城を攻める前に懐柔を試すだけで、兵士を減らさずに勢力を広げられる場合があります。武力ばかりに目を向けないことが、本作の攻略では大切です。

戦闘では野戦と攻城戦の違いを意識し、敵が籠城しているなら外へ誘い出す方法も考えてみましょう。基本が分かってきたら、いよいよ難しいシナリオへ。最後はシナリオ4の項羽で包囲網を破り、歴史を覆す勝利に挑戦してみたくなります。

次に遊ぶなら?同系統おすすめ作品

項劉記で歴史シミュレーションの面白さに触れたら、ほかの光栄作品と遊び比べてみるのもよいでしょう。まず候補になるのが三國志Ⅲです。同じ中国を舞台にしていますが、こちらは三国時代が題材。多くの君主と武将が登場し、違った形で天下取りを楽しめます。

日本の戦国時代へ目を向けるなら、信長の野望・覇王伝も面白い選択です。領土を広げながら武将の能力を生かす戦略を楽しめるので、国盗りゲームが好きな人にはなじみやすいでしょう。舞台が変わるだけでも、戦いの雰囲気はずいぶん違ってきます。

中国の物語をもっと楽しみたいなら、水滸伝・天命の誓いも候補です。中国の古典小説を題材にしており、個性的な人物を仲間にしながら勢力を広げていきます。武将を集め、得意分野を生かすのが好きなら、こちらも気になるはずです。

軍隊の運用そのものに魅力を感じた人には、提督の決断もあります。部隊の移動や補給を考える戦略という点では、項劉記と通じる部分がある作品です。舞台は違っても、戦う前の準備が結果を左右する面白さを味わえます。

また、国全体を動かすのではなく、ひとりの武将として歴史の中を生きてみたいなら、太閤立志伝もおすすめです。こちらは武将として出世を目指す作品で、天下取りへの関わり方が大きく変わります。

大陸を舞台に国を広げる楽しさを求めるか、軍団の運用や補給をじっくり考えたいか。それとも、歴史上の人物として生きる感覚を味わいたいか。気になる方向から次の1本を選んでみると、光栄の歴史ゲームが持つさまざまな魅力を発見できるでしょう。


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