羽生名人のおもしろ将棋とは?【レトロゲームプロフィール】
羽生名人のおもしろ将棋は、1995年3月31日にトミーから発売された、スーパーファミコン用の将棋ゲームです。
監修を務めたのは、当時すでに名人を含む6冠を保持していた羽生善治。日本将棋連盟の推薦も受けており、将棋ファンにはなかなか気になる顔ぶれです。
タイトルに「おもしろ」と付いているので、気軽に遊べる将棋ゲームを想像するかもしれません。ところが、実際の中身はかなり本格的。普通の将棋対局に加え、4種類の変則将棋まで収録されています。
相手の駒が見えない衝立将棋に、盤面へ罠を仕掛ける地雷将棋。普段の将棋では考えられないルールが次々に登場し、経験者でも頭を悩ませる内容です。
しかもコンピュータはなかなか手強く、入門の難易度でも油断するとあっさり負けてしまいます。どちらかといえば、将棋の基本を知っている人ほど楽しめる作品でしょう。
もうひとつ見逃せないのが、羽生名人の実際の対局を振り返れる「名勝負回顧録」。解説を読みながら棋譜を追い、重要な場面では次の一手を考えられます。当時の羽生将棋に触れられるのは、ファンにとってうれしいところです。
現在遊ぶなら、中古カセットとスーパーファミコン本体を用意するのが基本になります。比較的安価な出品も見つかりますが、古いソフトなので保存用電池の状態には注意したいところ。
将棋を覚えたばかりなら、まずは通常対局から。慣れてきたら変則将棋に挑戦し、合間に名局を鑑賞するのもよさそうです。
収録モードの特徴や基本操作、勝つための考え方、中古購入時に確認したいことまで、遊ぶ前に知っておきたい情報をまとめました。
| 発売日 | 1995年3月31日(日本) |
|---|---|
| 対応機種 | スーパーファミコン |
| ジャンル | 将棋・テーブルゲーム |
| プレイ人数 | 1~2人(モードによって異なる) |
| 開発 | アクセス(思考エンジン開発:山下宏) |
| 発売 | トミー |
| 特徴 | 羽生善治監修、日本将棋連盟推薦、通常将棋対局、4種類の変則将棋、名勝負回顧録、次の一手問題、対局時計、バッテリーバックアップ、SA-1搭載 |
| シリーズ | 羽生善治監修の将棋ゲームの初期作品 |
| 関連作 | 最強羽生将棋、羽生善治 将棋で鍛える「決断力」DS |
羽生名人のおもしろ将棋の紹介(概要・ストーリーなど)
羽生名人のおもしろ将棋は、羽生善治の名前を冠した、ちょっと欲張りな将棋ソフトです。
コンピュータとじっくり勝負する普通の対局はもちろん、特殊なルールで戦う変則将棋まで楽しめます。それだけでも十分なのに、羽生名人が実際に指した名局を鑑賞する機能まで用意されているのだから、なかなか盛りだくさんです。
対局する、変わったルールで遊ぶ、プロの棋譜を研究する。この3つを行き来できるのが、本作ならではの面白さでしょう。
ただし、将棋のルールを手取り足取り教えてくれる入門ソフトとは少し違います。コンピュータも容赦なく指してくるので、気軽なタイトルに油断すると痛い目を見るかもしれません。
発売当時の背景や収録モード、難易度、対局にかかる時間を知っておくと、自分に合った楽しみ方が見えてきます。
発売年・対応ハード・ジャンル
スーパーファミコン用の羽生名人のおもしろ将棋が登場したのは、1995年3月31日。発売元はトミーで、開発はアクセスが担当しています。
将棋の思考エンジンには、コンピュータ将棋ソフト「YSS」の開発者として知られる山下宏の技術が関わっています。当時からコンピュータ将棋に力を入れていたことがうかがえる部分です。
さらに、スーパーファミコン用の特殊チップ「SA-1」を搭載。限られたハード性能の中で、手強い対局相手を実現しようとした作品でした。
ジャンルとしては、本格的な将棋対局と変則将棋を組み合わせたテーブルゲームです。コンピュータとの対局だけでなく、人間同士で遊べるモードもあるので、家族や友達との勝負にも使えます。
発売当時の希望小売価格は税別12,000円。今の感覚では、将棋ソフトにこの値段はなかなかのものです。
もっとも、当時は強い思考プログラムを作ること自体が大きな挑戦でした。本作には変則将棋や名局解説まで詰め込まれており、将棋好きに向けた多機能な一本として仕上げられています。
ストーリーの有無とゲームの目的
将棋ゲームなので、RPGのような物語や冒険はありません。盤面に向かい合い、相手の玉を追い詰めることが基本の目的です。
通常の将棋では、お互いに20枚ずつの駒を使って対局します。相手の玉が逃げられない状態になれば勝ち。ルールそのものは、普段の将棋と変わりません。
ただ、本作は普通の将棋に勝つだけでは終わらないのが面白いところです。
衝立将棋では相手の駒が見えず、動いた場所を覚えながら位置を推理します。地雷将棋なら盤面に罠を仕掛け、相手が踏むのを待つという、なんとも物騒な勝負に。
将棋大戦略では、対局が始まる前から駒の配置を変更できます。いつもの初期配置に慣れた人ほど、何をどこに置くか迷ってしまいそうです。
そして、対局とは違った楽しみを用意しているのが名勝負回顧録。羽生名人の過去の対局を再現し、重要な局面では次の一手を考えられます。
自分で指して勝負する楽しさと、プロの将棋を研究する楽しさ。その両方が詰まった作品です。
ゲームシステムの要点(何が面白い?)
普通の将棋を遊びたいなら、コンピュータとの対局から始められます。難易度は「入門」「初級」「中級」「上級」の4段階で、先手・後手や持ち時間も設定可能です。
それだけなら一般的な将棋ソフトですが、本作には4種類の変わった将棋ルールが用意されています。
衝立将棋では、相手の駒が動く瞬間だけ姿を確認できます。見えない駒の位置を覚えながら戦うため、将棋の読みだけでなく記憶力まで必要です。
地雷将棋は、自陣に仕掛けた地雷を利用して相手の駒を狙うルール。将棋大戦略では初期配置を組み替えられ、お面将棋では成った駒が同じお面の姿に変わります。
どれも普段の将棋とは勝手が違い、同じ盤面を使っているとは思えないほど戦い方が変わります。
さらに名勝負回顧録では、羽生名人が実際に指した棋譜を再生。解説を読みながら次の一手を考えることも可能です。
真剣勝負の合間に変則将棋で遊び、疲れたら名局を眺める。そんな楽しみ方ができるのも、本作の魅力でしょう。
難易度・クリア時間の目安
「入門があるなら、将棋を始めたばかりでも大丈夫かな」と思うかもしれません。ところが、本作のコンピュータは思った以上に手強い相手です。
駒の動きを覚えた程度では、入門でも苦戦する可能性があります。反対に、将棋をある程度指せる人なら、初級から上級へと挑戦する楽しみがあるでしょう。
上級はSFC時代の将棋ソフトとして高い棋力を備えており、過去には現代の将棋ソフトの級位設定と比較した検証記録もあります。ただし、ソフトによって棋力の基準が違うため、数字だけで同じ強さとは判断できません。
そして、もうひとつ覚悟しておきたいのがコンピュータの長い思考時間です。難しい局面では次の一手がなかなか出ず、じっと待つことになります。
対局条件によっては、1局に1~2時間ほどかかることも。短時間で何局も指すというより、腰を据えて盤面と向き合うゲームです。
一方、名勝負回顧録なら好きなところまで棋譜を進められるので、ちょっとした時間でも楽しめます。
物語を最後まで進めるタイプではないため、決まったクリア時間はありません。まずは各モードで勝つことを目標に、時間に余裕のある日にじっくり対局するのがおすすめです。
羽生名人のおもしろ将棋が刺さる人/刺さらない人
将棋の基本は分かっているけれど、いつもの対局とは少し違う刺激が欲しい。そんな人には、羽生名人のおもしろ将棋がなかなか面白い選択肢になります。
衝立将棋では見えない駒を推理し、地雷将棋では相手の動きを読んで罠を仕掛ける。普段の将棋で身につけた感覚を、そのまま使えないところが面白いんです。
もちろん、羽生善治のファンにも魅力があります。名勝負回顧録では当時の棋譜を解説付きで楽しめるため、一手の意味をじっくり考えるのが好きな人にはたまらないでしょう。
反対に、将棋の駒の動きから覚えたい人には少々厳しめ。入門でもコンピュータは手強く、変則将棋に至っては普通の将棋より難しいルールが待っています。
長い思考時間も好みが分かれるところです。テンポよく何局も指したいなら、現代の将棋ソフトのほうが快適でしょう。
本作は変則将棋を楽しみたい経験者や、羽生名人の棋譜を味わいたい人にこそ向いています。
羽生名人のおもしろ将棋の遊び方
初めて起動したら、まず普通の将棋対局を選んでみましょう。メニューから対局モードに入り、コンピュータの強さや持ち時間を決めれば準備完了です。
盤面が表示されたら、カーソルで駒を選び、動かしたい場所を指定して指していきます。
特殊な将棋に興味があっても、最初から飛び込むのは少し待ったほうがよさそうです。変則将棋は普通のルールを理解していることが前提なので、まず通常対局で操作に慣れるのが無難です。
将棋盤の見方や駒の選び方が分かれば、ほかのモードにも入りやすくなります。最初から勝ちを狙うより、落ち着いて一手ずつ指せるようになることを目標にしましょう。
基本操作・画面の見方
操作の中心になるのは、十字キーによるカーソル移動です。盤面の駒へカーソルを合わせて選択し、移動先のマスを指定すれば一手を指せます。
一般的な対局操作では、Aボタンで決定、Bボタンで取り消しを行います。ただし、場面によって操作が異なる場合もあるため、手元に説明書があれば確認しておくと安心です。
ゲームを始めてすぐは、カーソルの動かし方と駒の選択方法を覚えるだけでも十分。慌てて指す必要はありません。
対局画面の中央には、9×9マスの将棋盤が表示されます。相手から取った駒は持ち駒になり、駒台から盤面へ打つことが可能です。
初見だと、この駒台へのカーソル移動で少し戸惑うかもしれません。対局が進む前に、持ち駒を選ぶ操作も確かめておきたいところです。
持ち時間を設定しているなら、残り時間にも注意しましょう。特殊モードでは盤面の表示や操作項目が変わる場合もあります。
通常対局で駒を動かし、取った駒を打つところまで覚えると、ひとまず基本操作はつかめます。
基本ループ(何を繰り返すゲーム?)
将棋の対局では、先手と後手が交互に一手ずつ指していきます。相手の駒を取ったら自分の持ち駒にでき、好きなタイミングで盤上へ打ち直せるのが将棋の大きな特徴です。
だからこそ、盤面に並んでいる駒だけ見ていても危険。相手が何を持っているかによって、次の一手の怖さが変わってきます。
対局の流れは、おおまかに序盤の駒組み、中盤の攻め合い、終盤の寄せという形です。
序盤は玉を守る形を作り、中盤では駒を取り合いながら攻め筋を探します。そして終盤は、相手の玉をどう追い詰めるかが勝負どころ。
相手の玉を詰ませるか、相手が投了すれば勝利です。ただし、王手を連発すれば勝てるわけではありません。自分の玉が危なければ、攻めを止めて守る判断も必要になります。
変則将棋でも勝敗の基本は同じですが、駒の見え方や初期配置に特別なルールが加わります。
まずは普通の対局で、何となく駒を動かさず、一手ごとに目的を考えるクセをつけておきましょう。
序盤の進め方(最初にやることチェック)
初回は通常対局を選び、コンピュータの難易度を「入門」に設定するのがよいでしょう。
入門、初級、中級、上級と4段階ありますが、一番下でも将棋を知らない人には簡単ではありません。まずは操作と対局の流れを覚えるつもりで始めてください。
先手・後手を選べるなら、最初は先手がおすすめです。自分から一手目を指せるので、落ち着いて駒組みを始められます。持ち時間も余裕のある設定にしておきましょう。
盤面が表示されたら、いきなり飛車や角を敵陣へ送り込むのは少し我慢。歩を進めて大駒の通り道を作りながら、金や銀で玉の周囲を守ります。
玉を守る形を作ってから攻めるだけでも、序盤の無理な失敗を減らせます。
相手の駒を取れそうなときも、すぐに飛びつかないこと。取った直後にもっと大切な駒を失うなら、その交換は得とは限りません。
将棋では「今、何を取れるか」だけでなく、「次に何を取られるか」を考えるのが大切です。最初のうちは自分の玉と相手の攻撃範囲を確認する習慣をつけましょう。
初心者がつまずくポイントと対処
将棋を始めたばかりだと、まず駒の動きで迷ってしまうものです。飛車と角は遠くまで動けますが、途中にほかの駒があれば飛び越えられません。対して桂馬は、ほかの駒を飛び越えて動ける特殊な駒です。
この違いを曖昧にしたまま指すと、思った場所へ動かせず戸惑うことがあります。最初は駒ごとの動きをしっかり覚えておきたいところです。
次に怖いのが、王手の見落とし。飛車や角の利きに気づかず指してしまうと、あっという間に玉が危険になります。
一手指す前に、相手から王手がないか確認するだけでも大きな違いがあります。
取った駒を持ち駒として使えることも忘れがちです。守りに金を打ったり、攻めに歩を使ったりと、持ち駒の活用は勝負を左右します。ただし、歩を打つときは二歩などの反則に注意してください。
それでも勝てないときは、コンピュータが強いことも原因のひとつ。入門でも簡単には勝たせてくれません。
名勝負回顧録で駒の使い方を眺めたり、通常対局で基本を練習したりしながら、少しずつ慣れていきましょう。
変則将棋はその後でも遅くありません。まず普通の将棋を落ち着いて指せるようになることが、楽しむための近道です。
羽生名人のおもしろ将棋の攻略法
コンピュータ相手に勝ちたいなら、特別な裏技を探すよりも将棋の基本を大切にしたほうがよさそうです。
玉を守り、駒を無駄に失わず、相手の狙いを読んでから指す。地味に聞こえるかもしれませんが、本作のような手強い将棋ソフトでは、こうした積み重ねが勝敗に直結します。
とくに相手が次に何を指してくるか考える習慣は欠かせません。目の前の駒を取ることばかり考えていると、思わぬ反撃で大駒を失うこともあります。
序盤は玉を守り、中盤は駒の交換を慎重に判断し、終盤は詰みを見逃さない。まずは大きなミスを減らすところから始めましょう。
序盤攻略:玉を守って駒組みを整える
対局が始まると、つい飛車や角を動かして攻め込みたくなるかもしれません。でも、将棋で一番大切なのは自分の玉です。どれだけ相手の駒を取っても、玉を詰まされれば負けてしまいます。
まずは歩を少しずつ進め、金と銀で玉を守る形を作りましょう。玉の周囲を固めてから攻めるだけでも、序盤の戦いはかなり落ち着きます。
美濃囲いや矢倉など、将棋には有名な囲いがあります。ただし、戦型によって向き不向きがあるので、最初から名前を全部覚える必要はありません。
まずは玉の逃げ道を確保し、守りの金銀をむやみに前へ出しすぎないこと。歩を何となく突いていると、相手の飛車や角が通りやすくなる場合もあります。
攻める場所を決めたら、その周囲へ銀や桂馬を進めて準備します。とくに飛車先の歩は、攻めのきっかけになりやすいので注目したいところです。
一手指す前に相手の狙いを確認し、守りを崩さず攻撃の形を整える。序盤はこの考え方を意識すると、無理な攻めで負けることが減ってきます。
中盤攻略:駒得を狙って攻めをつなぐ
互いの駒がぶつかり始める中盤では、「取れるから取る」が危険になることがあります。
たとえば相手の銀を取れても、その代わりに自分の飛車を失ってしまったら大損です。目先の一枚に飛びつかず、駒を交換した後の盤面まで考えることが大切になります。
歩で相手の守りを崩し、銀や桂馬を使って攻めを続けるのは基本的な戦い方。ただし、飛車や角といった大駒を失うと、一気に攻撃力が落ちてしまいます。動かす前には、相手の駒が利いていないか確認しましょう。
将棋は取った駒を再利用できるので、持ち駒が増えるほど攻めの選択肢も広がります。歩一枚でも、打つ場所によっては相手を困らせることがあるんです。
とはいえ、持ち駒を全部攻撃へ回してしまうのも考えもの。自分の玉が危ないときには、守りに使う判断も必要です。
コンピュータは単純な駒の取り合いでも手強いため、大駒を守りながら攻めを切らさない意識を持っておきましょう。
終盤攻略:詰みを逃さない寄せの基本
相手の玉が近づいてくる終盤は、将棋の中でも特に緊張する場面です。ここまで駒得していても、寄せ方を間違えるとあっさり逆転されることがあります。
まずは相手の玉が逃げられる場所を確認しましょう。王手をかけるなら、その後にどこへ逃げるか、合駒で防がれる可能性はないかも考えたいところです。
よくあるのが、王手をかけ続けたのに相手の玉がどんどん逃げてしまう展開。王手を連発するだけでは詰ませられません。
金や銀を持っているなら、相手の逃げ道をふさぐ場所へ打つのも有効です。飛車や角の遠くまで届く利きも、最後の寄せで頼りになります。
そして、相手の玉ばかり見ないこと。こちらが攻めているつもりでも、自分の玉に詰めろがかかっている場合があります。先に詰まされたら、どれだけ優勢でも負けです。
寄せに迷ったら、相手が受けにくい手を探してみましょう。名勝負回顧録の次の一手問題も、こうした読みを鍛える練習になります。
逃げ道を減らしてから確実に仕留める。終盤では、この落ち着きがものを言います。
CPUの難易度別対策(負けパターン→対策)
入門、初級、中級、上級と4段階ありますが、本作のコンピュータは一番下でも侮れません。
入門では、まず飛車や角を簡単に取られないことを目標にしてみましょう。大駒の取りこぼしを減らすだけでも、対局の形が崩れにくくなります。
初級に進んだら、攻めと守りのバランスを意識したいところです。相手の駒を取ることに夢中になっていると、玉の周囲が薄くなり、反撃を受けることがあります。
中級では、もう少し先まで読む必要が出てきます。たとえば歩を一枚取れたとしても、その直後に銀を失うなら割に合いません。自分の一手だけでなく、相手の返しまで考えましょう。
上級になると、単純な攻めではなかなか崩せなくなります。玉の安全と持ち駒を確認し、攻めが途中で止まらない形を作りたいところです。
思考時間が長い場面もありますが、待ちくたびれて自分の手まで雑になってはもったいない。
負けたら、まず大きな駒を失った場面を振り返ってみてください。同じ失敗をひとつずつ減らすことが、難易度を上げるための近道です。
持ち時間・駒落ち・対局保存の注意点
対局前には、持ち時間や先手・後手などを設定できます。短い持ち時間だと、考えているうちに焦ってしまうので、慣れないうちは余裕を持たせるのがおすすめです。
そして、少し気をつけたいのが駒落ちの仕様。一般的には強い相手が駒を落とすイメージがありますが、本作ではプレイヤー側が駒を減らす設定になっています。
つまり、初心者がコンピュータを弱くするために選ぶと、逆に自分が不利になってしまいます。最初は平手で対局したほうが無難でしょう。
一方、便利なのがバッテリーバックアップです。途中まで指した対局を保存しておき、後から「対局再開」で続きを遊べます。コンピュータの長考がある本作では、ありがたい機能です。
ただし、中古カセットでは保存用の電池が弱っている場合があります。起動できても、記録が残るとは限りません。
購入後は短い対局を保存し、電源を入れ直して再開できるか試しておきましょう。保存機能が正常に動くか確認することは、長時間遊ぶ前の大切な準備です。
羽生名人のおもしろ将棋の裏技・小ネタ
隠しキャラクターや秘密のステージを探すようなゲームではありませんが、本作には普通の将棋だけでは味わえない仕掛けがたっぷりあります。
その代表が、最初から遊べる4種類のおもしろ将棋。どれもルールがひとクセあり、いつもの定跡が通用しない場面も出てきます。
なかでも衝立将棋と将棋大戦略は、普通の将棋とは違った頭の使い方が必要です。
さらに、羽生名人の実際の対局を解説付きで楽しめる名勝負回顧録も見逃せません。
特殊ルールの仕組みや遊び方に加えて、長考やセーブデータなど、当時のソフトならではの気をつけたい点も押さえておきましょう。
4種類のおもしろ将棋(特殊ルールと攻略)
「おもしろ将棋」の名前どおり、本作には普通の対局とは一味違う4種類のモードがあります。
まず衝立将棋。相手の駒が盤面に表示されず、動いた瞬間だけ確認できる仕組みです。何がどこにいるのかを覚えていないと、思いがけない場所から攻撃されることもあります。記憶力と盤面を読む力が問われる、かなり手強いルールです。
地雷将棋では、自陣に3つの地雷を仕掛けられます。相手が地雷のあるマスへ駒を進めると、その駒を取れる仕組み。相手がどこから攻めてくるか予想しながら、罠の位置を決めるのが面白いところです。
将棋大戦略は、対局前に自分の駒を自由に配置できるモード。玉を盤上に残しながら、ほかの駒の位置を変えたり、一部を持ち駒にしたりできます。
そしてお面将棋では、成った駒が同じお面の姿で表示されます。元がどの駒だったか忘れると、動き方の判断で困ることに。
いずれも将棋の基本を理解していることが前提ですが、最初に挑戦するなら駒の配置から工夫できる将棋大戦略が入りやすいでしょう。
将棋大戦略:自由配置を使った戦術
普通の将棋では、飛車も角も金も銀も、最初に並べる場所が決まっています。ところが将棋大戦略では、対局前から自分なりの布陣を作れます。
自陣の4段目以内で駒を並べ替えられ、玉を盤上に置いておけば、ほかの駒を持ち駒として残すことも可能です。つまり、駒を一手動かす前から勝負が始まっているわけです。
配置を考えるときは、飛車・角・香車の通り道に注目したいところ。遠くまで利く駒をうまく並べれば、開始直後から相手へ圧力をかけられます。
ただし、攻撃力ばかり求めて大駒を前に集めると、玉の周囲ががら空きになってしまいます。金や銀を守りに残し、相手の反撃にも備えましょう。
持ち駒として温存した駒を、後から思わぬ場所へ打つ作戦も考えられます。最初の配置だけでは見えない攻めを仕込めるのが面白いところです。
もっとも、相手も自由に駒を並べられます。攻めやすさと玉の安全を両立させた配置を探すのが、このモードの醍醐味です。
名勝負回顧録と次の一手問題
将棋ファンなら、ぜひ一度のぞいておきたいのが「名勝負回顧録」です。羽生善治が実際に指した対局を、棋譜を追いながら振り返れます。
ただ駒が動いていくだけではなく、重要な場面では解説も入ります。なぜその一手を選んだのか、局面のどこが大切だったのかを考えながら見られるのが魅力です。
そして面白いのが、羽生名人の次の一手を当てる3択問題。実戦で指された手を予想するのですが、これがなかなか難しい。
自信を持って選んだ手が外れることもあるでしょう。それでも解説を読むことで、どうして別の手が選ばれたのかを考えられます。場合によっては、違う手を指したときの展開を盤面で確認することも可能です。
棋譜は先へ進めるだけでなく、戻して見直すこともできます。気になる場面を何度も確かめられるので、じっくり研究したい人にはうれしい機能です。
音声の読み上げを切れば、テンポよく棋譜を追うこともできます。
収録された名局には、将棋ファンに知られる「5二銀」の妙手が登場する対局もあります。対局相手も当時のトップ棋士たち。
羽生名人の名局を自分のペースで味わえることが、このモードの一番の魅力です。
長考・操作ミス・セーブデータの注意点
コンピュータがなかなか指してくれないと、「もしかして止まった?」と心配になるかもしれません。ですが、難しい局面で長く考えるのは、当時の思考プログラムならではの特徴です。
スーパーファミコンの処理能力には限りがあり、深く読もうとするほど時間がかかります。長考中だからといって、慌てて電源を切らないようにしましょう。
持ち時間を設定している場合は、カーソル操作で迷っている間にも時間が進みます。駒台から持ち駒を選ぶ操作などは、対局が本格的になる前に覚えておきたいところです。
焦って違う駒を選ぶと、考えていた手とはまったく違う展開になることもあります。落ち着いて操作しましょう。
また、本作はバッテリーバックアップに対応していますが、古いカセットでは電池の消耗によって記録が残らない可能性があります。
長時間の対局を始める前に短い対局を保存し、再起動して読み込めるか確かめておくと安心です。
本体やカセットの接触不良にも気をつけながら、保存と再開の動作を先に確認することをおすすめします。
羽生名人のおもしろ将棋の良い点
将棋ソフトというと、コンピュータと対局するだけの作品を思い浮かべるかもしれません。でも、本作はそれだけではありません。
4種類の変則将棋で普段と違う勝負を楽しめるうえに、羽生名人の名局をじっくり鑑賞することもできます。
とくに棋譜を追いながら解説を読み、次の一手を考えられるのは、将棋好きにはうれしいところです。
音声や画面演出にも当時らしい工夫があり、ただ盤面を眺めるだけではない楽しさがあります。
じっくり勝負したい人も、プロの棋譜を研究したい人も、それぞれの楽しみ方を見つけられる作品です。
ゲーム性の良さ(テンポ/中毒性/設計)
普通の将棋に少し飽きてきたとき、変則ルールへ切り替えて遊べるのが本作のいいところです。
通常対局では4段階のコンピュータに挑戦でき、先手・後手や持ち時間も選択可能。自分の棋力に合わせながら、じっくり腕試しができます。
そこへ4種類のおもしろ将棋が加わることで、遊び方が一気に広がります。
衝立将棋では駒の位置を覚える記憶力が必要になり、地雷将棋では相手の攻め筋を予想する力が試されます。将棋大戦略なら対局前の配置が重要になり、お面将棋では成り駒の正体を覚えておかなければなりません。
同じ将棋盤でも、求められる考え方がまるで違うのが面白いところです。
コンピュータの棋力も当時の作品としては高く、簡単に勝たせてくれません。それだけに、苦戦した相手へ勝てたときのうれしさもあります。
もちろん、思考時間が長いためテンポは現代のソフトほど軽快ではありません。ただ、じっくり考える将棋が好きなら、待つ時間も含めて楽しめるでしょう。
通常対局で腕試しをして、気分を変えたいときは特殊ルールへ。将棋の楽しみ方をいくつも用意しているのが、本作の大きな長所です。
演出・音楽・グラフィックの魅力
将棋という落ち着いた題材ながら、本作は意外と演出にも力が入っています。
オープニングには羽生名人の実写映像が登場し、「王手」の音声まで用意されています。いかにも1990年代の将棋ゲームらしい雰囲気で、今見ると懐かしさを感じる人もいるでしょう。
名勝負回顧録では、羽生名人をアニメ調に描いた顔グラフィックも登場します。解説に合わせて表情が動くため、文字だけの説明より親しみやすい作りです。
羽生名人の解説を演出と一緒に楽しめるのは、当時の将棋ソフトとして印象的な部分です。
対局中には駒の読み上げなどの音声もあります。静かに集中したいときは音声を切れるので、好みに合わせて使い分けられます。
盤面は将棋らしい落ち着いたデザインで、駒の位置も確認しやすい作り。現代のソフトと比べればシンプルですが、必要な情報を中心にまとめた画面には好感が持てます。
音楽も派手に主張するのではなく、対局の雰囲気を邪魔しない方向です。
羽生名人の名前を付けただけではなく、解説や音声にも工夫がある。当時の将棋ゲームならではの味わいが残っています。
やり込み要素(収集・周回・高難度)
レベルを上げたり、隠しアイテムを集めたりするような要素はありません。それでも、将棋というゲーム自体が何度でも遊べるので、やり込みには事欠きません。
まずは通常対局で、4段階のコンピュータに挑戦してみましょう。入門に勝てるようになったら初級へ、さらに中級、上級へと進むだけでも、十分な目標になります。
先手と後手を入れ替えたり、戦型を変えたりすれば、同じ難易度でも違った展開を楽しめます。
そして、もうひとつの大きな目標が4種類のおもしろ将棋を攻略することです。
とくに衝立将棋はかなり手強く、普通の将棋に慣れた人でも苦戦するでしょう。相手の駒の動きを覚えながら指すため、棋力だけではどうにもならない部分があります。
将棋大戦略なら、初期配置を変えて何度も戦術を試せます。配置を少し変えただけで勝負の流れが違ってくるのも面白いところ。
名勝負回顧録を繰り返し見る楽しみもあります。次の一手問題で別の選択肢を試したり、以前は気づかなかった狙いを読み取ったり。
将棋が上達するほど、新しい面白さが見えてくるのは、こうした作品ならではです。
羽生名人のおもしろ将棋の悪い点
収録内容は充実していますが、今の将棋ソフトと比べると不便に感じる部分もあります。
まず気になるのが、コンピュータの長い思考時間。難しい局面になると一手を待つ時間が増え、対局がなかなか進まないことがあります。
そして、入門でも簡単には勝てない難易度。タイトルの「おもしろ」という言葉から気軽な内容を想像すると、少し驚くかもしれません。
操作画面にも当時のゲームらしいクセがあり、初めて触ると戸惑う部分があります。
ただ、こうした特徴を先に知っておけば、思っていたゲームと違ったという失敗は減らせます。
不便な点(UI/セーブ/ロード等)
一番気になるのは、やはりコンピュータが考える時間の長さでしょう。難しい局面ではなかなか指してくれず、しばらく画面を眺めることになります。
現在の将棋ソフトは短い時間で強い手を考えるものが多いため、その感覚で遊ぶと待ち時間が長く感じられるはずです。
とくに上級では1局にかなりの時間がかかる場合もあり、短時間で何局も指したい人には少々つらい仕様です。
カーソル操作にも慣れが必要です。盤面から駒台へ移動するときなど、思った場所にカーソルを合わせにくいことがあります。持ち駒を打つだけなのに、最初は少し手間取るかもしれません。
また、モードによって使えない設定もあり、選べる項目が分かりにくい場面があります。
一方、途中保存に対応しているのはありがたいところ。ただし、中古カセットでは電池が消耗していて、保存が正常に働かない可能性があります。
購入後は保存機能を確認し、長考とカーソル操作のクセに慣れながら遊ぶのがよいでしょう。
理不尽ポイントと回避策(救済案)
「入門なのに、全然勝てない」。本作では、そんなことも十分ありえます。
将棋の駒の動きを覚えたばかりだと、コンピュータの攻めについていけず、あっという間に不利になることがあります。名前こそ入門ですが、気軽に勝たせてくれる相手ではありません。
そこへ変則将棋の特殊ルールが加われば、さらに難しくなります。とくに衝立将棋では相手の駒が見えないので、突然攻撃されたように感じることもあるでしょう。
無理に難しいモードへ進まず、まず通常対局で将棋の基本を身につけることをおすすめします。
飛車や角の利きを確認し、玉を守る形を覚える。それだけでも負け方は少しずつ変わってきます。
駒落ちにも注意してください。本作ではプレイヤー側の駒が減る仕様なので、初心者が有利になるつもりで選ぶと逆効果です。最初は平手で遊ぶのが無難でしょう。
どうしても勝てないなら、名勝負回顧録で駒の使い方を眺めたり、将棋の入門書を併用したりするのも手です。
今の自分に合う難易度とモードを選ぶことが、無理なく楽しむための近道になります。
現代目線で気になる点(人を選ぶ要素)
1995年の将棋ソフトと現在のものを比べれば、さすがに違いはあります。
今のコンピュータ将棋は、短い時間で非常に強い手を考えられます。対して本作は、スーパーファミコンの限られた性能で動いていた時代のプログラム。
思考に時間がかかることと、棋力に限界があることは、どうしても避けられません。
初心者向けの学習機能も、現代のソフトほど親切ではありません。駒の動きから丁寧に教えてほしい人には、少し不向きでしょう。
名勝負回顧録では解説文が盤面の一部と重なることもあり、全体を見ながら考えたいときに気になる場合があります。
また、おもしろ将棋という名前でも、内容は決して簡単ではありません。衝立将棋のように、ある程度の棋力に加えて記憶力まで求められるルールもあります。
ただ、今のソフトにない独特の遊び方が詰まっているのも事実です。
当時の将棋ソフトの不便さも含めて楽しめるかが、好みの分かれ目になるでしょう。
羽生名人のおもしろ将棋を遊ぶには?
今から羽生名人のおもしろ将棋を遊ぶなら、中古のスーパーファミコン用カセットを探すのが基本になります。
2026年10月27日時点で確認できた範囲では、Nintendo Switch Onlineなどでの公式配信は見つかっていません。現行機で気軽に遊べる復刻版も確認できていないため、中古カセットと対応する本体を用意する方法が現実的です。
ただし、発売から長い年月が経ったソフトなので、保存状態には気をつけたいところ。とくにバッテリーバックアップ用の電池は、正常に動くか確認しておきたい部分です。
カセットの価格だけでなく、箱や説明書の有無、本体の接続環境まで考えておくと、購入後に慌てずに済みます。
今遊べる環境(移植・配信・復刻の有無)
1995年にスーパーファミコン向けに発売された羽生名人のおもしろ将棋。現在もオリジナル版を遊ぶなら、対応本体とカセットを用意するのが基本です。
2026年10月27日時点で確認できた範囲では、Nintendo Switch Onlineなどでの公式配信は見つかっていません。また、本作そのものが現行機向けに復刻されたという情報も確認できていません。
そのため、公式配信版がある前提で探さないほうがよいでしょう。
ただし、羽生善治の名前が付いた将棋ゲームは、ほかの機種にも存在します。
代表的なのが、1996年発売のNINTENDO64用最強羽生将棋です。こちらも本格的な将棋ゲームですが、収録モードは異なります。
ニンテンドーDS用には羽生善治 将棋で鍛える「決断力」DSもありますが、こちらも別作品です。名前が似ているからといって、本作の移植版ではありません。
将棋そのものを研究したいだけなら、現在の将棋ソフトを選ぶ方法もあります。
一方、4種類のおもしろ将棋や名勝負回顧録が目当てなら、オリジナル版を探す価値があるでしょう。
実機で遊ぶ場合に必要なもの(本体・接続)
スーパーファミコンで遊ぶには、本体とゲームカセットに加え、コントローラー、電源アダプター、映像ケーブルが必要です。
2人で対局するつもりなら、必要に応じてコントローラーを2つ用意しておきましょう。
本体を中古で買う場合は、カセットを正常に読み込めるか、コントローラー端子に接触不良がないかを確認したいところです。
それと忘れがちなのが、テレビ側の映像入力端子。最近のテレビには、昔のゲーム機で使っていた端子が付いていないこともあります。
その場合は対応する変換機器が必要ですが、安価なものでは画面がぼやけたり、表示に遅れが出たりする場合があります。
将棋はアクションゲームほど反応速度を求められません。それでも、駒の文字が見えにくいと対局に集中しづらいものです。盤面がはっきり見える環境を整えておきましょう。
さらに、本作はバッテリーバックアップ対応。カセットが起動しても、保存まで正常とは限りません。
ゲームの起動だけでなく、対局の保存と再開も確認することが大切です。
中古で買う時のチェック(状態・相場・注意点)
羽生名人のおもしろ将棋は、今でも中古市場で見かけることがあります。ただし、価格は状態や付属品によって変わるので、気になる商品を見つけてもすぐ飛びつくのは禁物です。
2026年10月27日時点で参照できたオークションの落札履歴には、500円や2,100円という取引例があります。ただ、これはあくまで個別の落札価格。同じ値段でいつでも買えるわけではありません。
まず確認したいのは、カセットのみなのか、箱や説明書までそろっているのかという点です。完品に近いものは、状態によって価格が高くなる場合があります。
箱・説明書・カセットの状態をそれぞれ確認することを忘れないようにしましょう。
そして、本作では保存用の電池が重要です。発売から長い年月が経っているため、電池が消耗していても不思議ではありません。
「動作確認済み」と書かれていても、単にゲームが起動しただけという可能性があります。対局の保存と再開まで確認されているか、購入前に確かめたいところです。
返品条件や保証の有無も大切。中古相場は変動するので、最新の落札履歴を見ながら、同じ状態の商品を比較しましょう。
安さだけでなく保存機能の状態まで見ることが、購入後の失敗を減らすコツです。
快適に遊ぶコツ(セーブ手段・遅延対策など)
遊ぶ環境を整えるなら、最初に確かめたいのは保存機能です。
バッテリーバックアップが正常なら、途中まで指した対局を保存し、後から再開できます。ただし、古い電池では記録が残らない場合もあります。
本格的な対局を始める前に、短い対局を保存して電源を切り、再び読み込めるか試しておきましょう。長時間の対局前に保存テストをしておくと安心です。
次に気をつけたいのが画面の見やすさ。将棋では駒の文字や位置を正確に読む必要があります。映像がぼやけているなら、テレビ側の表示設定を調整してみましょう。
コンピュータの長考については、ある程度待つつもりで遊ぶのが無難です。時間に追われているときより、余裕のある日に腰を据えて対局したほうが楽しめます。
名勝負回顧録では、音声の読み上げを切って棋譜をテンポよく進める方法もあります。逆にじっくり研究したいなら、一手ずつ戻しながら確認するのもよいでしょう。
保存機能、画面の見やすさ、対局時間。この3つを整えておくだけでも、遊びやすさは変わってきます。
羽生名人のおもしろ将棋のQ&A
羽生名人のおもしろ将棋を買う前に、いくつか気になることがあるかもしれません。初心者でも勝てるのか、2人で対局できるのか、途中でやめても続きを遊べるのか。
とくに難易度は知っておきたいところです。入門モードがあるとはいえ、コンピュータはなかなか手強く、変則将棋ではさらに難しい条件が加わります。
将棋の経験に合ったモードを選ぶだけでも、最初の印象は変わるはずです。
保存機能や現代の将棋ソフトとの違いも含めて、遊ぶ前に気になりやすい疑問を確認しておきましょう。
将棋の初心者でも楽しめる?
遊べないわけではありませんが、将棋の基本ルールを覚えてからのほうが楽しみやすい作品です。
本作には「入門」という難易度があります。ただし、名前どおりに簡単な相手とは限りません。基本的なミスをすると、コンピュータにあっさり形勢を悪くされることもあります。
まずは駒の動きと王手の意味を覚えるところから始めましょう。
そのうえで通常対局の入門を選び、盤面を見ながら一手ずつ指していくのがおすすめです。
最初から変則将棋へ挑むと、普通の将棋に特殊なルールまで加わるので、難しさが一気に増します。とくに相手の駒が見えない衝立将棋は、初心者にはかなり厳しいでしょう。
一方、名勝負回顧録なら、自分で対局しなくても楽しめます。羽生名人の棋譜を眺めたり、次の一手問題に挑んだりしながら、強い棋士の考え方に触れられます。
ただし、解説を理解するには将棋の知識が必要な場面もあります。ルールから覚えたいなら、入門書や初心者向けのソフトを併用するのもよい方法です。
通常対局と名勝負回顧録から少しずつ慣れると、無理なく楽しめるでしょう。
2人対局はできる?
はい。本作は人間同士での対局にも対応しています。
普通の将棋で友達や家族と勝負できるので、コンピュータとは違った駆け引きを楽しめます。相手が知り合いだと、いつもの攻め方やクセが見えてくるのも面白いところです。
さらに、一部のおもしろ将棋も2人対局に対応しています。
たとえばお面将棋なら、成った駒が同じ姿で表示されるので、どの駒が何だったか覚えながら戦うことになります。相手が駒の正体を忘れてしまえば、思わぬ展開になるかもしれません。
ただし、すべての特殊モードが同じ人数設定で遊べるわけではありません。衝立将棋はゲーム内の仕様上、コンピュータとの対局が中心になります。遊ぶ前にモードごとの設定を確認しましょう。
実機で2人対局を楽しむなら、コントローラーを2つ用意しておくと便利です。
また、本作には実際の将棋盤で使える対局時計の機能も収録されています。
いつもの将棋とは違う勝負を友達と楽しみたい人にも、なかなか面白い作品です。
対局の途中でセーブできる?
はい。羽生名人のおもしろ将棋はバッテリーバックアップに対応しており、途中まで指した対局を保存できます。
メニューには「対局再開」が用意されているので、保存したところから続きを遊べます。コンピュータの思考時間が長い本作では、かなりありがたい機能です。
ただし、今から中古カセットで遊ぶなら、保存用電池の消耗に注意してください。
1995年発売の作品なので、電池が弱っていても不思議ではありません。ゲームが正常に起動しても、保存した対局が残らない場合があります。
購入後は短い対局を保存し、いったん電源を切ってから再起動してみましょう。保存した対局を読み込めれば、ひとまず動作確認になります。
ただ、今は正常に動いていても、古い電池はいずれ消耗します。電池交換に対応している中古販売店もあるので、必要なら相談してみるのもよいでしょう。
交換作業には知識が必要な場合もあるため、無理に自分で分解しないほうが安全です。
保存と再開を確認してから長時間の対局に挑むことをおすすめします。
現在の将棋ソフトと比べて何が違う?
大きく違うのは、コンピュータの棋力と思考速度です。
現在の将棋ソフトは、昔とは比べものにならないほど強い思考エンジンを搭載しています。複雑な局面でも短時間で手を考えられるものが多く、対局のテンポも快適です。
一方、本作は1995年のスーパーファミコン用ソフト。難しい局面では長考することがあり、現代のソフトと同じ感覚では遊べません。
初心者向けの学習機能も、現在のソフトほど充実していないため、将棋を一から覚える用途なら新しい作品のほうが向いているでしょう。
ただし、本作には今でも目を引く要素があります。
相手の駒が見えない衝立将棋や、地雷を仕掛ける地雷将棋など、4種類の変則ルールはどれも個性的。普通の将棋では味わえない駆け引きがあります。
そして、羽生名人の当時の棋譜を解説付きで振り返れる名勝負回顧録も魅力です。
効率よく将棋を勉強したいなら現代のソフトが便利ですが、変則将棋と1990年代の将棋ゲーム文化を楽しみたいなら、本作ならではの価値があります。
羽生名人のおもしろ将棋のまとめ
羽生名人のおもしろ将棋は、普通の将棋対局に加え、4種類の変則将棋と名局鑑賞まで楽しめる、なかなか贅沢な一本です。
とくにおもしろ将棋の特殊ルールは、普段の将棋とは違った考え方が必要で、経験者でも新鮮な気持ちで挑めます。
一方、コンピュータは入門でも手強く、気軽に勝てるゲームではありません。長い思考時間もあるため、じっくり将棋と向き合える人向けです。
だからこそ、将棋経験者や羽生名人のファンには魅力が伝わりやすい作品でしょう。
中古で購入するなら、遊びたいモードが収録されていることはもちろん、保存機能が正常に動くかも確認しておきたいところです。
結論:おすすめ度と合う人
普通の将棋だけでは少し物足りない。そんな人にこそ、羽生名人のおもしろ将棋をおすすめしたいところです。
衝立将棋で見えない駒の位置を読み、将棋大戦略で開始前から作戦を組み立てる。普段の対局では使わない頭の働かせ方が必要になるので、将棋に慣れた人でも新しい刺激があります。
さらに、羽生名人の名勝負回顧録も見逃せません。実際の棋譜を解説付きで振り返り、重要な場面では次の一手を予想できます。羽生善治の将棋をじっくり研究したい人には、とくに魅力的なモードでしょう。
ただし、コンピュータの長考や高めの難易度は好みが分かれます。将棋のルールを覚えたばかりだと、少々手厳しい相手です。
それでも通常対局で基本に慣れ、少しずつ変則将棋へ進めば、遊びの幅は広がります。羽生名人の実写や音声など、当時のゲームらしい演出を味わえるのもいいところ。
気軽な将棋入門ソフトというより、将棋好きが腰を据えて楽しむ本格派。そんな評価が似合う作品です。
最短で楽しむロードマップ(次にやること)
これから本作を始めるなら、まず中古カセットとスーパーファミコン本体を用意しましょう。購入時にはゲームの起動だけでなく、保存機能の状態も確認しておくと安心です。
ゲームを起動したら、最初は普通の将棋対局を選びます。コンピュータの難易度は入門から。先手・後手や持ち時間を設定したら、落ち着いて指し始めましょう。
序盤では、玉を守りながら駒組みを進めることを意識してください。飛車や角を無理に前へ出さず、相手の攻め筋を見ながら少しずつ準備します。
1局終わったら、気分を変えて名勝負回顧録をのぞいてみるのもおすすめです。羽生名人の棋譜を追い、次の一手問題に挑戦してみましょう。
通常対局に慣れてきたら、いよいよ変則将棋です。最初は駒を自由に配置できる将棋大戦略から試すと、特殊ルールの面白さをつかみやすいでしょう。
その後はお面将棋や地雷将棋にも挑戦。最後に衝立将棋へ進めば、見えない駒を相手にする難しさを存分に味わえます。
通常対局で慣れ、名局を楽しみ、変則将棋へ挑む。この順番なら、本作のさまざまな魅力に無理なく触れられます。
次に遊ぶなら?同系統おすすめ作品
本作の雰囲気が気に入ったなら、羽生善治の名前を冠したほかの将棋ゲームも気になるところです。
まず挙げたいのが、1996年にNINTENDO64向けに発売された最強羽生将棋。こちらも羽生善治の名前を冠した本格的な将棋ゲームで、通常対局に加えて将棋を学ぶためのモードも収録されています。
本作とは収録内容が違うので、遊び比べてみるのも面白いでしょう。
スーパーファミコン用なら、1995年発売の早指し二段 森田将棋2も候補です。コンピュータとの対局を楽しめる作品で、当時の将棋思考プログラムを比較してみたい人には興味深い一本です。
将棋の勉強を重視するなら、2009年発売のニンテンドーDS用羽生善治 将棋で鍛える「決断力」DSもあります。こちらは将棋の考え方を学ぶ方向に力を入れた作品です。
また、スーパーファミコン用の伊藤果六段の将棋道場も、将棋ファンなら気になるタイトル。詰将棋などの練習要素を楽しみたい人に向いています。
変わったルールで遊びたいなら羽生名人のおもしろ将棋、将棋の腕を磨きたいなら学習モードが充実した作品を選ぶのもよさそうです。
1990年代の将棋ゲームをいくつか遊び比べてみると、同じ将棋でも作品ごとにずいぶん個性があることに気づくでしょう。