チェスマスターとは?【レトロゲームプロフィール】
チェスマスターは、1995年2月17日にアルトロンから発売されたスーパーファミコン用の本格チェスゲームです。
海外で展開されていた「The Chessmaster」の日本版にあたり、開発にはThe Software Toolworksが関わっています。
ゲームの内容は、実に潔いもの。8×8マスの盤面で白と黒の駒を動かし、コンピューターや友達とチェスの勝負を楽しみます。
壮大なストーリーも、成長するキャラクターも登場しません。あるのは64マスの盤面と、互いの知恵をぶつけ合う真剣勝負だけです。
とはいえ、ただチェスを打つだけのソフトかというと、そうでもありません。
本作には16段階のCPU難易度と、初心者にも役立つ練習機能が用意されています。
駒の動きを覚えたばかりなら「Newcomer」で気軽に対局でき、腕に自信が付いてきたら上位レベルへ挑戦できます。最上位の「Infinite」では、コンピューターがじっくり次の一手を考え続けるという、なかなか本格的な仕様です。
さらに、駒が動ける場所を表示するティーチング機能や、次に指す手を提案してくれるアドバイス機能まで搭載。
「ナイトって、どこへ動けるんだっけ?」という段階からでも、盤面を見ながら少しずつ覚えていけます。
2Dと3Dの表示切り替え、駒のデザイン変更、盤面編集など、当時の家庭用チェスソフトとしては設定もなかなか豊富です。
攻略で大切になるのは、序盤から中央を意識し、駒を展開しながらキングの安全を確保すること。派手な一発逆転より、毎回の一手を積み重ねることが勝利につながります。
今から遊ぶなら中古カセットを探すのが基本ですが、長い対局を途中保存できない点には注意しておきたいところです。
チェスをこれから覚える人にも、昔ながらの頭脳戦にじっくり浸りたい人にも気になる1本。
画面は静かでも、盤上ではなかなか熱い駆け引きが繰り広げられます。
| 発売日 | 1995年2月17日(日本・スーパーファミコン版) |
|---|---|
| 対応機種 | スーパーファミコン(同シリーズはゲームボーイ、PlayStationなどでも展開) |
| ジャンル | テーブルゲーム、チェス、思考型ボードゲーム |
| プレイ人数 | 1~2人(CPU同士の自動対局にも対応) |
| 開発 | The Software Toolworks(海外版の開発元。資料によって開発表記に差異あり) |
| 発売 | アルトロン(日本版)、Mindscape(北米版) |
| 特徴 | 日本チェス協会公認、16段階のCPU難易度、ティーチング機能、アドバイス機能、2D・3D盤面表示、ウォールーム、駒デザイン変更、オープニングブック、盤面編集、待った・手順再現、詰み手順の解析、2人対戦 |
| シリーズ | Chessmasterシリーズ |
| 関連作 | チェスマスター(PlayStation版)、ニューチェスマスター(ゲームボーイ版) |
チェスマスターの紹介(概要・ストーリーなど)
チェスマスターは、世界中で親しまれているチェスを、スーパーファミコンで本格的に楽しめるソフトです。
白と黒に分かれて駒を動かし、相手のキングを追い詰める。やることは実際のチェスと同じで、特別な技やゲーム独自の勝利条件はありません。
物語を進めたり、決められたステージをクリアしたりする代わりに、1局ごとの勝負そのものを楽しむ作りです。
ところが設定画面を開くと、意外なほど多くの項目が用意されています。
CPUの強さを16段階から選べるほか、盤面の見た目や駒のデザインを変更でき、練習を助けてくれる機能も充実しています。
特にコンピューターに次の一手を相談できる仕組みは、初心者には心強い存在でしょう。
チェスのルールを覚えるところから始めてもよし、難しい相手と時間をかけて勝負するのもよし。
見た目以上に、幅広い遊び方ができるチェスソフトです。
発売年・対応ハード・ジャンル
スーパーファミコン版のチェスマスターが日本で発売されたのは、1995年2月17日のことです。
発売元はアルトロンで、当時の希望小売価格は9,800円(税別)。ソフトの型番は「SHVC-CH」です。
海外では「The Chessmaster」というタイトルで展開されており、北米のスーパーファミコン版は1991年に登場しています。
つまり、日本では海外版から数年遅れて発売されたことになります。
本作は日本チェス協会公認ソフトとして紹介されており、一般的なチェスのルールに沿った本格的な対局が楽しめます。
1990年代の家庭用ゲーム機では、将棋や麻雀のゲームは数多く発売されていました。それに比べると、チェスそのものを中心に据えた作品は少し珍しい存在です。
とはいえ、内容が難しい人だけに向けられているわけではありません。
初心者から経験者まで対応する16段階の難易度設定があり、駒の移動先を教えてくれる機能まで備えています。
チェス盤を買ったものの、対戦相手が見つからない。そんなときに家庭用ゲーム機でいつでも勝負できるのは、当時ならではのありがたさがありました。
同じシリーズはゲームボーイやPlayStationなどにも展開され、さまざまな機種でチェスを楽しめるようになっています。
華やかなゲームではありませんが、チェスを遊ぶための機能にしっかり力を入れた作品です。
ゲームの目的(チェックメイトを目指す本格チェス)
本作には、RPGのような冒険の目的や最後に待ち構えるラスボスはいません。
目指すのは、相手のキングをチェックメイトすること。それがチェスの勝利条件です。
チェックメイトとは、キングが攻撃されていて、どの合法的な手を選んでも攻撃から逃れられない状態のことです。
対局は白と黒に分かれ、白が先手。お互いに1手ずつ交互に駒を動かしていきます。
最初は双方に16個ずつ駒があり、ポーン、ナイト、ビショップ、ルーク、クイーン、キングの6種類を使って戦います。
それぞれ動ける方向や距離が違うため、最初は覚えるだけでも少し大変かもしれません。
ただし、チェスでは相手の駒をたくさん取った方が勝つわけではありません。
たとえ駒の数で大きく勝っていても、自分のキングがチェックメイトされれば、その時点で負けになります。
反対に、キングがチェックされても、逃げたり攻撃を防いだりできるなら対局は続きます。
また、チェックされていないのに合法手がなくなった場合は「ステイルメイト」となり、引き分けです。
せっかく相手を追い詰めたのに、最後の一手を間違えて引き分けになってしまう。これもチェスでは珍しくありません。
駒を取ることだけに夢中にならず、相手のキングをどう追い詰めるか考えることが大切です。
ゲームシステムの要点(何が面白い?)
チェスの対局だけなら、実際の盤と駒があれば十分です。では、わざわざゲーム機で遊ぶ面白さはどこにあるのでしょうか。
その答えのひとつが、本作に用意された練習機能です。
チェスを始めたばかりだと、ナイトの独特な動きや、ビショップが進めるマスを覚えるだけでも迷ってしまいます。
そんなときに役立つのが、ティーチング機能。選んだ駒が移動できる場所を画面で確認できます。
また、次の一手が思い浮かばないときは、アドバイス機能を使ってコンピューターの考えを参考にできます。
さらに、失敗した手を戻す「待った」も利用可能です。
例えば、うっかりクイーンを取られた場面まで戻り、違う手を指してみる。そんな練習もできます。
失敗した局面から別の指し方を試し、その場で研究できるところは、ゲームならではの便利さです。
CPUの難易度は16段階あり、簡単な相手からじっくり考える強敵まで選べます。
盤面も2Dと3Dで切り替えられるほか、対局情報を確認できるウォールーム表示も用意されています。
ただ勝った負けたで終わるのではなく、1局を振り返りながら少しずつ強くなれる。そんな楽しみ方ができるチェスソフトです。
難易度・クリア時間の目安
チェスマスターの難しさは、CPUの設定によって大きく変わります。
最も簡単なのは「Newcomer 1」。その次に「Newcomer 2」があり、さらに「Level 1」から「Level 13」まで、段階的に強い相手が用意されています。
最上位には「Infinite」という特別な設定もあります。
こちらは普通の難易度とは違い、コンピューターが次の手を考え続ける仕組みです。プレイヤーが着手を促すまで思考を続けるため、気軽にテンポよく対局したいときには向いていません。
チェスを覚えたばかりなら、まずはNewcomer 1やNewcomer 2から始めるのがよいでしょう。
簡単な相手に勝てるようになったら、少しずつレベルを上げていく楽しさがあります。
また、本作にはストーリーモードのような決まったゴールがないため、何時間でクリアできるという目安もありません。
1局の長さは、どんな手が続くか、どれくらい自分で考えるか、CPUの思考時間をどう設定するかによって変わります。
あっさり決着が付くこともあれば、互いに粘ってなかなか終わらない場合もあります。
高難易度ではCPUの思考待ちも長くなるため、じっくり遊べる時間を用意しておきたいところです。
決まったエンディングを目指すというより、自分の実力に合わせて何度でも対局を重ねていくゲームです。
チェスマスターが刺さる人/刺さらない人
チェスマスターが向いているのは、何よりチェスそのものを楽しみたい人です。
将棋やオセロのように、盤面を眺めながら相手の狙いを読むゲームが好きなら、興味を引かれるでしょう。
チェスは将棋と似た部分もありますが、取った駒を自分の駒として再び盤上へ置くことはできません。
そのため、一度の駒交換が最後まで響くこともあります。うっかり大切な駒を失うと、あとから取り返すのはなかなか大変です。
本作には駒の移動先を表示するティーチング機能や、次の一手を提案するアドバイス機能もあります。
失敗を繰り返しながらチェスを覚えたい人にも、相性のよい内容です。
一方、壮大な物語やキャラクターの育成を楽しみたい人には、あまり向いていません。
ゲームの中心は、最初から最後までチェスの対局です。
しかも、難易度を上げるとCPUが長く考えるため、テンポが悪く感じる場合もあります。
派手な必殺技もなければ、次々とご褒美が手に入る仕組みもありません。
それでも、自分の考えた一手がうまく決まった瞬間は、なかなか気持ちのいいものです。
静かな画面でじっくり頭を使いたい人なら、長く付き合えるでしょう。
チェスマスターの遊び方
チェスマスターを初めて遊ぶなら、まずは駒の動きと勝利条件を覚えるところから始めましょう。
操作自体はそれほど難しくありません。カーソルで駒を選び、移動先を指定するだけです。
ただし、チェスには6種類の駒があり、それぞれ動ける方向や距離が違います。
最初から全部覚えようとすると、少し混乱してしまうかもしれません。
そんなときはティーチング機能が頼りになります。駒の移動可能な場所を確認しながら進められるので、実際に指しながらルールを覚えていけます。
そして対局が始まったら、中央のマスを意識しながら駒を展開することを心がけましょう。
最初は難しい定跡を覚えるより、基本的な指し方を身に付ける方が大切です。
基本操作・画面の見方
スーパーファミコン版では、手の形をしたカーソルを動かして駒を操作します。
まず十字キーで動かしたい駒を選び、Aボタンで持ち上げます。そのまま十字キーで移動先へカーソルを動かし、もう一度Aボタンを押せば着手できます。
B・X・Yボタンでも同様の操作が可能です。
また、SELECTボタンで対局画面とメニューを切り替えられます。
便利なのがLボタンとRボタンで、Lボタンは待った、Rボタンは戻した手の再現に使います。
海外版の説明書でも案内されている操作ですが、日本版では画面の表記や細かな案内に違いがある場合があります。
操作に慣れたら、盤面のどこにキングとクイーンがいるか確認してみましょう。
標準の初期配置では、白のキングがe1、クイーンがd1。黒のキングはe8、クイーンはd8に置かれています。
クイーンは自分と同じ色のマスに置かれると覚えると、初期配置を理解しやすくなります。
チェス盤の左右や上下を間違えると、最初から駒の位置関係が分からなくなってしまいます。
初回は2D表示を選び、ティーチング機能を有効にしておくと安心です。
駒がどこへ動けるか見ながら操作すれば、だんだん盤面にも慣れてくるでしょう。
対局の流れ(駒を動かしキングを追い詰める)
チェスは白が先手となり、黒と交互に1手ずつ駒を動かしていきます。
最初はお互いに16個ずつ駒があり、キングを守りながら相手の陣地へ攻め込んでいきます。
序盤ではポーンを進め、ナイトやビショップが動ける場所を作ることから始まります。
中盤になると駒同士の攻防が激しくなり、相手の駒を取ったり、逆に取られたりする場面が増えてきます。
そして終盤は、残った駒を使って相手のキングを追い詰めていきます。
最終的な勝利条件はチェックメイトです。
ただキングに攻撃を仕掛けるだけでは、まだ勝ちではありません。
チェックされた側は、キングを安全な場所へ逃がしたり、攻撃している駒を取ったり、攻撃を遮ったりすることができます。
こうした対処がすべて不可能になったとき、チェックメイトが成立します。
相手の駒を取ることより、キングの逃げ道をなくすことを意識したいところです。
また、チェスにはステイルメイトなどの引き分けもあります。
相手のキングが動けなくなったとしても、チェックしていなければ勝ちにならない場合があるんです。
最初は少し複雑に感じますが、何局か遊ぶうちに攻撃と守りの流れが見えてくるでしょう。
初回設定と最初の10手でやること
初めてチェスマスターを起動したら、まずCPU難易度を「Newcomer 1」に設定してみましょう。
最初から強い相手に挑むより、駒の動きやルールを確認しながら勝負する方が楽しみやすくなります。
あわせてティーチング機能を有効にし、盤面は2D表示にしておくのがおすすめです。
これなら、どの駒がどこへ動けるか確認しやすくなります。
準備ができたら、最初の10手ほどを使って自分の駒を動きやすい位置へ進めてみましょう。
白番なら、まずe4やd4へポーンを進める方法が分かりやすいでしょう。
中央のマスを押さえることで、相手の駒が自由に動きにくくなり、自分の駒も活躍しやすくなります。
次にナイトやビショップを動かし、盤面の中央へ働きかけられる位置へ展開します。
ここで注意したいのが、同じ駒ばかり何度も動かしてしまうことです。
ひとつの駒だけ前へ進めても、ほかの駒が初期位置に残ったままでは、全体として戦いにくくなります。
そして、キングを守るためのキャスリングも考えておきましょう。
中央を押さえる・駒を展開する・キングを安全にする。この3つが序盤の基本です。
いきなり相手のクイーンを取ろうとしたり、強引にチェックを狙ったりする必要はありません。
まずは無理のない形を作り、相手の攻撃に対応できる状態を目指しましょう。
初心者がつまずくポイントと対処
チェスを始めたばかりだと、まず駒の動きで戸惑うことがあります。
特にややこしいのがナイトです。ほかの駒とは違ってL字型に動くため、慣れるまでは移動できる場所を見落としがちです。
ビショップは斜め、ルークは縦横にまっすぐ動きます。クイーンはその両方を使えるため、非常に強力な駒です。
どこへ動かせるか迷ったときは、ティーチング機能で確認してみましょう。
次に多いのが、相手の攻撃を見落として大切な駒を取られてしまう失敗です。
自分の狙いだけを考えて駒を進めたら、次の瞬間に相手のビショップが飛んできてクイーンを失う。そんな展開も起こります。
一手を決める前には、相手の駒がどこを攻撃しているのかも見ておきたいところです。
また、キングがチェックされている場合は、その攻撃を解消する手を選ばなければなりません。ほかの場所で好き勝手に攻め続けることはできません。
自分の一手を指す前に、相手が何を狙っているか確かめる習慣を付けてみましょう。
どうしても次の手が浮かばないなら、アドバイス機能を使うのも手です。
失敗したときは待ったで戻り、違う指し方を試してみてください。
最初から完璧な勝負をする必要はありません。失敗した一手から学べることも、チェスの面白さです。
チェスマスターの攻略法
チェスマスターで勝てるようになるには、チェスの基本戦略を少しずつ覚えていくことが大切です。
経験値を稼いで駒を強くしたり、特別な装備を手に入れたりする仕組みはありません。
勝負を決めるのは、盤面を見て次の一手をどう考えるかという部分です。
序盤では中央を押さえて駒を展開し、中盤では駒交換や相手の弱点を狙います。終盤になったら、残った駒とキングを使ってチェックメイトへ持ち込みましょう。
本作はCPUの強さを細かく変更できるため、基本の勝ち方を身に付けてから、少しずつ難しい相手に挑むのがおすすめです。
難しい定跡を大量に覚えるより、まずは中央の支配や駒の価値、キングの守り方を意識してみてください。
それだけでも、考えなしに駒を動かしていたころとは勝負の内容が変わってきます。
序盤攻略:中央の支配と駒の展開
チェスの序盤で意識しておきたいのが、盤面の中央を押さえることです。
特に重要になるのは、d4、e4、d5、e5の4マス。
この周辺を支配しておくと、自分の駒が広い範囲へ動きやすくなり、相手の行動も制限しやすくなります。
白番なら、最初にe2のポーンをe4へ進める手が分かりやすいでしょう。
もし黒がe7のポーンをe5へ進めたら、続いてg1のナイトをf3へ動かす方法があります。
これなら中央へ働きかけながら、相手のe5のポーンも狙えます。
次はビショップを展開し、キャスリングの準備を進めていきましょう。
初心者がやりがちなのは、強いクイーンをいきなり前へ出してしまうことです。
確かにクイーンは縦横斜めへ大きく動ける強力な駒ですが、早く出しすぎると相手に狙われやすくなります。
攻撃されるたびにクイーンを逃がしていると、その間に相手のナイトやビショップがどんどん展開してしまいます。
ポーンで中央を支え、ナイトとビショップを先に動かすことを基本にしましょう。
序盤の形が整えば、中盤の攻防にも入りやすくなります。
慣れてきたら、さまざまなオープニングを試してみるのも面白そうです。
中盤攻略:駒交換とフォークの使い方
中盤になると、いよいよ駒同士のぶつかり合いが増えてきます。
相手の駒を取れる場面があっても、すぐに飛び付かない方がよいこともあります。
というのも、自分が駒を取った直後、別の駒で取り返される場合があるからです。
例えば、ナイトで相手のポーンを取れても、次の手でそのナイトを失うなら、あまり得な交換ではありません。
そこで覚えておきたいのが、駒の価値です。
一般的にはポーンを1、ナイトとビショップを3、ルークを5、クイーンを9程度として考えます。
もちろん、盤面の状況によって価値は変わりますが、交換するかどうかを判断する目安になります。
もうひとつ、中盤で覚えると楽しくなるのが「フォーク」です。
これは、1個の駒で相手の複数の駒を同時に攻撃する戦術のこと。
特にナイトは、相手のキングとクイーンを同時に狙える場面があります。
キングが攻撃された側はチェックへの対応を優先しなければならないため、クイーンを守れなくなることもあります。
相手が1手では守り切れない形を作ることが、フォークの強さです。
反対に、自分の大切な駒が同時に狙われていないかも確認しましょう。
目先の駒を取るだけでなく、その次に何が起こるかを読むことが、中盤を有利に進めるコツになります。
終盤攻略:キングとポーンを使った詰め方
終盤になると、お互いの駒が減って、盤面の雰囲気もずいぶん変わります。
序盤では危険な場所から遠ざけていたキングも、終盤では自分から前へ進み、味方の駒を支える役割が重要になります。
ただし、キングは相手に攻撃されているマスへ進めません。動かす前には周囲の安全を確認しておきましょう。
ポーンの働きも、終盤では見逃せません。
ポーンが相手側の最終段へ到達すると、別の駒へ昇格できます。この仕組みをプロモーションと呼びます。
通常はクイーンを選ぶことが多く、昇格できれば一気に戦力を増やせます。
ただし、状況によってはナイトへ昇格した方が有利になる場合もあります。
そして、十分な戦力差を付けたらチェックメイトを目指しましょう。
例えば、自分にクイーンとキングが残り、相手がキングだけになった場合は、クイーンで逃げ道を少しずつ狭めていきます。
最後は自分のキングも近づけ、互いに協力して相手のキングを追い詰める形です。
ここで注意したいのが、相手をチェックしていないのに合法手がなくなるステイルメイトです。
勝てるはずの局面から、うっかり引き分けにしてしまうこともあります。
「もう勝ったも同然」と油断せず、最後の一手までしっかり確認しましょう。
CPU難易度別の安定戦術(16段階への対応)
チェスマスターのCPUは、全部で16段階の難易度から選べます。
最初に用意されているのが「Newcomer 1」と「Newcomer 2」。その上に「Level 1」から「Level 13」まであり、最後が特殊な設定の「Infinite」です。
難易度が上がるにつれて、CPUはより時間をかけて次の一手を考えるようになります。
Infiniteでは、プレイヤーが指示するまで思考を続けるため、普通の対局とは少し勝手が違います。
チェスを始めたばかりなら、まずNewcomer 1で駒の動きを確認しましょう。
ある程度勝てるようになったらNewcomer 2へ進み、そのあと通常のLevelに挑戦していくのがよさそうです。
上位レベルでは思考待ちが長くなることもあるので、短時間で遊びたいときには向いていません。
今の実力で考える楽しさを感じられる難易度を選ぶことが大切です。
強いCPUを相手にするときほど、序盤の基本を崩さないようにしましょう。
中央を押さえ、駒を展開し、キングを守る。こうした当たり前の手順を丁寧に進めることが重要になります。
相手の駒を取る前には、必ず取り返される可能性も確認してください。
負けた場合は待ったや手順再現を使い、どの一手から苦しくなったのか調べてみるのもおすすめです。
ただ難易度を上げるより、負けた理由が分かるようになった方が、上達を実感できるでしょう。
キャスリングと特殊ルールの注意点
チェスには、普段の駒の動きとは少し違う特殊ルールがあります。
その代表が「キャスリング」です。キングとルークを同じ手で動かすことができ、キングの安全を確保するためによく使われます。
キングをルークの方向へ2マス動かし、ルークも決められた位置へ移動させます。
ただし、いつでも使えるわけではありません。
キングとキャスリングに使うルークが、それまで動いていないこと。そして、その間にほかの駒がないことが必要です。
さらに、キングがチェックされている状態や、キングが通過するマス、移動先のマスが攻撃されている場合も実行できません。
もうひとつ覚えておきたいのが「アンパッサン」です。
相手のポーンが最初の移動で2マス進んだ直後、条件がそろっていれば特別な取り方ができます。
ただし、アンパッサンは相手が2マス進んだ直後の1手でしか使えません。
機会を逃すと、あとから同じ取り方をすることはできないので注意が必要です。
さらに、ポーンが最終段へ進むと、クイーンなどへ昇格するプロモーションもあります。
こうした特殊ルールを知らないと、「動けると思ったのに動かせない」と戸惑うことがあります。
ティーチング機能や説明書を使いながら、ひとつずつ覚えていきましょう。
チェスマスターの裏技・小ネタ
チェスマスターには、派手な隠しコマンドとは違う、知っておくと便利な機能がいくつもあります。
特に役立つのが、次の一手を提案してくれるアドバイス機能と、指した手を戻せる待った機能です。
どちらも普通の対局中に使えるので、難しい局面で考え方を学ぶのに向いています。
さらに、盤面を自由に編集して詰めチェスを研究したり、CPUの思考方法を変更したりすることもできます。
チェスというゲーム自体は昔から変わらなくても、こうした機能を使うと練習の幅がぐっと広がります。
対局するだけでなく、局面を研究するための道具として使えるのが本作の面白いところです。
少しずつ設定を試しながら、自分に合った練習方法を見つけてみましょう。
アドバイス機能と待ったによる研究
チェスを覚えたばかりの人に、ぜひ使ってみてほしいのがアドバイス機能です。
対局中に次の手が思い浮かばなくなったら、メニューからコンピューターに助言を求められます。
するとCPUが推奨する一手を示してくれるので、自分の考えと比べながら進められます。
例えば、相手のナイトが攻め込んできたとき、どの駒を逃がすべきか迷うことがあります。
そんな場面でアドバイスを見ると、単に逃げるだけでなく、別の駒を使って反撃する方法が見つかるかもしれません。
ただし、言われたとおりに指すだけでは少しもったいないところ。
「なぜこの手なのか」「ほかの手では駄目なのか」と考えてみると、練習としての面白さが増してきます。
さらに本作には、Lボタンで手を戻せる待った機能があります。
戻した手はRボタンで再現できるため、同じ局面から別の指し方を試せます。
自分の考えた手と、CPUの提案を見比べることが、上達につながる使い方です。
もちろん、何度も待ったを使えば負けにくくなるかもしれませんが、それだけでは勝負の緊張感が薄れてしまいます。
練習するときは積極的に使い、本気の対局ではなるべく頼らない。そんな使い分けもよさそうです。
盤面編集と詰み手順の解析
本作には、好きな場所へ駒を配置できる盤面編集機能も用意されています。
普通のチェスでは、毎回決まった初期配置から対局を始めますが、盤面編集を使えば途中の局面を再現することも可能です。
例えば、自分のキングとクイーン、相手のキングだけを配置してみましょう。
そこから、どうすれば相手のキングを逃がさずにチェックメイトできるか練習できます。
また、ルークを使った詰め方や、特定の位置から攻撃を組み立てる問題を自分で作ることもできます。
さらに「Solve for Mate」という、詰み手順を解析する機能も搭載されています。
指定した手数以内で強制的にチェックメイトできるかどうか、CPUに調べさせる仕組みです。
海外版では、1手から5手までの範囲を設定できます。
ただし、どんな局面にも必ず詰み手順があるわけではありません。複雑な盤面では解析に時間がかかることもあります。
最初は簡単な1手詰めから始め、少しずつ難しい問題へ進むのがおすすめです。
普通の対局で負けた局面を再現し、別の指し方を考えてみるのも面白いでしょう。
盤面編集を使いこなせば、対局するだけでは気付きにくかった戦術も勉強できます。
2D・3D・ウォールームの表示切り替え
チェスマスターでは、チェス盤の見た目をいくつかの形式に切り替えられます。
まず基本となるのが2D表示。盤面を真上から見たような形で、駒の位置関係を確認しやすくなっています。
どの駒がどのマスを攻撃しているか考えるときも、こちらの方が分かりやすいでしょう。
一方、3D表示では盤面と駒が立体的に描かれます。実際のチェス盤を眺めているような雰囲気があり、見た目の印象がずいぶん変わります。
ただし、立体表示では駒が重なって見えることもあり、マスの位置を判断しにくい場合があります。
さらに海外版の説明書では、3D表示中にはティーチング機能が使えないことも案内されています。
そのため、駒の動きを確認しながら練習したいなら2D表示が向いています。
もうひとつ用意されているのが「ウォールーム」です。
こちらでは盤面を小さく表示し、指し手の記録や取られた駒、CPUの思考内容などを確認できます。
対局の雰囲気を楽しむなら3D、盤面を読みやすくしたいなら2D、詳しい情報を見たいならウォールームと使い分けるとよいでしょう。
駒のデザインも標準型とファンタジー型から選べます。
慣れないうちは見分けやすい標準型を使い、気分転換にファンタジー型を試してみるのも面白そうです。
オープニングブックとCPU思考の調整
チェスマスターでは、CPUの強さだけでなく、どのように手を考えるかという設定も調整できます。
代表的なのが「Opening Book」です。
これはチェスの序盤で使われる定跡の情報を参照する機能で、海外版の説明書では15万を超える局面の情報が収録されていると案内されています。
有効にしておくと、CPUが序盤に定跡を利用して指すことがあります。
チェスの基本的なオープニングを学びたい人には、興味深い機能でしょう。
もうひとつの「Deep Thinking」は、CPUが自分の手番だけでなく、プレイヤーが考えている間にも次の手を読む設定です。
これを有効にすると、より深く局面を考える助けになります。
ただし、初心者にとってはCPUが強く感じられる場合もありますし、思考時間が長くなれば対局のテンポにも影響します。
気軽に指したいときは低難易度で、じっくり研究したいときは思考設定を活用するのがよさそうです。
最初からすべての設定を使う必要はありません。
まずは普通の対局でチェスに慣れ、CPUの指し方に興味が出てきたら調整してみましょう。
同じ相手でも、設定によって勝負の雰囲気が変わることがあります。
チェスマスターの良い点
チェスマスターの魅力は、余計な要素を加えず、チェスそのものをじっくり楽しめることです。
ストーリーやキャラクター育成はありませんが、そのぶん対局に必要な機能が充実しています。
CPUは16段階の難易度から選べるため、ルールを覚えたばかりの人から経験者まで、自分に合った相手と勝負できます。
ティーチング機能やアドバイス機能を使えば、対局しながら駒の動きや次の一手を学ぶこともできます。
さらに盤面表示や駒のデザインまで変更できるので、見やすさにもこだわれます。
ただ遊ぶだけでなく、チェスを覚えて強くなるための機能がそろっているところが、本作の大きな強みでしょう。
派手さはありませんが、長く付き合える魅力を持ったソフトです。
ゲーム性の良さ(テンポ/中毒性/設計)
本作で楽しめるのは、チェス本来の駆け引きです。
特殊能力や必殺技はなく、勝敗を決めるのは駒の配置と一手ずつの判断になります。
自分の考えた作戦がうまく決まり、相手のクイーンを取れたりチェックメイトまで持ち込めたりすると、なかなかの達成感があります。
一方、油断して大切な駒を失えば、そのまま苦しい展開になることもあります。
そんな一手の重みが、チェスの面白いところです。
本作ではCPUの難易度を細かく設定できるため、最初は簡単な相手と練習し、勝てるようになったら少しずつ強くしていけます。
以前は歯が立たなかった相手に勝てたときは、自分が少し強くなったことを感じられるでしょう。
さらに、駒の移動先を確認できるティーチング機能や、次の手を提案するアドバイス機能もあります。
対局と練習を同じソフトで繰り返せるのは、初心者にもありがたいところです。
待ったを使えば失敗した一手を戻して研究できるため、何が悪かったのかも確かめやすくなっています。
普通のチェス盤では面倒な局面の再現も、ゲームなら比較的簡単に試せます。
静かな画面の中に、何度でも挑戦したくなる面白さが詰まっています。
演出・音楽・グラフィックの魅力
チェスマスターの画面は、派手なアニメーションよりも落ち着いた雰囲気を大切にしています。
タイトル画面には、海外のチェスソフトらしい人物のイラストが使われており、日本の一般的なテーブルゲームとは少し違った印象があります。
対局画面では、2Dと3Dの表示を切り替えられます。
2Dは駒の配置を読み取りやすく、戦略を考えるときに便利です。
一方、3Dは実際にチェス盤を見下ろしているような立体感があり、ちょっとした高級感も感じられます。
さらに駒のデザインまで変更できるのが面白いところ。
一般的なスタントン型のほか、装飾的なファンタジー型も用意されています。
ただし、ファンタジー型は形が独特なので、駒の種類を見分けるまで少し時間がかかるかもしれません。
ゲーム中のBGMや効果音は控えめですが、海外のボードゲームソフトらしい雰囲気を支えています。
盤面の見た目を自分好みに変えられるところは、本作ならではの楽しみのひとつです。
実用性を重視して2Dで指すのもよし、3Dにしてチェス盤を眺める気分を楽しむのもよし。
長時間の対局では、自分が見やすい表示へ調整しておくと、より集中しやすくなるでしょう。
やり込み要素(盤面編集・詰めチェス・再戦)
チェスマスターには、決まったストーリーのクリアやアイテム収集のような目標はありません。
その代わり、チェスの腕を磨くという、終わりの見えないやり込みがあります。
最初はNewcomer 1に勝つことから始め、慣れてきたら少しずつ強いCPUに挑戦してみましょう。
難易度は16段階あるので、自分の実力に合わせて長く楽しめます。
また、盤面編集を使えば、苦手な局面だけを取り出して練習することも可能です。
例えば、キングとクイーンを使ったチェックメイトの形を何度も試してみるのもよいでしょう。
詰み手順の解析機能を利用すれば、指定した手数でチェックメイトできるか調べることもできます。
通常の対局で失敗した場面を再現し、別の指し方を研究するのも面白そうです。
同じ局面から違う手を試し、結果を比べられるのは、本作の便利なところです。
さらにCPU同士を対局させ、互いにどんな手を指すのか観察することもできます。
自分では考えなかったような駒の使い方を発見できるかもしれません。
もちろん、友達との2人対戦も楽しめます。
何度指しても違う展開が生まれるチェスだけに、気に入れば長く遊び続けられるでしょう。
チェスマスターの悪い点
チェスマスターは練習機能の充実した作品ですが、現在のチェスゲームと比べると不便な部分もあります。
特に気になるのが、高難易度でのCPUの思考時間です。
強い相手と勝負できるのは魅力ですが、次の一手が決まるまで長く待つこともあります。
また、3D表示では駒の位置が見づらくなる場合があり、雰囲気と実用性のどちらを優先するか迷うこともあるでしょう。
ストーリーや大会イベントもないため、チェスそのものに興味がなければ単調に感じるかもしれません。
さらに、オンライン対戦や現代的な戦績管理など、現在のアプリではおなじみの機能はありません。
当時としては豊富な機能を備えていても、今のソフトと同じ便利さを期待するのは難しいところです。
購入前に、こうした違いも知っておきたいところです。
不便な点(思考待ち・表示・保存)
本作で最も気になりやすいのは、CPUが次の手を考える時間でしょう。
難易度を高くすると、コンピューターが一手を決めるまで長く待たされる場合があります。
特に「Infinite」は、プレイヤーが着手を促すまで思考を続ける特殊な設定です。
じっくり研究したい人には興味深い仕組みですが、数分だけ気軽に遊びたいときには向いていません。
画面表示にも、少し気になる部分があります。
3D表示は雰囲気こそよいものの、駒が重なって見えることがあり、位置関係を把握しにくい場合があります。
また、ファンタジー型の駒はデザインが独特なので、慣れるまでは種類を見分けにくいでしょう。
初心者なら、2D表示と標準型の駒を組み合わせる方が遊びやすそうです。
保存機能についても注意が必要です。
スーパーファミコン版には、通常の対局を電源を切ったあとまで保持する保存機能がありません。
そのため、長い対局を途中で終えて、あとから同じ局面で再開することはできません。
時間に余裕のあるときに対局を始めることが大切になります。
オンライン対戦や自動の戦績管理もないため、現在のチェスアプリに慣れていると、少し物足りなく感じるかもしれません。
強いCPUへの対処と待ったの使いどころ
CPUに何度も負けてしまうなら、まず難易度を見直してみましょう。
16段階も用意されているので、最初から上位レベルに挑む必要はありません。
チェスを覚えたばかりなら、Newcomer 1やNewcomer 2で駒の動きと基本戦略を確認する方が楽しめます。
負ける原因として多いのが、相手の攻撃を見落とすことです。
自分の駒を動かす前に、相手のクイーン、ルーク、ビショップ、ナイトがどこを狙っているか見てみましょう。
相手からチェックされた場合は、キングを守る手を考える必要があります。
どうしても次の一手が浮かばないなら、アドバイス機能を試してみるのもよいでしょう。
CPUが提案する手を見れば、自分では気付かなかった逃げ方や攻撃方法が見つかるかもしれません。
さらに、待ったで失敗した手を戻し、別の手を指してみることもできます。
ただし、何度も待ったを使うだけでは、なぜ失敗したのか分からないままになってしまいます。
大切なのは、どの一手が悪かったのかを考えることです。
まずは簡単なCPUに安定して勝てるようになり、それから少しずつレベルを上げていきましょう。
負けた対局でも、ひとつ学べることがあれば次の勝負につながります。
現代目線で気になる点(人を選ぶ要素)
今のチェスゲームと比べると、チェスマスターはかなりシンプルな作品です。
オンラインで世界中の人と対戦したり、ランキングを競ったりする機能はありません。
最新のチェスエンジンによる詳細な局面評価も搭載されていないため、現在の高機能なチェスアプリに慣れている人には、物足りなく感じる部分もあるでしょう。
さらに、ゲーム中にストーリーが進んだり、キャラクターのイベントが発生したりすることもありません。
基本的には、対局を始めてチェックメイトを目指すことの繰り返しです。
勝ったあとに派手なご褒美が待っているわけでもないので、そうした要素を求める人には少し地味に映るかもしれません。
ただ、チェスを覚える目的なら、ティーチング機能やアドバイス機能があるだけでも便利です。
チェスを指す時間そのものを楽しめるかどうかが、好みの分かれ目になりそうです。
海外のチェスソフトをもとにしているため、将棋ゲームとは少し違った雰囲気があるのも特徴です。
取った駒を再び使えないルールは、将棋に慣れている人には新鮮に感じられるでしょう。
現代の便利なチェス環境と比べるより、1990年代の家庭用ゲーム機で本格チェスを楽しむ作品として触れる方が、魅力を味わいやすいと思います。
チェスマスターを遊ぶには?
チェスマスターを今から遊ぶなら、スーパーファミコン版の中古カセットを探すのが基本です。
1995年発売のソフトなので、現在は中古市場で取り扱われている商品が中心になります。
ただし、チェスマスターシリーズはゲームボーイやPlayStationなど、ほかの機種にも展開されています。
同じシリーズだからといって内容や操作方法が完全に同じとは限らないので、購入する際は対応機種を確認しておきたいところです。
スーパーファミコン版を探すなら、型番「SHVC-CH」が目印になります。
カセットの状態と付属品、対応機種を確認してから選ぶようにしましょう。
実機で遊ぶ場合は、本体だけでなくテレビとの接続環境も必要になります。
チェス自体を遊びたいのか、当時のチェスマスターを楽しみたいのかによっても、選ぶ方法は変わってきます。
今遊べる環境(移植・配信・復刻の有無)
チェスマスターは、スーパーファミコンだけでなく、さまざまなゲーム機で展開されてきたシリーズです。
日本では1994年10月28日にゲームボーイ版が発売され、その翌年にスーパーファミコン版が登場しました。
さらに1996年11月1日には、PlayStation版も発売されています。
ただし、同じシリーズでも画面の見た目や操作方法、収録機能などには違いがあります。
スーパーファミコン版の雰囲気をそのまま楽しみたいなら、対応する中古カセットを用意するのが分かりやすいでしょう。
2026年10月24日時点で確認できる代表的な製品情報では、オリジナルのスーパーファミコン版を現行のゲーム機でそのまま遊べる公式配信は確認できていません。
今後の配信や復刻については、任天堂などの公式サービスの対応タイトル一覧を確認しておくとよさそうです。
一方、チェスというゲーム自体を楽しみたいだけなら、現在は無料のオンラインチェスサービスも利用できます。
ただし、1990年代の画面や操作、CPUとの対局を味わいたいならスーパーファミコン版が気になるところでしょう。
自分が何を楽しみたいのか考えて、遊ぶ環境を選んでみてください。
実機で遊ぶ場合に必要なもの(本体・接続)
スーパーファミコン版を実機で遊ぶには、本体とゲームカセットが必要です。
そのほかに、コントローラー、電源アダプター、映像と音声を出す接続ケーブルを用意しましょう。
2人で対戦するなら、コントローラーも2個そろえておきたいところです。
本作では、2人対戦時にそれぞれのコントローラーを使って駒を操作できます。
また、最近のテレビやモニターでは、スーパーファミコンの映像端子に対応していないことがあります。
その場合は、本体に対応した映像変換機器を検討しましょう。
ただし、変換機器によって画質や表示遅延には違いがあります。
本作は反射神経が勝敗を決めるゲームではありませんが、カーソルの反応が鈍いと操作しにくくなります。
それ以上に気にしたいのが、文字や駒の見やすさです。
盤面全体を見渡せて、駒の種類が分かりやすい画面を用意すると、長い対局でも遊びやすくなります。
古いコントローラーでは十字キーやボタンの反応が悪くなっている場合もあります。
購入後は実際に駒を持ち上げ、狙ったマスへ移動できるか確かめてみましょう。
本体やカセットの端子も確認し、正常に起動することをチェックしておくと安心です。
中古で買う時のチェック(状態・相場・注意点)
チェスマスターを中古で購入するなら、まずカセットの状態と付属品を確認しておきましょう。
端子の汚れやラベルの傷み、外装の変色などは、商品写真からもある程度判断できます。
箱や説明書が付いているかどうかも、価格に関わってくる部分です。
特に本作はチェスのルールや設定項目が多いため、説明書付きなら遊び始めるときに便利でしょう。
また、海外版と日本版ではパッケージや表示が異なるので、対応する機種と地域を確認しておきたいところです。
日本版の型番は「SHVC-CH」で、発売元はアルトロンです。
2026年10月24日時点でも中古品は流通していますが、価格は商品の状態や在庫によって変わります。
高い価格で出品されている商品があっても、それが実際の成約相場とは限りません。
オークションの落札履歴やフリマサイトの売り切れ履歴などを見比べてみましょう。
実際に売れた金額と、箱・説明書の有無をセットで比較すると、相場を判断しやすくなります。
また、動作確認済みの商品でも、すべての操作や機能まで試されているとは限りません。
起動や対局が確認されているかも、できれば調べておきたいところです。
送料や返品条件まで含めて比較し、納得できる状態の商品を選びましょう。
快適に遊ぶコツ(セーブ手段・遅延対策など)
チェスマスターを快適に遊ぶには、まず盤面を見やすい状態へ整えておきましょう。
初心者なら2D表示がおすすめです。駒の位置関係が分かりやすく、どのマスが攻撃されているか確認しやすくなります。
3D表示は雰囲気がありますが、駒が重なって見える場合もあるため、慣れないうちは2Dの方が遊びやすいでしょう。
駒のデザインも、まずは標準型を選んでおくと安心です。
次に確認したいのが、CPUの難易度です。
上位レベルでは思考時間が長くなるため、短い時間で1局楽しみたいなら低い設定を選びましょう。
Infiniteは、普通の対局というよりも、じっくりCPUに考えさせたいとき向けの設定です。
遊べる時間に合わせてCPUの強さを調整すると、余計な待ち時間を減らせます。
また、スーパーファミコン版には通常の対局を電源を切ったあとまで保存する機能がありません。
長い対局を始める場合は、途中で電源を切らずに済む時間を確保しておきたいところです。
対局中なら待ったや手順再現が使えるので、失敗した局面をその場で見直すことはできます。
自分が見やすく、考えやすい環境にしておくと、チェスそのものへ集中しやすくなるでしょう。
チェスマスターのQ&A
チェスマスターを初めて遊ぶなら、気になるのはチェスのルールを知らなくても大丈夫なのか、というところでしょう。
本作には16段階のCPU難易度があり、駒の移動先を表示する機能も用意されています。
そのため、これからチェスを覚える人でも、比較的始めやすい内容です。
また、友達との2人対戦だけでなく、CPU同士の自動対局も楽しめます。
一方、対局の途中保存については、現在のゲームとは仕組みが違うため注意が必要です。
練習機能とCPUの設定、保存の制限を知っておけば、遊び始めてから戸惑う場面も減らせるでしょう。
購入前やプレイ中に気になりそうな疑問を確認しておきましょう。
チェス初心者でも遊べる?
チェスマスターは、チェス初心者でも遊びやすいように工夫されています。
CPUの難易度は16段階あり、最も簡単な「Newcomer 1」から挑戦できます。
さらに、駒が動ける場所を教えてくれるティーチング機能も用意されています。
ナイトやビショップの動きが分からなくなったときも、画面で確認しながら進められるのが便利なところです。
次の一手が思い浮かばなければ、アドバイス機能も利用できます。
CPUが考えた手を参考にして、自分の指し方と比べてみるのもよいでしょう。
ただし、チェスのルールをまったく知らないなら、最初に駒の種類と動き方を少し覚えておきたいところです。
駒はキング、クイーン、ルーク、ビショップ、ナイト、ポーンの6種類。それぞれ動ける方向が違うため、最初は少し混乱するかもしれません。
まずはティーチング機能を使いながら、簡単なCPUと1局指してみるのがおすすめです。
失敗しても待ったで手を戻せるので、駒を動かしながらルールを覚えていけます。
最初から勝つ必要はありません。1局の流れを理解するところから、少しずつ始めましょう。
2人対戦やCPU同士の対局はできる?
チェスマスターでは、コンピューターとの対局だけでなく、2人での対戦も楽しめます。
2人対戦では、それぞれ白と黒の駒を担当し、交互に駒を動かしていきます。
海外版の説明書では、黒番のプレイヤーが2Pコントローラーを使う方式が案内されています。
友達や家族と遊ぶなら、コントローラーを2個そろえておくとよいでしょう。
また、本作にはCPU同士を対局させる機能も用意されています。
こちらは自分で駒を操作するのではなく、コンピューター同士がどんな手を指すか観察する遊び方です。
「こんな場面では、CPUはどう動くんだろう?」と気になったときに試してみるのも面白そうです。
ただし、CPU同士の対局でも、難易度が高ければ思考時間は長くなります。
短い時間で見たいときは、低めの難易度にしておきましょう。
1人で練習する、友達と対戦する、CPU同士の勝負を観察するという3つの楽しみ方があります。
友達と対局したあとは、互いにどんな作戦を考えていたか話してみるのもよいでしょう。
同じ盤面を見ていても、考え方がまったく違っていたと分かることもあります。
CPUの強さは何段階まで変えられる?
CPUの難易度は、全部で16段階に設定できます。
最も簡単なのが「Newcomer 1」で、その次が「Newcomer 2」です。
さらに「Level 1」から「Level 13」までの通常レベルが用意されており、最後に「Infinite」があります。
基本的には難易度が上がるほど、CPUが長い時間をかけて次の手を考えるようになります。
Infiniteは少し特殊で、プレイヤーが着手を促すまで思考を続ける仕組みです。
そのため、普通の対局で使う場合は待ち時間に注意が必要になります。
初めて遊ぶなら、まずNewcomer 1を選んでみましょう。
駒の動かし方に慣れ、勝てるようになったらNewcomer 2へ進みます。そのあとで通常のLevelに挑戦していくと、無理なく強い相手と勝負できます。
また、Opening BookやDeep Thinkingといった設定によって、CPUの思考方法を調整することも可能です。
CPUの強さだけでなく、考え方に関わる設定まで変更できるところが、本作の特徴です。
強い相手に負け続けても、無理に同じ難易度で遊ぶ必要はありません。
自分が考える楽しさを感じられるレベルを選んだ方が、長くチェスを楽しめるでしょう。
対局途中の保存や待ったはできる?
チェスマスターには待った機能がありますが、通常の対局を電源を切ったあとまで保存することはできません。
対局中に失敗した手を戻したいときは、Lボタンを使います。
さらにRボタンで戻した手を再現できるので、同じ局面から別の指し方を試せます。
例えば、相手のクイーンを取ろうとして失敗した場合、その手を戻して別の方法を考えてみることができます。
また、次の手が分からないときにはアドバイス機能も利用できます。
こうした仕組みは、チェスの練習にはとても便利です。
ただし、電源を切ってしまうと、対局途中の局面から自動で再開することはできません。
そのため、長くなりそうな対局は、時間に余裕があるときに始めたいところです。
対局中の手順を戻して研究する機能と、電源を切ったあとの保存は別物だと覚えておきましょう。
あとで研究したい局面があれば、駒の配置をメモしておく方法もあります。
本作には盤面編集機能があるので、同じ局面を作り直して練習することも可能です。
気になる一手を記録しておけば、次の対局にも役立ちそうです。
チェスマスターのまとめ
チェスマスターは、チェスの対局と練習をじっくり楽しめる、スーパーファミコン用の本格テーブルゲームです。
1995年発売の作品ながら、16段階のCPU難易度やティーチング機能など、今でも興味深い仕組みがそろっています。
特に、駒の移動先を確認したり、アドバイスを受けたり、待ったで手を戻して研究したりできるところは、チェス初心者にも便利です。
盤面編集や詰み手順の解析も用意されているため、少し慣れてからも違った楽しみ方ができます。
対局を重ねながら、自分の考え方を少しずつ磨いていけることが、本作の大きな魅力です。
現代のチェスアプリほど便利ではありませんが、チェスそのものを楽しむには十分に興味深い1本でしょう。
結論:おすすめ度と合う人
チェスマスターは、チェスを覚えたい人や、盤面をじっくり考えるゲームが好きな人におすすめです。
CPUの難易度は16段階あり、初心者向けの設定から、長時間じっくり考える強い相手まで選べます。
さらに、駒の移動先を表示するティーチング機能や、次の手を提案してくれるアドバイス機能も用意されています。
チェスのルールを覚えながら対局を楽しめるのは、うれしいところです。
少し慣れた人なら、盤面編集や詰み手順の解析を使って、特定の局面を研究することもできます。
ただし、ストーリーやキャラクター育成などの要素はありません。
本作は、あくまでチェスを楽しむためのゲームです。
高難易度ではCPUの思考時間が長くなりますし、現在のチェスアプリと比べると保存や対局記録の面でも不便さがあります。
それでも、1990年代の家庭用ゲーム機で、本格的なチェスをじっくり味わいたい人には、十分に魅力的な作品です。
派手な画面演出がなくても、1手で勝負の流れが変わる面白さは変わりません。
静かな頭脳戦を楽しみたいなら、ぜひ候補に入れてみてください。
最短で楽しむロードマップ(次にやること)
今からチェスマスターを始めるなら、まずはスーパーファミコン本体と中古カセットを用意しましょう。
購入前には型番「SHVC-CH」を確認し、カセットの状態や付属品も見ておきたいところです。
ゲームを起動したら、最初にCPUの難易度を「Newcomer 1」へ設定します。
続いてティーチング機能を有効にし、盤面表示を2Dへ変更しましょう。
これなら駒が動ける場所を確認しながら、落ち着いて対局できます。
まずはポーンを中央へ進め、ナイトやビショップを展開する練習から始めてみてください。
そのあと、キングを安全な場所へ移すキャスリングも考えてみましょう。
中盤では、相手の駒を取る前に取り返される可能性を確認することが大切です。
終盤になったら、キングと残った駒を使って相手を追い詰めていきます。
次の手が分からなければアドバイス機能を使い、失敗したら待ったで戻してみるのもよいでしょう。
最初は勝つことよりも、駒の動きと基本戦略を覚えることを意識してみてください。
1局を最後まで指せるようになったら、少しずつCPUの難易度を上げていきましょう。
最初は難しく感じても、盤面の見方が分かってくると、次の一手を考える時間がぐっと面白くなります。
次に遊ぶなら?同系統おすすめ作品
チェスマスターが気に入ったなら、同じシリーズの別作品にも触れてみると面白そうです。
まず候補になるのが、1996年にPlayStationで発売されたチェスマスターです。
こちらもアルトロンから発売されており、チェスの対局を中心に楽しめます。
ただし、スーパーファミコン版とは対応機種や画面表現が違うため、遊ぶ環境に合わせて選びましょう。
もうひとつは、ゲームボーイ向けのニューチェスマスター。
こちらは1998年に発売された作品で、携帯ゲーム機でチェスを楽しめるのが特徴です。
テレビの前に座らず、空いた時間に少しずつ考えたい人には、こちらも気になるところでしょう。
また、チェスのような戦略ゲームが好きなら、スーパーファミコンのスーパー将棋も候補になります。
将棋では取った駒を再び使えるため、チェスとはまったく違う駆け引きが生まれます。
チェスをもっと楽しみたいなら同じシリーズ、別の頭脳戦にも挑みたいなら将棋という選び方がよさそうです。
さらに、チェスのルールを覚えたなら、現在のチェスアプリや実際のチェス盤で対局してみるのも面白いでしょう。
本作で身に付けた中央の支配や駒の展開、キングを守る考え方は、ほかの環境でも役立ちます。
まずはシリーズ作品を遊び比べ、機種によって画面や操作がどう変わったのか確かめてみてください。
同じ64マスの盤面でも、遊ぶ環境が変わるとまた違った面白さが見えてきます。
