ZIPANGとは?【レトロゲームプロフィール】
ZIPANGは、鍵を取り、扉を開き、固定画面の部屋を1つずつ突破していくPCエンジンのアクションパズルです。
映画タイアップの見た目からは想像しにくいのですが、中身は石を作る、壊す、火炎弾で敵を処理するという思考型アクションで、和風ソロモンの鍵と呼ばれるのも納得の歯ごたえがあります。
今から始めるなら、まずは1面で石を出す位置と火炎弾の届き方、鍵を取ってから扉へ向かう基本手順を覚えるのが最短です。
派手な演出よりも、1部屋ごとに答えをひねり出す楽しさが強い作品なので、考えて突破する快感が好きな人にはかなり刺さる1本です。
| 発売日 | 1990年12月14日 |
|---|---|
| 対応機種 | PCエンジン HuCARD |
| ジャンル | アクションパズル |
| プレイ人数 | 1人 |
| 開発 | アーク |
| 発売 | パック・イン・ビデオ |
| 特徴 | 固定画面パズル、石の生成と破壊、鍵と扉、全72ステージ、無限コンティニュー、パスワード対応 |
| シリーズ | ソロモンの鍵関連作として語られることが多い |
| 関連作 | ソロモンの鍵、ソロモンズ倶楽部 |
ZIPANGの紹介(概要・ストーリーなど)
この章では、ZIPANGがどんな作品で、なぜ今もレトロゲーム好きの間で話題に上がるのかを最初に整理します。
パッケージだけ見ると映画タイアップのキャラゲーに見えますが、実際はかなりしっかりした固定画面アクションパズルで、部屋ごとに正解の段取りを探る頭脳戦の色が濃いです。
しかも元ネタの名作にかなり近い感触を持ちながら、操作や演出、和風アレンジで別物の手触りも出しているため、思った以上に語りどころがあります。
ここでは発売年や対応ハード、ネタバレを避けた目的、ゲームシステムの面白さ、難易度の感触をまとめ、後で読む遊び方と攻略の土台を作ります。
発売年・対応ハード・ジャンル
ZIPANGは1990年12月14日にパック・イン・ビデオから発売されたPCエンジンHuCARD用ソフトです。
ジャンルとしてはアクションパズルで、1画面ごとに区切られた部屋の中で石を作ったり壊したりしながら、鍵を取り、扉までたどり着くことを目指します。
見た目や題材は同年公開の映画「ZIPANG」を意識していますが、ゲーム内容そのものはテクモのソロモンの鍵をベースにした作りで、キャラクターや演出を和風へ置き換えたような構成です。
そのため、最初は映画原作ゲームとして興味を持った人でも、実際に触ると「これは本格的なパズルアクションだ」と印象が変わりやすいです。
PCエンジンの中でも、見た目と中身のギャップがかなり強いタイトルとして覚えておくと理解しやすいです。
ストーリー/目的(ネタバレなし)
ZIPANGでは、地獄極楽丸を操作し、1部屋ずつ仕掛けを突破しながら先へ進んでいきます。
映画との直接的な物語再現を期待すると肩すかしを受けるかもしれませんが、ゲームとしては「危険な部屋を攻略し、出口を開いて次の部屋へ進む」という目的が非常にはっきりしています。
プレイヤーが最初に把握すべきことは単純で、鍵を取り、扉を開き、敵や時間切れを避けながらクリアすることです。
ただし、その過程では石の生成と破壊の位置を考えないと先へ進めないため、ただ素早く動くだけでは突破できません。
つまり本作は、前進よりも正しい手順を組み立てることがそのまま攻略になります。
ゲームシステムの要点(何が面白い?)
ZIPANGの面白さは、石を出す、石を壊す、火炎弾で敵を処理するというシンプルな要素だけで、驚くほど多くの状況を作り出せるところです。
石は単なる足場ではなく、敵を防ぐ壁にもなりますし、逆に自分の退路を塞いでしまう原因にもなります。
さらに、立ち状態、しゃがみ、ジャンプ中で石を出す位置の感覚が変わるため、同じ1マスでも操作の意味がかなり大きいです。
鍵を取れば終わりではなく、そのあと扉まで無事にたどり着ける形を残しておかないと詰むこともあるので、目先の行動だけでは足りません。
この「一手で未来が変わる」感覚が、本作の中毒性の正体です。
難易度・クリア時間の目安
ZIPANGの難易度はかなり高めです。
理由は、ただ敵に触れないように動くだけでなく、石の生成位置、敵の動き、制限時間のように減っていくLIFE管理まで同時に考える必要があるからです。
また、元になったゲームを知っていても、操作感やボタン配置の違いで同じようには動けず、慣れ直しが必要になる場面が多いです。
全72ステージと聞くと長く感じますが、1部屋ごとの長さは短いので、少しずつ詰めながら進めるタイプの作品と考えると向き合いやすいです。
無限コンティニューとパスワードがあるので投げやすくはありませんが、通しで気持ちよく抜けるには相当な試行錯誤が必要だと見ておいた方がいいです。
ZIPANGが刺さる人/刺さらない人
ZIPANGが刺さるのは、固定画面アクションパズルが好きな人、1部屋ごとの正解手順を探すゲームが好きな人、そしてレトロゲームの変な映画タイアップ作品を掘りたい人です。
特に、ただ反射で遊ぶのではなく、考えて答えを出す過程に楽しさを感じる人にはかなり相性が良く、少しずつ「この部屋はこう解く」が見えてくる感覚がたまりません。
反対に、爽快なアクションや気軽に進めるゲームを求める人には少し重く感じるはずです。
また、映画の内容を強く期待するとズレもあるため、原作再現ゲームとして入ると戸惑うかもしれません。
それでも、和風パズルアクションの良作として見るならかなり面白いです。
ZIPANGの遊び方
この章では、実際に起動して最初の数分で何を意識すると進みやすくなるかをまとめます。
ZIPANGは、見た目の派手さよりも操作の基本を早く理解した人が圧倒的に得をするタイプで、特に石を出す位置と火炎弾の届き方を把握できるかどうかが大きいです。
最初は敵の回避ばかり考えがちですが、本当に重要なのは「次の足場をどう作るか」で、ここが分からないと時間切れと接触ミスが続きやすくなります。
ここでは基本操作、1部屋の流れ、序盤の進め方、初心者がつまずきやすい点を順番に押さえていきます。
基本操作・画面の見方
ZIPANGの基本操作は、移動、ジャンプ、石の生成と破壊、そして火炎弾による攻撃です。
このゲームで最初に意識したいのは、自キャラのすぐ前ではなく、1〜2マス先にどんな足場を作る必要があるかを見ることです。
敵は危険ですが、敵そのものより「敵を避けたあとに乗る場所がない」ことの方がずっと問題になりやすく、石を出す位置が1つずれるだけで部屋全体の流れが崩れます。
また、ジャンプ操作は開始前に上入力かボタンかを選べるので、最近のゲームに慣れているならボタンジャンプにした方が扱いやすい人も多いです。
最初の30秒では、敵を倒すことよりも足場作りの感覚を優先して覚える方が結果的に進みやすくなります。
基本ループ(何を繰り返すゲーム?)
ZIPANGの基本ループは、石を使って足場や壁を作り、必要な敵を処理し、鍵を取り、最後に扉へたどり着くという流れです。
ただし、実際には「鍵を取れば終わり」ではなく、鍵を取ったあとに扉へ行ける経路を残しておかなければならないので、序盤から出口を意識して動く必要があります。
また、LIFEは時間とともに減っていくため、慎重すぎても詰まりやすく、急ぎすぎてもミスが増えます。
つまり、本作はアクションだけでもパズルだけでもなく、「先を見て急ぐ」独特のテンポが大事です。
この流れを理解すると、各部屋がただ難しいのではなく、手順を問う問題として見えてきます。
序盤の進め方(最初にやることチェック)
序盤で最初にやるべきことは、敵を全部倒すことではなく、石の生成と破壊でどこまで自由にルートを作れるかを体で覚えることです。
ZIPANGでは、敵の位置だけを見ていると時間が足りなくなりやすく、むしろ「ここに石を1個置けば全部が楽になる」という視点の方が重要です。
そのため最初の部屋では、正解を一発で狙うより、まず石を出して登れる高さ、壊せる位置、敵を遮れる形を確認した方が後で楽になります。
また、火炎弾は便利ですが連発すればいいわけではなく、石の操作と組み合わせて使った方が安全です。
序盤ほど、敵より構造を見た方が進めやすいと覚えておくとかなり変わります。
初心者がつまずくポイントと対処
初心者がつまずきやすいのは、敵にやられることよりも、自分で作った石に動きを邪魔されて詰むことです。
ZIPANGでは、足場を作る行動がそのまま罠にもなるため、何となく石を置くと鍵を取ったあとに扉へ戻れなくなったり、敵の逃げ場を作ってしまったりします。
対処としては、石を置く前に「このあとどこへ行くか」を1手だけでも決めることです。
もう1つ多いのが、火炎弾で解決しようとしすぎて時間を浪費するパターンです。
本作は火力で押すゲームではなく、石とルートの整理が先なので、とりあえず置かない意識を持つだけでかなり安定します。
ZIPANGの攻略法
ここからは、ZIPANGを少しでも先へ進めたい人向けに、実戦寄りの考え方をまとめます。
本作は反射神経だけで抜けるゲームではなく、石を出す順番、敵を処理する位置、鍵を取るタイミングの3つを整理できるかどうかが攻略の中心です。
しかも1部屋ごとの正解が見えるまではかなり厳しいので、焦って突破しようとするより、どこで手順が崩れたかを見直す方が近道になります。
とくに後半は1つの雑な操作がすぐ詰みに近づくため、手順を固める意識を軸に読むと役立ちます。
序盤攻略:最優先で取る装備/技/アイテム
ZIPANGは装備を集めて強くなるゲームではありませんが、序盤で最優先に覚えるべき技は石の出し方そのものです。
特に、立ち状態、しゃがみ、ジャンプ中で石を出す位置の感覚が違うため、この3つを使い分けられると一気に世界が広がります。
また、火炎弾は敵処理に便利ですが、敵を倒せても足場がなければ意味がないので、最初から攻撃中心に考えない方が安定します。
基本の考え方は、「まず登る道を作る」「次に危険な敵をどける」「最後に鍵と扉の順を整える」です。
この順番が入るだけで、序盤の迷子感はかなり減ります。
中盤攻略:効率の良い稼ぎ(経験値/お金)
ZIPANGに経験値やお金の概念はありませんが、この作品での実質的な稼ぎはLIFEと集中力を減らしすぎないことです。
中盤になると部屋の構造が複雑になり、敵を倒すか無視するかの判断も増えます。
そこで全部の敵に付き合っていると時間が足りなくなりやすく、逆に無視しすぎると鍵や扉の周りで圧を受けて崩れます。
効率良く進めるなら、道中で本当に邪魔な敵だけを火炎弾で処理し、それ以外は石で遮りながら進む方が楽です。
本作では遠回りに見えても、安全なルートを残すことそのものが最大の得になります。
終盤攻略:詰み回避とラスボス対策
終盤のZIPANGで大切なのは、鍵を取る前から扉への帰り道を確保しておくことです。
後半の部屋は、鍵を取った瞬間に敵の圧や時間の焦りで一気に崩れやすく、行きだけ考えていると戻りで詰みやすくなります。
そのため、鍵へ行く前に「ここを足場として残す」「この石は壊さない」と決めておくと、終盤の事故がかなり減ります。
また、終盤ほど火炎弾で全部を解決しようとせず、石で敵の動線を切る方が安定する部屋が増えます。
本作にラスボス戦のような派手な締めよりも、最後の数手を崩さないことの方がずっと重要です。
ボス別の安定戦術(負けパターン→対策)
ZIPANGは一般的なアクションゲームのように毎面ボス戦が待っている構成ではなく、各部屋そのものが小さなボス戦のようなものです。
だからこそ負けパターンも共通していて、石を置く前に出口を考えていない、敵を倒す順番が遅い、鍵を取るタイミングが早すぎる、の3つが特に多いです。
対策としては、まず最初の数秒で部屋全体を見て、危険な敵と必要な足場をざっくり決めることです。
そのうえで、敵処理は本当に邪魔な相手だけに絞り、鍵は帰り道が見えてから取りに行く方が安定します。
本作の「ボス対策」は、派手な攻撃を避けることではなく、部屋全体の設計図を先に描くことだと言えます。
取り返しのつかない要素(取り逃し防止)
ZIPANGには長期収集や分岐のような大きな取り返しのつかない要素はありません。
ただし、1部屋単位で見ると、石の置き方を誤ってルートを潰したり、鍵を取る順番を間違えたりすると、その場でほぼ詰みになることは珍しくありません。
また、ゲームオーバー後に表示されるパスワードで再開できるとはいえ、同じ部屋で同じ失敗を流してしまうと先へ進みにくいです。
そのため、詰まった時は無理に突破を狙うより、「どの石が余計だったか」「鍵を取るのが早すぎなかったか」を確認した方が上達は速いです。
本作で失いやすいのはアイテムではなく、正解の順番そのものです。
ZIPANGの裏技・小ネタ
この章では、派手な隠しコマンドよりも、知っていると作品の見え方が変わる小ネタや実用寄りの話をまとめます。
ZIPANGは、映画タイアップ作なのに中身はかなり本格的なアクションパズルという時点で十分変わっていますが、それ以外にもボタン設定や元ネタとの違いなど、気づくと面白い点が多いです。
とくに、元になった作品を知っている人ほど「似ているのに同じではない」感触がはっきり見えてきます。
ここでは代表的な特徴、稼ぎに近い考え方、隠し味になるポイント、そしてバグまわりの注意点を整理します。
知ってから遊ぶ価値がかなり大きい作品です。
有名な裏技一覧(効果/手順)
ZIPANGでまず話題にしやすいのは、ゲーム開始前にジャンプを上入力にするかボタンにするか選べる点です。
元になった作品へ慣れている人には上入力の方がしっくり来るかもしれませんが、最近の感覚に近いのはボタンジャンプで、こちらの方が石操作と切り分けやすい人も多いです。
また、タイトル画面などに元作品の許諾を受けていることが読み取れるため、単なる無断のそっくり作品ではなく、正式なアレンジ作品として作られているのも面白いポイントです。
手順としては、まず自分に合うジャンプ設定を選び、しばらくは変えずに慣れた方が操作感が安定します。
本作の小ネタは派手さより、快適さを左右する設定に強く出ています。
稼ぎ系テク(経験値・お金・アイテム)
ZIPANGに経験値やお金はありませんが、実質的な稼ぎとして重要なのは、無駄な敵処理や無駄な石出しでLIFEを減らさないことです。
このゲームでは、迷っている時間そのものが資源の損失になるので、部屋に入った瞬間にざっくりでも手順を決めるだけでかなり楽になります。
手順としては、まず鍵の位置と扉の位置を見て、次に必要な足場の数を考え、そのあと邪魔な敵だけを火炎弾で処理するのが安定です。
失敗原因は、何となく石を出して道を作り、途中で戻れなくなることです。
回避策は、石を置く前に帰り道まで一度想像することです。
本作で一番効くのは、急がず手順を決めることです。
隠し要素(隠しキャラ/隠しステージ等)
ZIPANGは、大量の隠しキャラや分岐ステージで押すタイプのゲームではありません。
その代わり、映画「ZIPANG」とのタイアップで主人公や世界観が和風に置き換えられていること自体が大きな個性になっています。
また、中身がかなりソロモンの鍵寄りでありながら、敵や音楽、見た目が全面的に作り直されているため、元作品を知っていると違いを比べるだけでも面白いです。
全72ステージを進める中で少しずつ見えてくるマップ演出もあり、1部屋ごとの達成感が積み上がる仕掛けもあります。
派手な秘密より、成り立ちそのものが面白いゲームだと言えます。
バグ技の注意点(データ破損・再現性)
ZIPANGはセーブデータを育てるゲームではありませんが、古いHuCARDや実機環境では接点状態や入力環境の差で感覚がかなり変わります。
とくに本作は、石を出す位置が1マスずれるだけで解法が崩れるため、少しの入力違和感でも難度へ大きく響きます。
怪しい再現情報を追うより、まずは通常プレイで同じ設定を維持し、ジャンプ操作を固定して感覚を揃える方が大事です。
また、詰まった部屋で連続して焦ると余計に石置きが雑になりやすいので、一度止めて配置を見直す方が成功しやすくなります。
本作は正攻法でも十分深いので、安定した操作感を優先して遊ぶのがいちばんです。
ZIPANGの良い点
この章では、ZIPANGが今でも触る価値を持っている理由を、具体的な観点で整理します。
パッケージの印象だけだと変わり種の映画タイアップに見えますが、実際には固定画面パズルアクションとしてかなり完成度が高く、考える楽しさがはっきりあります。
さらに、和風アレンジや操作変更の工夫もあるので、元作品の単なる焼き直しでは終わっていません。
ここではゲーム性、演出面、やり込みの面から、本作ならではの強みを見ていきます。
ゲーム性の良さ(テンポ/中毒性/設計)
ZIPANGのゲーム性の良さは、1部屋ごとに短く区切られているのに、その中でやることの密度がとても高いところです。
鍵を取って扉へ行くだけというルールは単純ですが、石の出し方、敵の誘導、時間管理が絡むことで、毎回まったく違う手順を考えさせられます。
また、部屋の失敗原因があとから見えやすく、「ここで石を1つ余計に置いた」「鍵を取る順番が早すぎた」と修正点が明確なのも強みです。
そのため、何度かやり直すうちに部屋の意味が分かっていき、最初は無茶に見えた配置がちゃんと解ける問題へ変わっていきます。
この解法が見える瞬間が、本作のいちばん気持ちいい部分です。
演出・音楽・グラフィックの魅力
ZIPANGの見た目は、元になった海外風ファンタジーの空気をそのまま持ち込まず、和風へ大きく振り切っているのが特徴です。
地獄極楽丸を中心にしたキャラクターの差し替えや、敵の見た目、ステージの雰囲気などが映画タイアップらしい方向へ寄せられていて、題材の奇妙さが逆に印象に残ります。
音楽も単なる差し替えで終わらず、部屋ごとの緊張感と和風のクセをうまく混ぜたような感触があり、プレイ中の空気をしっかり支えています。
見た目と中身のギャップはありますが、遊んでいくうちにこの違和感そのものが味になってくるのが面白いところです。
つまり本作の演出面の魅力は、変さがちゃんと個性になっているところにあります。
やり込み要素(収集・周回・高難度)
ZIPANGのやり込みは、収集系ではなく、どれだけ手順を洗練させて少ないミスで部屋を抜けられるかという方向にあります。
全72ステージという長さがあるので、1部屋ずつ突破していくだけでもかなりの達成感がありますし、パスワードで再開できるため、時間を空けながらでも続けやすいです。
また、元作品を知っている人なら「ここは似ている」「ここは違う」と比べる楽しみもあり、単純な懐かしさだけで終わりません。
難しいゲームではありますが、無限コンティニューのおかげで練習を重ねやすく、頑張れば少しずつ前へ進める実感があります。
高難度アクションパズルとしての再挑戦の価値がしっかりあるのは、本作のかなり大きな魅力です。
ZIPANGの悪い点
もちろん、ZIPANGにも今の目線で触ると気になる部分はあります。
それはゲームが雑だからというより、元作品の硬派さをかなり残していること、そして映画タイアップとして入ると方向性のズレが大きいことにあります。
先に弱点の形を知っておくと、「思っていたのと違う」で投げにくくなります。
ここでは不便な点、理不尽に感じやすい点、現代目線で人を選ぶ部分を整理しておきます。
期待値の合わせ方がかなり大事な作品です。
不便な点(UI/セーブ/ロード等)
ZIPANGはHuCARD作品らしく起動自体は軽いですが、現代的な親切さはほとんどありません。
パスワードで再開できるのはありがたいものの、部屋ごとに練習モードがあるわけではなく、細かい巻き戻しやヒント機能もありません。
また、石の生成と破壊の感覚は独特で、操作に慣れるまでは「どうして詰んだのか」が分かりにくい場面も多いです。
元作品に近い硬派さが魅力でもありますが、その分だけ初見への間口は広くありません。
今の感覚で触ると、自力で慣れる前提の作りはまず気になりやすいです。
理不尽ポイントと回避策(救済案)
ZIPANGで理不尽に感じやすいのは、敵の強さよりも、自分の1手ミスで部屋全体が崩れることです。
例えば余計な石を1つ置いただけで帰り道が塞がったり、鍵を取る順番を間違えただけで時間が足りなくなったりします。
ただし、これは完全な運任せではなく、部屋に入った直後に鍵と扉の位置を確認し、必要な足場だけを先に考えるだけでかなり改善します。
また、敵を全部倒す必要はないと割り切ると手順が整理しやすく、時間切れも減りやすいです。
見た目ほど反射一辺倒ではなく、先に設計して動くと急に楽になるタイプです。
現代目線で気になる点(人を選ぶ要素)
ZIPANGは、映画タイアップの軽いキャラゲーを期待するとかなり裏切られる作品です。
また、テンポよく前へ進める爽快なアクションを求める人にとっては、1部屋ずつ立ち止まって考える構成が重たく感じられるかもしれません。
さらに、元作品の雰囲気を知っている人ほど「かなりそのままだな」と感じる部分もあり、新鮮さの感じ方は人によって分かれます。
それでも、固定画面アクションパズルとして見ると完成度は高く、和風アレンジの変さまで含めて面白いです。
つまり本作は、気軽さより歯ごたえを求める人向けの作品です。
ZIPANGを遊ぶには?
この章では、2026年時点でZIPANGのPCエンジン版をどう遊ぶかを実用寄りに整理します。
現在はHuCARD現物を使う実機や互換環境が中心で、現行機向けにこの版をそのまま新規購入できる配信は見つけにくいです。
一方で、中古相場はプレミア寄りに動いていて、状態や付属品でかなり差が出るため、今から集めるなら価格だけでなく内容を見た方が安全です。
ここでは今遊べる環境、本体まわり、中古相場、快適に遊ぶコツを現実的な線でまとめます。
今遊べる環境(移植・配信・復刻の有無)
2026年時点でZIPANGのPCエンジン版そのものを遊ぶなら、基本はHuCARD現物を使う実機か、HuCARD対応の互換環境が中心です。
現行機向けにこの版を手軽に新規購入できる主要な公式配信は見つけにくく、PCエンジン miniのような代表的復刻機でも本作を前提にはできません。
そのため、確実にこの作品を触りたいなら、ソフト現物の確保を前提に考えた方が分かりやすいです。
元作品の雰囲気に近い遊び方をしたいなら別作品へ流れる手もありますが、和風アレンジの癖はこの版ならではなので代替しにくいです。
最初から現物前提で考えた方が、無駄な回り道をしにくくなります。
実機で遊ぶ場合に必要なもの(本体・接続)
ZIPANGを実機で遊ぶには、PCエンジン本体、またはHuCARD対応の互換ハード、対応コントローラー、そして現在の表示機器へつなぐための接続環境が必要です。
本作は1人用なので周辺機器の準備自体は難しくありませんが、石を出す位置やジャンプの感覚がかなり大事なので、入力が怪しいパッドだと必要以上に難しく感じやすいです。
また、現代のテレビへつなぐ場合は映像遅延や見え方の違いで操作感が変わるため、ゲーム向け表示設定なども気にしたいです。
古いHuCARDは接点状態で起動が不安定になることもあるので、本体側の端子も含めて確認できると安心です。
本作は反射速度よりも正確な1マス感覚が大切なので、環境の影響は意外と大きいです。
中古で買う時のチェック(状態・相場・注意点)
ZIPANGの中古相場は状態差が大きいですが、2026年4月22日確認の目安では、駿河屋系の取り扱いで箱説なし4,480円前後から、通常中古で8,830円前後、在庫表示では9,300円前後まで見られます。
フリマ系でも6,500円〜9,880円前後の出品が見られ、付属品やコンディションでかなり差が出ています。
確認したいのは、HuCARD端子の状態、ラベルの傷み、箱と説明書の有無、そして商品説明に動作確認があるかどうかです。
このタイトルは極端な超高額ソフトではありませんが、状態の良い個体はしっかり値が乗るので、安さだけで飛びつくと欠品や状態難を引きやすいです。
買う時は、付属品込みの価値と動作品かどうかを合わせて見るのが安全です。
快適に遊ぶコツ(セーブ手段・遅延対策など)
ZIPANGを快適に遊ぶコツは、まずジャンプ設定を自分に合う方へ固定し、石を出す感覚を毎回ぶらさないことです。
本作は1マスのズレがそのまま詰みにつながるため、設定をコロコロ変えるより、1つの感覚に慣れた方が圧倒的に楽になります。
また、入力遅延が大きい環境だとジャンプや石出しの位置が狂いやすいので、現代のテレビを使うならゲーム向け表示設定を試した方がいいです。
さらに、同じ部屋で詰まった時は惰性で続けるより、一度止まって「鍵を取る前に何を残すべきか」を考え直した方が上達しやすいです。
難しい作品だからこそ、設定の固定と振り返りの両方を整えるとかなり遊びやすくなります。
ZIPANGのまとめ
最後に、ZIPANGを今遊ぶ価値を整理します。
見た目は変わった映画タイアップ作ですが、中身はかなりしっかりした固定画面アクションパズルで、考えて突破する楽しさが今でも色あせていません。
和風アレンジの妙な味と、元になった名作の強いゲーム性が重なって、PCエンジンの中でもかなり独特な立ち位置にいます。
ここではおすすめ度、最短の入り方、次に遊ぶならどの作品が良いかを結論重視でまとめます。
結論:おすすめ度と合う人
ZIPANGは、固定画面アクションパズルが好きな人にはかなりおすすめできる作品です。
特に、1部屋ごとの答えを探しながら少しずつ突破していくゲームが好きな人、和風アレンジや変わり種のタイアップ作品に魅力を感じる人には強く刺さります。
反対に、爽快に前へ進めるアクションや、映画の内容をそのままなぞるゲームを期待するとズレを感じやすいかもしれません。
それでも、レトロゲームとしての手応えと変な味はかなり強く、遊んだ後に話したくなるタイプの1本です。
総合すると、和風パズル良作として一度は触れる価値があります。
最短で楽しむロードマップ(次にやること)
ZIPANGを最短で楽しむなら、まずは1〜5面くらいまでで「石を出す位置を覚える」「鍵を取る前に帰り道を見る」「敵を全部倒そうとしない」の3つだけに集中するのが正解です。
最初の目標は全72面制覇ではなく、同じ部屋で同じ詰み方を繰り返さなくなることに置くと、本作の攻略がかなり見えやすくなります。
そのあと、ジャンプ設定を自分に合う方で固定し、パスワードを活用しながら中盤まで進めると「このゲームは何を考えさせたいのか」がはっきりしてきます。
そうなってくると、1部屋ごとの手順を組む楽しさが一気に増えてきます。
本作は、焦らず構造を見ることを先に覚えると驚くほど楽しくなります。
次に遊ぶなら?同系統おすすめ作品
ZIPANGが気に入ったなら、まずは元になったソロモンの鍵へ触れて違いを比べるのがおすすめです。
ソロモンの鍵を知ると、ZIPANGがどこをそのまま残し、どこを和風へ変えたのかがよく見えてきます。
さらに、同じ系譜として整理して遊ぶならソロモンズ倶楽部まで広げると、固定画面アクションパズルの面白さがより分かりやすくなります。
こうして比較しながら遊ぶと、ZIPANGは単なる映画タイアップの変作ではなく、かなり真面目に作られたアレンジ作品だったことが見えてきます。
そういう意味でも、本作はPCエンジンの変わり種を知る入口として価値の高い1本です。