NHK大河ドラマ太平記とは?【レトロゲームプロフィール】
NHK大河ドラマ太平記は、1991年放送の大河ドラマ『太平記』を題材にしたPCエンジン用の戦略シミュレーションゲームで、南北朝動乱を六角ヘックスの戦場で再現するかなり渋い1本です。
タイトルだけ見るとドラマのファン向けキャラゲームや軽めの歴史アドベンチャーにも思えますが、実際は部隊を動かし、兵力を調整し、回復や徴兵まで考えながら戦う、かなり正統派の戦術シミュレーションとして作られています。
このページでは、作品の基本情報、ゲーム内容の芯、遊び方、序盤から終盤までの進め方、小ネタ、良い点と気になる点、そして今どう遊ぶのが現実的かまで順番に整理していきます。
面白さの芯をひと言で言うなら、大河ドラマの看板をかぶった南北朝ヘクスSLGであることです。
知名度のわりにゲーム内容はかなり地味ですが、PCエンジンの歴史シミュレーションを掘りたい人には意外と刺さるタイトルです。
| 発売日 | 1992年1月31日 |
|---|---|
| 対応機種 | PCエンジン |
| ジャンル | 戦略シミュレーション |
| プレイ人数 | 1人~2人 |
| 開発 | 資料によって細部表記に差はあるが、NHKエンタープライズ作品として流通 |
| 発売 | NHKエンタープライズ |
| 特徴 | 六角ヘックスの戦場、南北朝題材、シナリオ2本構成、武将ユニットの移動と戦闘、回復・徴兵・調整コマンド、戦国絵巻風の戦闘演出、2人対戦対応 |
| シリーズ | 単発作品として語られることが多い |
| 関連作 | 太平記、NHK大河ドラマ太平記(メガドライブ版) |
NHK大河ドラマ太平記の紹介(概要・ストーリーなど)
NHK大河ドラマ太平記は、大河ドラマ便乗ゲームのように見えて、実際にはかなり古典的で硬派な戦略シミュレーションです。
この章では、発売時期と立ち位置、ゲームの目的、どんな時代を扱うのか、そして今の感覚で見た難しさまでを先に整理します。
最初に押さえたいのは、ドラマファン向けの演出物というより、南北朝動乱を盤上で戦うゲームだということです。
ここが分かるだけで、この作品へ向き合う時の期待値がかなり整います。
発売年・対応ハード・ジャンル
NHK大河ドラマ太平記は1992年1月31日にNHKエンタープライズから発売されたPCエンジンHuCARD用ソフトです。
ジャンルは戦略シミュレーションで、戦場を六角ヘックスで区切ったマップ上で武将や部隊を動かし、敵将の討伐や戦局の掌握を目指します。
タイトルに『NHK大河ドラマ』と入っているためドラマ色を強く想像しやすいですが、ゲームの中身はむしろ戦術寄りで、派手な演出より地味な判断の積み重ねが重要です。
同時代のPCエンジンにはアクションやRPGの印象が強い作品も多いので、本作の渋さはかなり異色です。
ジャンル名以上に、大河ドラマの皮をかぶった本格SLGとして見るとかなりしっくりきます。
ストーリー/目的(ネタバレなし)
本作が扱うのは鎌倉幕府の滅亡から南北朝の争乱へ続く時代で、歴史の大きな流れを背景に戦っていきます。
ゲームは2本のシナリオで構成されていて、シナリオ1は鎌倉幕府の存亡がテーマ、シナリオ2は建武政権崩壊後の南北朝の大乱がテーマです。
そのため、ただ戦うだけでなく、時代の切り替わりに合わせてマップの広さや登場武将の数も大きく変わります。
ドラマ原作ではあっても、物語をなぞるより、歴史上の勢力争いを自分の手で追体験する印象の方が強いです。
つまり本作の目的は、単に一戦を勝つことではなく、動乱の流れを自軍の勝利へ変えることにあります。
ゲームシステムの要点(何が面白い?)
NHK大河ドラマ太平記の基本は、六角ヘックスのマップで武将ユニットを動かし、敵軍へ接近して戦闘を行うことです。
ただし、ただ前進して殴り合うだけではなく、村へ入って回復したり、徴兵で兵数を補ったり、味方部隊同士で兵を融通するような調整も重要です。
また、戦闘場面は静止した数字のやり取りだけでなく、戦国絵巻のような雰囲気を持ったアニメーションで見せてくれます。
この見た目の渋さも、本作の独特な記憶に残り方へつながっています。
つまり本作の面白さは、派手な必殺技ではなく、兵と位置を整えて勝つ手堅さにあります。
難易度・クリア時間の目安
難易度はかなり人を選びやすく、戦略シミュレーションに慣れていないと最初はどこへ向かえばいいのかすら少し分かりにくいです。
特にシナリオ2はマップが広がり、登場武将も増えるため、一気に規模が大きく感じられます。
一方で、ルール自体は昔ながらのヘクスSLGとしてはそこまで複雑ではなく、移動、戦闘、回復、徴兵の流れを覚えれば少しずつ見通しが良くなります。
1シナリオごとの重さはそれなりにありますが、慣れてくると「この局面でどこを崩すべきか」が見え始めます。
本作の難しさは数値の複雑さより、盤面の広さへ慣れるまでにあると考えるとかなり分かりやすいです。
NHK大河ドラマ太平記が刺さる人/刺さらない人
NHK大河ドラマ太平記が強く刺さるのは、南北朝時代が好きな人、昔ながらの戦略シミュレーションが好きな人、そしてPCエンジンの渋いソフトを掘りたい人です。
また、派手なアクションより、地道に兵を動かして戦況を作るゲームが好きな人ともかなり相性がいいです。
逆に、大河ドラマの雰囲気再現や、分かりやすい物語ゲームを期待するとかなり地味に感じやすいです。
クイズやアドベンチャーのような軽さはなく、見た目以上に硬派です。
それでも、PCエンジンの歴史SLG枠としてはかなり独特で、刺さる人にはしっかり刺さる作品です。
NHK大河ドラマ太平記の遊び方
ここでは、初めてNHK大河ドラマ太平記を触る人が最初の数プレイで覚えておくと、一気に付き合いやすくなる考え方をまとめます。
結論から言うと、敵へ向かって一直線に進むより、回復と徴兵の拠点を意識した方が近道です。
やりがちなミスは、兵が減った部隊をそのまま前へ出し続けることと、マップの広さに圧倒されて戦線を広げすぎることです。
この章を押さえておくと、最初は地味に見える本作がかなり整理しやすくなります。
基本操作・画面の見方
基本操作はヘクス上のユニット選択と移動が中心で、アクションのような瞬発力は求められません。
その代わり、どの部隊を前へ出し、どの部隊を村へ戻して回復や補充をするかの判断がかなり重要です。
画面でまず見るべきなのは敵の数そのものより、自軍の兵数、地形、近くの村や拠点の位置です。
また、部隊同士の距離も大事で、孤立すると一気に崩れやすくなります。
最初の数ターンは前進より、どこで補給できるかを確認するだけでもかなり違ってきます。
基本ループ(何を繰り返すゲーム?)
NHK大河ドラマ太平記の基本ループは、ユニットを移動し、敵へ接敵し、戦闘で削り合い、消耗したら回復や徴兵で立て直し、また前線を押し上げることの繰り返しです。
つまり、毎ターンなにか派手な変化が起きるわけではなく、小さな有利を積み重ねて戦局を作るゲームだと言えます。
また、味方同士で兵力を調整できるのも特徴で、弱った部隊を切り捨てるのではなく再編して使い回せます。
そのため、部隊の使い捨てではなく、前線をどう保つかの感覚がかなり大事です。
本作は戦闘の反復というより、兵を減らしすぎず押し上げる反復として遊ぶとかなりしっくりきます。
序盤の進め方(最初にやることチェック)
最初にやることは3つで、まず自軍の初期配置と近くの村を確認すること、次に前線を1本へ絞ること、最後に兵が減った部隊を無理に粘らせないことです。
初見ではマップの広さに対して全部へ手を出したくなりますが、それをやるとどこも薄くなって崩れやすいです。
また、昔ながらのSLGらしく、兵力差はかなり素直に結果へ出るので、消耗した部隊の扱いが雑だと一気に苦しくなります。
序盤は華やかな勝利より、まず前線の形を崩さないことの方が大事です。
最初の数ターンは、広く取るより厚く押す意識の方がずっと安定します。
初心者がつまずくポイントと対処
初心者がつまずきやすいのは、歴史シミュレーションらしく見えるぶん、勢いで全部の敵へ突っ込んでしまうことです。
次に多いのが、兵の回復や徴兵の価値を軽く見て、勝てる戦だけを選ばず消耗戦へ入ってしまうことです。
また、地形やヘクスの距離感に慣れないと、援軍の届かないところで孤立しやすいです。
これを防ぐには、一度に動かす部隊を減らし、まずは主戦線だけを丁寧に見ることです。
分からなくなったら、弱った部隊を下げるだけでも盤面はかなり安定します。
NHK大河ドラマ太平記の攻略法
NHK大河ドラマ太平記を安定して進めるには、派手な奇襲を狙うより、兵数を保ったまま局所優勢を作ることが大切です。
この章では、序盤で優先したい前線の作り方、中盤で差が出る補給と調整、終盤の押し込み、対人戦での見方、そして見落としやすい判断を整理します。
特に重要なのは、兵の減った部隊を働かせすぎないことです。
ここが見えると、ただ地味なSLGだったものがかなり攻略対象として整理されてきます。
序盤攻略:最優先で意識したい前線の作り方
序盤で最優先したいのは、戦線を広げすぎず、勝てる場所へ兵力を集めることです。
本作は一騎当千のヒーローユニットが暴れるゲームではなく、兵数と位置の優位がそのまま結果へ出やすいです。
そのため、複数の方向から薄く攻めるより、ひとつの地点を確実に崩す方がずっと強いです。
また、前線のすぐ後ろに回復や徴兵の拠点を確保しておくと、その後の安定感がかなり違います。
最初は広域支配より、局所優勢を作ることを優先した方がずっと楽です。
中盤攻略:効率の良い進め方(徴兵・回復・調整)
NHK大河ドラマ太平記の中盤で差が出るのは、戦闘の勝ち負け以上に、兵力をどれだけ上手く回せるかです。
村へ入れば回復でき、徴兵で兵も増やせるため、勝った後にそのまま前進するより、一度整えてから押す方が強い場面がかなりあります。
また、調整で兵力をやりくりできるため、弱い部隊を見捨てるより、前線の軸へ兵を寄せる考え方が有効です。
このため、中盤ほど一戦ごとの勝利より、次のターンで誰が前へ出られるかを見る方が大切です。
本作でいう中盤の稼ぎはスコアより、兵の総量を減らしすぎないことに近いです。
終盤攻略:詰み回避と押し切り方
終盤で苦しくなる原因の多くは、敵が強いことそのものより、前線を押し上げたあとに補給線が切れてしまうことです。
とくに大きいマップでは、勝っているのに消耗がかさんで自滅することが起きやすいです。
だから終盤では、敵本陣へ一直線に向かうより、途中の回復や補充を可能にするルートを残しておく方が安定します。
また、勝てる時ほど兵を削りすぎない意識が重要で、最後の一押しへ備えて主力を温存する方が楽です。
本作の終盤攻略は奇襲の派手さより、崩れない押し込み方の方が大きく効いてきます。
対人戦の安定戦術(2人プレイ時の見方)
2人プレイで多い負け方は、相手の前線だけを見て、その後ろの補給源や兵の厚みを軽く見ることです。
本作は目の前の部隊を倒しても、後ろで回復や徴兵が回っているとじわじわ押し返されやすいです。
安定させるには、敵の強い部隊そのものより、どこから兵が補充されているかを見る方が大事です。
また、こちらも無理に全線で勝とうとせず、どこか一か所を崩して主導権を握る方が強いです。
つまり対人戦はユニット単体より、戦線の呼吸を読むことがかなり重要です。
取り返しのつかない要素(兵の消耗と前線の広げすぎ)
NHK大河ドラマ太平記にRPGのような永久取り逃しはありませんが、プレイ中で響きやすいのは兵を削りすぎたまま前へ出続けることです。
本作では弱った部隊もそのまま盤面へ残るため、無理に使い続けると次の戦闘でさらに崩れやすくなります。
また、戦線を広げすぎると援軍や補給が追いつかず、こちらから不利な消耗戦へ入りやすいです。
だから本作では、アイテムの取り逃しより、兵の質を落とし続けることの方が後まで響きます。
慣れないうちは「減ったら下げる」「広げすぎない」の2つだけでもかなり違ってきます。
NHK大河ドラマ太平記の裏技・小ネタ
この章では、派手な隠し要素だけでなく、実際に遊ぶ時に知っておくと印象が変わる小ネタを中心にまとめます。
NHK大河ドラマ太平記はドラマ題材の便乗作と思われやすいぶん、ゲーム内容を少し知っているだけで見え方がかなり変わる作品です。
特に大事なのは、2シナリオ構成と、2人プレイの役割分担、戦闘アニメの濃さです。
珍しいネタだけでなく、作品理解を深める知識として読むとかなり使いやすいです。
有名な小ネタ一覧(シナリオと対戦)
本作でまず知っておきたいのは、シナリオ1とシナリオ2で印象がかなり変わることです。
シナリオ1は比較的コンパクトな戦いで入りやすい一方、シナリオ2はマップが広がり、登場武将も増えて一気に本格派の顔つきになります。
また、2人プレイでは対立勢力を担当できるため、ソロ用の歴史SLGというより、対戦盤としての面白さも意外にあります。
つまり本作は、表面だけ見るより実際にシナリオを進めた時の方がかなり色が見えてくるゲームです。
本作の小ネタは、1本のゲームの中で規模感が大きく変わることそのものにあります。
稼ぎ系テク(兵力の節約と再編)
NHK大河ドラマ太平記に経験値やお金の概念は前面へ出ませんが、実質的な稼ぎは兵力を無駄に減らさないことです。
村での回復や徴兵、調整をうまく使うことで、同じ勝ち方でも次の局面の強さがかなり変わってきます。
また、前線の強い部隊だけをさらに厚くする判断も重要で、平均的に減るより主軸を太く残した方が押し切りやすいです。
本作でいう稼ぎは派手な裏ワザではなく、兵の総量を守ることに近いです。
一戦一戦で兵を使い潰さないだけでも、盤面の見え方がかなり変わってきます。
隠し要素(戦闘演出の濃さとドラマとの距離感)
本作に大量の隠し武将や分岐ルートがあるわけではありませんが、戦闘演出の妙な濃さはかなり印象に残ります。
絵巻物のような戦闘アニメで兵が倒れ、場合によってはかなり血生臭い見せ方まで入るため、NHK大河ドラマという題材から想像する雰囲気とは少しズレがあります。
また、ドラマの再現度そのものはそこまで強くなく、あくまで題材の雰囲気を借りた戦略ゲームとして見た方がしっくりきます。
つまり本作の隠し味は、派手な秘密より、ドラマ題材なのに妙に硬派で生々しいことにあります。
そこを含めて見ると、このゲームの独特さがかなり分かりやすくなります。
バグ技の注意点(古典SLGの前提)
古いシミュレーションゲームでは思わぬ挙動が語られることがありますが、NHK大河ドラマ太平記はまず通常プレイの戦線管理を覚えることが先に来る作品なので、無理に珍しい現象を追う必要はほとんどありません。
とくに本作は盤面の広さと兵力管理が本質なので、細かな仕様差よりも基本手順の安定化の方がはるかに重要です。
また、昔ながらのヘクスSLGなので、現代感覚で見ると不親切に感じる部分もありますが、それを不具合と混同しない方がいいです。
珍しい現象を探すより、戦線を細くしすぎないことの方が、この作品ではずっと大事です。
まずは普通に盤面を整える方が攻略としては先です。
NHK大河ドラマ太平記の良い点
NHK大河ドラマ太平記が今でも印象に残る理由は、単に大河ドラマ題材だからではなく、かなり渋い戦略シミュレーションをそのままPCエンジンへ持ち込んでいるからです。
特に強いのは、南北朝という題材の珍しさ、昔ながらのヘクスSLGとしての手堅さ、そして妙に濃い戦闘演出です。
派手な人気作とは違っても、他に代わりが見つかりにくい立ち位置をかなりしっかり持っています。
ここでは、その良さをゲーム性、演出、やり込みの3方向から見ていきます。
ゲーム性の良さ(戦線管理/手堅さ/判断の積み重ね)
本作のゲーム性が良いのは、派手な特殊ルールへ頼らず、兵力、位置、補給というSLGの基本だけでしっかり勝負させてくるところです。
村で回復し、徴兵し、兵を調整して前線を押し上げるという流れは地味ですが、そのぶん読みが素直に結果へ出やすいです。
また、マップが広いのに全部を同時に見る必要はなく、勝つ場所を決めて戦線を絞るとかなり見通しがよくなります。
派手な演出は少なくても、戦略ゲームとしての骨格は意外としっかりしています。
この手堅く押していく感覚が、本作のいちばん大きな魅力です。
演出・音楽・グラフィックの魅力
NHK大河ドラマ太平記は、静かな戦略ゲームでありながら、戦闘アニメーションの見た目がかなり濃く、戦国絵巻風の雰囲気が強く残ります。
兵が倒れる演出や武将の最期の描き方も含めて、ドラマ題材と聞いて想像するよりかなり生々しいです。
そのため、単なる数字の殴り合いだけではない重みがあり、地味な盤面操作の印象を少し変えてくれます。
グラフィックそのものも古い歴史ものらしい味があり、今見ると素朴でも記憶には残りやすいです。
つまり本作の魅力は、豪華さではなく渋くて濃い見せ方にあります。
やり込み要素(シナリオ差・対戦・歴史知識との相性)
1回遊んで終わるより、シナリオ1と2の規模差を体感したり、2人プレイで勢力を分けて戦ったりするほど味が出るのも本作の良さです。
また、南北朝時代への興味がある人ほど、登場武将や戦況の流れを知識と重ねながら遊べるので印象がかなり深くなります。
もちろん、歴史知識がなくても盤面の勝負として遊べますが、背景を少し知っていると見え方はかなり変わります。
高難度アクションのようなやり込みではなくても、少しずつ押し方がきれいになる楽しさはしっかりあります。
その意味で、本作のやり込みはスコアより、兵の回し方を洗練させることへ近いです。
NHK大河ドラマ太平記の悪い点
今でも独特な価値がある作品ですが、気になる点もかなりはっきりしています。
特に感じやすいのは、テンポの遅さ、ドラマ題材にしては地味すぎること、そして現代目線ではかなり不親切なことです。
良くも悪くも、古典SLGの渋さが強く、そのまま表に出ています。
ここでは、遊ぶ前に知っておくと期待とのズレが減るポイントを整理します。
不便な点(テンポ・分かりにくさ・地味さ)
NHK大河ドラマ太平記はHuCARD作品なので起動自体は軽快ですが、ゲームのテンポそのものはかなりゆっくりです。
毎ターンの移動、戦闘、回復、徴兵を地道に積み重ねるため、派手な展開を期待するとかなり地味に見えます。
また、ドラマ原作ゲームとして考えると物語再現やキャラ劇は薄く、ゲーム部分はかなり硬派です。
そのため、「大河ドラマだから入りやすいだろう」と思って触るとズレやすいです。
つまり本作は、遊びやすさより渋さが前へ出る作品です。
理不尽ポイントと回避策(戦線の広げすぎと消耗)
理不尽に感じやすいのは、優勢だと思って前進したのに、兵力差と補給不足でじわじわ押し返される時です。
特に初心者は勝てる戦を増やしたくなって戦線を広げがちですが、それが一番崩れやすい原因になります。
これを防ぐには、どこか一か所へ兵を集め、減ったら村で立て直すことを徹底した方がいいです。
また、敵の全滅を急ぐより、こちらの兵力を減らさずに勝つ方が大事です。
理不尽というより、焦って広げると自滅しやすいゲームだと考えるとかなりしっくりきます。
現代目線で気になる点(人を選ぶ要素)
今の目線でいちばん人を選ぶのは、UIや導線の親切さがほとんどなく、プレイヤー側へかなり理解を求めることです。
現代のSLGやストラテジーへ慣れている人ほど、説明の薄さやテンポの重さはかなり強く感じるはずです。
また、ドラマゲームなのにドラマ成分が薄いので、原作再現を求める人にもあまり向きません。
つまり本作は、快適さより時代の渋さを楽しめる人の方が満足しやすい作品です。
逆にそこが合えば、今でもかなり味のある南北朝SLGです。
NHK大河ドラマ太平記を遊ぶには?
NHK大河ドラマ太平記を今遊ぶ方法はそこまで多くなく、現実的にはHuCARD版の中古をPCエンジン実機かHuCARD対応互換機で動かす形が中心になります。
現行機向けの定番配信で気軽に遊べるタイプではないので、遊ぶまでのハードルは作品内容より環境側にあります。
この章では、いま現実的なプレイ手段、実機で必要になるもの、中古で見るべきポイント、快適に遊ぶためのコツを整理します。
価格はそこまで極端な超プレミアではない一方で、店舗在庫と個人売買で値幅が大きいので、先に全体像を知っておくと動きやすいです。
今遊べる環境(移植・配信・復刻の有無)
現在もっとも現実的なのは、PCエンジン本体、CoreGrafx系、Duo系などのHuCARD対応機、またはHuCARD対応互換機でオリジナル版を遊ぶ方法です。
NHK大河ドラマ太平記は、少なくとも今すぐ現行機へ落として気軽に遊べる定番配信タイトルとしては見つけにくく、実機寄りの準備が前提になります。
そのぶん、当時のままの戦闘アニメや歴史シミュレーションらしい空気をそのまま味わえるのは大きな魅力です。
快適さ重視ではかなり不便ですが、PCエンジンの渋いSLGを体験する意味では十分価値があります。
今遊ぶ理由は、最新ストラテジーの代わりではなく、1992年の家庭用歴史SLGをそのまま体験することにあります。
実機で遊ぶ場合に必要なもの(本体・表示環境)
HuCARD版を遊ぶには、まずPCエンジン本体、CoreGrafx系、Duo系など、HuCARD対応の本体が必要です。
そのうえで、今のテレビへどう接続するか、コントローラの方向キーとボタンが安定しているかまで見ておくと安心です。
本作は激しいアクションではありませんが、ヘクス移動とコマンド選択を繰り返すため、入力ミスが少ない環境の方がかなり快適です。
また、細かなマップや文字を見やすくする意味でも、表示の鮮明さは意外と大事です。
ソフト代だけでなく、見やすさと入力精度まで含めて整えた方が、この作品はずっと付き合いやすくなります。
中古で買う時のチェック(状態・相場・注意点)
NHK大河ドラマ太平記は、PCエンジンHuCARDの中では極端な超プレミア作品ではなく、比較的手を出しやすい部類です。
2026年4月26日確認では、Yahoo!オークション系で2,780円から3,100円前後、店頭系では2,398円前後の表示がある一方、楽天系の中古では7,849円前後からさらに高い在庫も見られました。
つまり、個人売買なら比較的安めに狙える一方、店舗在庫や状態の良いものは急に高く見えやすいです。
遊ぶ目的なら端子状態と起動確認を優先し、コレクション目的なら箱説や見た目を重視する方が納得しやすいです。
価格だけで飛びつくより、その状態で本当に欲しいかを先に決めた方が失敗しにくいタイトルです。
快適に遊ぶコツ(シナリオ選び・期待値調整・練習法)
快適に遊ぶコツは、まずシナリオ1から始めて、本作の回復、徴兵、調整の流れへ慣れることです。
いきなりシナリオ2へ入るとマップの広さと登場武将の多さで圧倒されやすいので、最初は小さい戦いで前線の作り方を覚えた方がかなり楽です。
また、大河ドラマの再現を強く期待しすぎず、歴史題材の戦術ゲームとして見るだけでも印象がかなり良くなります。
最初は一局通しで勝とうとするより、どこで兵が減り、どこで補充できるかを見るだけでも十分です。
この作品は、最初に欲張らないことだけでもかなり付き合いやすくなります。
NHK大河ドラマ太平記のまとめ
NHK大河ドラマ太平記は、1991年の大河ドラマを題材にしながら、実際にはかなり正統派で渋い南北朝戦略シミュレーションとして作られたPCエンジン用ソフトです。
派手なドラマ再現や分かりやすい盛り上がりは薄い一方で、六角ヘックスの戦場、兵の回復と徴兵、戦国絵巻風の戦闘演出まで含めると、今触ってもかなり独特な味があります。
単なる便乗タイトルで終わらず、PCエンジンの渋い歴史SLGとしてしっかり語れるところが本作の強みです。
最後に、どんな人へ向くかと、今から触るなら何を優先すると失敗しにくいかを短く整理します。
結論:おすすめ度と合う人
結論から言うと、NHK大河ドラマ太平記は、派手なゲームを求める人より、南北朝題材や古典SLGが好きな人へかなりおすすめできます。
ドラマゲームとしては地味でも、歴史戦略ものとして見るとちゃんと筋が通っていて、今でも味わいがあります。
特に、六角ヘックスの戦術ゲームが好きな人、PCエンジンの渋いタイトルを掘りたい人、歴史知識とゲームを重ねて楽しみたい人とは相性がかなりいいです。
逆に、最初からテンポと華やかさを最優先で求める人には少し厳しいかもしれません。
それでも、PCエンジンの歴史シミュレーションを1本挙げるなら十分候補に入る作品です。
最短で楽しむロードマップ(次にやること)
最短で楽しみたいなら、まずはシナリオ1から入り、前線を1本へ絞って戦うことだけを意識してください。
次に、兵が減った部隊を村へ戻して回復・徴兵する流れを覚えるだけでもかなり盤面が安定します。
そのうえで、全部の戦線へ手を出さず、一か所を厚く押していく方が本作の勝ち筋は見えやすいです。
慣れてきたら、シナリオ2の広さへ挑むと、このゲームの本格的な顔がかなり見えてきます。
この順番で触ると、ただ地味なドラマゲームではなく、理解するほど兵の回し方が面白くなる歴史SLGとしてしっかり楽しめます。
次に遊ぶなら?同系統おすすめ作品
NHK大河ドラマ太平記が気に入った人は、同じ南北朝題材でもPCエンジンCD-ROM2の太平記を比べると、同時期のPCエンジンでどれだけ作風が違うかがかなり分かりやすいです。
また、同じ『太平記』ゲームでもメガドライブ版は中身がかなり異なるため、見比べると題材の使い方の差もおもしろいです。
NHK大河ドラマ太平記の魅力は、ドラマ再現より、南北朝を盤上でどう捌くかの渋さにあります。
だから次に選ぶ作品も、歴史題材をまっすぐ盤上へ落としたシミュレーションを軸にすると外しにくいです。
1本のマイナー作品で終わらせず、1990年代前半の家庭用歴史SLGの面白さへ広げる入口としても、かなりおもしろい立ち位置の作品です。