将棋名鑑'93とは?【レトロゲームプロフィール】
将棋名鑑'93は、プロ棋士の実戦譜をファミコンの盤面上で再現し、名局を1手ずつ追いながら将棋を学べる棋譜鑑賞ソフトです。
将棋ゲームと聞くとCPU相手に駒を動かす姿を想像しますが、本作はそこからかなり離れています。
タイトル戦、公式戦、女流戦、順位戦、古典譜、駒落戦といった実戦を、自分のペースで読み進めていく作品です。
収録は全95局、総数5700手。
解説モードでは勝負どころで4つの候補手が出され、自分が選んだ手を100点、80点、50点、30点で確かめられます。
つまり本作で一番面白いのは、プロが指した1手を見る前に「自分ならどうする?」と盤面へ向き合う時間です。
ただ棋譜を自動再生するだけでなく、間違った候補手についても説明を読めるため、次の1手問題集に近い使い方もできます。
2026年9月2日時点では現行機向けの公式配信を確認しにくく、今から触るならファミコン実機と中古カセットを組み合わせる方法が分かりやすいです。
中古は出回る数が多い作品ではなく、同じソフト単品でも取引によって価格差があります。
何より覚えておきたいのは、これは「将棋を指すゲーム」ではなく「名局を読むためのソフト」だということです。
そこを理解して触ると、ファミコンでこんな渋いものを作っていたのかと、なかなか味わい深い1本です。
| 発売日 | 1992年12月4日 |
|---|---|
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ |
| ジャンル | 将棋・テーブルゲーム |
| プレイ人数 | 1人 |
| 開発 | ヘクト |
| 発売 | ヘクト |
| 特徴 | 日本将棋連盟監修、全95局収録、総数5700手、観戦モード、解説モード、4択式棋力判定、CPU対局なし |
| シリーズ | 将棋名鑑シリーズ |
| 関連作 | 将棋名鑑'92、加藤一二三九段 将棋倶楽部 |
将棋名鑑'93の紹介(概要・ストーリーなど)
将棋名鑑'93を触る前に、まず頭から外しておきたいのが「CPUと普通に対局する将棋ゲーム」というイメージです。
本作はむしろ、ファミコンで見る棋譜データベースや電子棋書に近い作品です。
1991年度のタイトル戦や話題局に加え、女流戦、順位戦、古典譜、駒落戦まで収録されています。
選んだ対局をそのまま追う観戦モードと、途中で次の1手を考える解説モードが中心です。
そのため「対局できないの?」と感じる人もいますが、逆に棋譜並べが好きなら最初から目的がはっきりしています。
何を遊ぶソフトなのかを理解してから始めると、この変わった作りがむしろ面白く見えてきます。
発売年・対応ハード・ジャンル
将棋名鑑'93は、1992年12月4日にヘクトから発売されたファミリーコンピュータ用の将棋ソフトです。
型番はHCT-IJ/019で、発売時の価格は6800円とされています。
前作将棋名鑑'92は1992年1月30日に発売されており、同じ年の終盤に新しい棋譜へ入れ替えた続編が登場した形です。
日本将棋連盟が監修し、当時のプロ棋士の実戦をファミコン上で追える内容になっています。
ジャンルだけを見ると普通の将棋・テーブルゲームですが、中身はCPU対局型とはかなり違います。
相手の思考を待ちながら自分で駒を指すのではなく、収録済みの棋譜を盤面へ再現し、その意味を読みます。
CPUの強さと勝負するゲームではないわけです。
ファミコンには将棋ソフトが何本もありますが、棋譜鑑賞と解説へここまで振った作品はかなり珍しい存在です。
資料ではファミコン向け将棋ソフトの終盤期を飾る1本として扱われることもあります。
中古で探すなら、タイトル末尾の'93と型番HCT-IJまで見ておくと、前作との取り違えを防ぎやすいです。
収録棋譜と目的(何を学ぶソフト?)
将棋名鑑'93には、1991年度を中心としたプロ棋士の実戦に加え、古典譜や駒落戦まで収録されています。
分類は91年度タイトル戦、91年度公式戦話題局、91年度女流戦、91年度順位戦、古典譜・駒落戦の5系統です。
タイトル戦には谷川浩司、森下卓、中原誠、米長邦雄、羽生善治らが登場します。
話題局では森内俊之、佐藤康光、村山聖といった、当時の若手棋士の対局まで追えます。
女流戦やA級からC級までの順位戦も入っているので、有名なタイトル戦だけを集めた映像集のような内容ではありません。
ここで見るべきなのは単純な勝敗より、プロがその局面で何を見て、その1手を選んだのかという部分です。
解説モードでは勝負どころになると候補手が表示されるため、答えを見る前に一度自分で盤面を読む時間が作れます。
外した候補にも説明が付くので、「正解を当てた、外した」で終わりません。
実戦譜そのものを教材として味わうのが、このソフトの中心です。
ゲームシステムの要点(何が面白い?)
本作の中心は、大きく分けて観戦モードと解説モードの2つです。
観戦モードでは選んだ棋譜が盤面で再現され、手動送りと自動送りを切り替えながら対局の流れを追えます。
解説モードも基本は同じですが、途中の重要局面で4つの候補手が表示されます。
そこで1手を選ぶと、100点、80点、50点、30点の評価が表示されます。
面白いのは、100点以外を選んだから終わりではないところです。
選んだ手についての説明を読み、そのあと実際の棋譜へ戻って先を確認できます。
悪い手がなぜ悪いのかまで読めるので、単純な4択クイズより一歩踏み込んでいます。
合計スコアを競うわけではないため、30点が出ても気にする必要はありません。
「自分ならここで何を指す?」と考えてからプロの手を見るだけで、普通に棋譜を流すのとは頭の使い方がかなり変わります。
電子棋譜集と次の1手問題集を1本へまとめたような作りです。
棋力の目安・全95局を見る時間
アクションゲームのような意味で難しい作品ではありませんが、将棋をどれくらい知っているかで面白さはかなり変わります。
駒の動きを覚えたばかりでも観戦そのものはできます。
ただ、4択で候補手の意味まで考えるなら、ある程度実際に将棋を指した経験があったほうが楽しみやすいです。
初心者なら100点を狙うより、「なぜ自分の手は50点だったのか」と説明を読むほうがずっと役に立ちます。
そして全95局を一気に見ようとすると、さすがにかなりの量です。
自動送りをスピード5にして効率を優先したプレイ記録でも、全局再生は約6時間が1つの目安とされています。
もちろん4択で毎回止まり、解説をじっくり読むならもっと時間はかかります。
152手の棋譜を自動で流した例では、約3分45秒という記録もあります。
全部を順番に消化するより、好きな棋士や気になるタイトル戦から数局選んだほうが頭にも残ります。
1日に1局から3局ほどじっくり読むくらいが、このソフトにはよく合っています。
将棋名鑑'93が刺さる人/刺さらない人
将棋名鑑'93がハマりやすいのは、プロの棋譜を並べるのが好きな人や、次の1手問題を考えるのが好きな人です。
羽生善治、谷川浩司、中原誠、米長邦雄など、当時の棋界を代表する棋士の対局をファミコンで追えるというだけでも資料性があります。
スマホで数秒あれば棋譜を検索できる今とは違い、テレビの前で1手ずつ盤面を進める時間にも独特の味があります。
古典譜や駒落戦まで入っているので、当時のタイトル戦だけを見るソフトでもありません。
一方で、CPUと実際に1局指したい人にはまず合いません。
友人と自由に駒を動かして対局することを目的にした作品でもなく、あくまで収録棋譜を見ることへ特化しています。
将棋のルール自体を知らないと、プロの中盤戦で「何が起きているのか分からない」となる場面もあるでしょう。
将棋を「指したい人」より「読みたい人」に向いた作品です。
そこさえ合えば、今のゲームではなかなか見つからない妙に尖った1本になります。
棋譜研究が好きならかなり相性が良いでしょう。
将棋名鑑'93の遊び方
将棋名鑑'93は、最初から95局全部を制覇しようとしないほうが楽しみやすいです。
まずは名前を知っている棋士や興味のあるタイトル戦から1局選び、観戦モードで盤面表示や棋譜送りに慣れます。
そこから同じような対局を解説モードで見直すと、4択が何を聞いているのかもつかみやすくなります。
最初に観戦で流れをつかみ、そのあと解説で考えるという順番です。
4択で30点が出ても、気にする必要はありません。
むしろ「なぜ30点なのか」を読むところに価値があります。
点数より盤面の意味を拾うつもりで触ると、長く付き合えます。
基本操作・画面の見方
操作はメニュー選択と棋譜送りが中心で、難しいボタン入力はありません。
十字ボタンで項目や候補手を選び、決定操作で見たい棋譜やモードへ入ります。
棋譜を開いたら、まず盤面の向きと先手、後手を確認します。
本作ではメニュー上でも先手番と後手番が分かりやすく表示され、前作より対局の組み合わせを確認しやすくなっています。
観戦では手動送りと自動送りを場面によって使い分けます。
最初からどんどん先へ送らず、盤面の向き、持ち駒、直前に動いた駒を少し追ってみてください。
棋譜は1手だけ見落としても、「どうして急にこの駒がここに?」となりやすいです。
1手ごとの盤面変化を目で追うのが基本になります。
自動送りを使っていて駒がぶつかり始めたら、いったん手動へ戻すのもおすすめです。
勝負が動きそうな直前で止めると、ただ流しているときより棋譜がずっと読みやすくなります。
基本ループ(何を繰り返すゲーム?)
まず5つの分類から、見たい棋譜を探します。
タイトル戦、公式戦話題局、女流戦、順位戦、古典譜・駒落戦から対局を選び、そのあと観戦か解説を決めます。
観戦モードなら実戦手を追いながら、気になるところで画面を止めます。
解説モードなら途中に4択が出るので、自分なら指したいと思う手を選びます。
点数と解説を読んだら、そのまま本来の棋譜へ戻ってプロの手を確認します。
1局を見終えたら同じ棋士の別局へ行ってもいいですし、まったく違う分類へ飛んでも構いません。
見る、考える、解説を読む、実戦手と比べる。この流れを繰り返していきます。
経験値やアイテムは増えませんが、自分の読み方そのものが少しずつ変わっていきます。
一度見た棋譜をしばらくしてから解説モードで開くと、以前とは別の候補を選ぶこともあります。
同じ棋譜を読み直して自分の変化を見るのも、この作品ならではの遊び方です。
序盤の進め方(最初にやることチェック)
最初の1局は、91年度タイトル戦から選ぶと入りやすいです。
知っている棋士が見つかれば、それだけでも「この対局を見てみよう」というきっかけになります。
いきなり解説モードから始めても問題はありませんが、将棋にまだ慣れていないなら観戦からで十分です。
自動送りを少し遅めにして、序盤の駒組みから中盤、終盤へ盤面がどう変わっていくかを眺めます。
そのあと同じ分類からもう1局選び、似た囲いや攻め筋が出るかを見てみるのも面白いです。
2局、3局と見て画面に慣れてきたら、そこで解説モードへ移ります。
4択は正解を当てようと身構えず、自分が一番自然に見えた手を選んでください。
最初は観戦を優先して盤面表示に慣れると、いきなり難しさへぶつかりにくいです。
95局を1局目から順番通り全部見る必要もありません。
好きな棋士からつまみ読みするくらいが、最初はちょうどいいでしょう。
初心者がつまずくポイントと対処
初心者ほど気にしやすいのが、4択で30点や50点ばかり出てしまうことです。
「全然当たらないし、自分には無理か」と感じるかもしれませんが、本作では合計点を競っているわけではありません。
30点を選んだから進めなくなることもなく、その候補がなぜ良くないかを読んでから実戦へ戻れます。
外したときこそ「ああ、そこを見ていたのか」と気づけるわけです。
もう1つは、自動送りを速くしすぎて盤面を見失うことです。
ぼんやり眺めていると、大きな駒交換が終わったころに「いつの間にこんな局面に?」となります。
駒がぶつかり始めたら一度止め、次に何が起きそうかを少し考えてみてください。
低い点数を失敗だと思わないことが、長く続けるうえではかなり大切です。
まだ棋譜を読むのが難しければ、しばらく観戦だけでも構いません。
自分に分かる局面だけ拾っていくくらいの感覚で十分です。
将棋名鑑'93の攻略法
将棋名鑑'93には倒すべきボスもエンディングへ向かうステージもありません。
そのため攻略というより、「この95局をどう見れば一番面白く、身になるか」を考えるソフトです。
全部を自動再生で流すより、気になった数局を解説モードでじっくり読むほうが内容は残ります。
4択で100点を取ることより、その手が評価される理由を理解することのほうが大切です。
大量の棋譜を見るときは、自動送りの速度も上手く使い分けましょう。
タイトル戦、順位戦、古典譜では見るポイントも少し違います。
その日に何を見たいか決めてから棋譜を選ぶと、95局という量がむしろ強みになります。
序盤攻略:まず観戦モードで盤面に慣れる
最初から4択へ挑戦するより、観戦モードで何局か見て盤面表示へ慣れるほうが入りやすいです。
おすすめは、名前を知っている棋士が出ているタイトル戦や話題局です。
序盤ではすべての1手を覚えようとせず、玉がどこへ囲われるのか、飛車と角がどこを狙っているのかを見るだけでも十分です。
中盤で駒がぶつかり始めたら、送りを止めて「ここから攻めるのは先手か後手か」を考えてみます。
終盤では玉の周囲と持ち駒を見ているだけでも、勝負の雰囲気が分かりやすくなります。
最初からスピード5で全部流すと、確かに早く終わりますが、何も覚えていないまま終局することもあります。
あの棋譜、誰が勝ったんだっけとなると、さすがにもったいないです。
最初は遅めに盤面の変化を眺めるくらいで構いません。
3局ほど見て操作に慣れたら、同じ分類から解説モードへ進んでみましょう。
観戦から解説へ少しずつ深くするほうが、無理なく入り込めます。
中盤攻略:解説モードの4択で読みを深める
解説モードでは勝負どころになると、4つの候補手から自分の考えに近いものを選びます。
ここで100点だけを狙うなら、答えを暗記してしまえばそれで終わりです。
むしろ面白いのは、80点、50点、30点の候補を選んだときに「なぜ少し悪いのか」「何を見落としているのか」を読むところです。
候補が表示されたらすぐ押さず、攻め駒、守り駒、持ち駒を順番に見てみましょう。
次に相手が何を狙っていそうか考え、それを受けるのか、自分から先に動くのかを決めます。
答えたあとは点数より解説文を読み、実戦で指された手と比べます。
低い点を取っても、その記録が後まで残って不利になることはありません。
間違えた候補ほど説明まで読むと、解説モードがただのクイズではなくなります。
同じ局面へ戻して別の候補も試せば、手の違いがさらに見えやすいです。
点数ではなく候補手同士の狙いを比べると、本作の面白さがかなり増します。
終盤攻略:全95局を効率よく見る
全95局へ一度は目を通したいなら、自動送りを上手く使う必要があります。
効率だけを優先するならスピード5が最速で、プレイ記録では全局を流す時間の目安として約6時間が挙げられています。
ただし6時間ずっと解説まで読み込むという意味ではありません。
気になる棋譜を探すときは高速で進め、勝負が動きそうになったら手動へ切り替える使い方が向いています。
タイトル戦をまとめて見てから話題局、女流戦、順位戦、古典譜と移れば、どこまで見たかも分かりやすいです。
途中で電源を切っても、経験値や攻略状況を失うゲームではないので、次回また好きな局から始めれば構いません。
1日で全局を消化しても、終わったころには最初の棋譜をほとんど覚えていない可能性があります。
高速再生は全体を見るため、手動送りは考えるためと役割を分けましょう。
気に入った棋譜の棋士名や対局名を簡単にメモしておけば、あとから解説モードで戻れます。
95局を急いで終わらせないことも、このソフトを楽しむコツです。
収録カテゴリ別の見どころ
91年度タイトル戦では、竜王戦、名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦、王将戦、棋王戦と、当時の大きな勝負をまとめて追えます。
羽生善治、谷川浩司、中原誠、米長邦雄といった棋士を見たいなら、まずこの分類から触ると分かりやすいです。
公式戦話題局では森内俊之、佐藤康光、村山聖らが登場し、タイトル戦だけでは見えない当時の若手棋士まで楽しめます。
女流戦には林葉直子、中井広恵、清水市代らの対局が収録されています。
順位戦はA級だけでなくB級、C級まで入り、1つのタイトル争いだけではない棋界の広がりが見えます。
古典譜へ移ると、現代棋戦とはまた違った盤上の感覚に触れられます。
駒落戦も、駒数に差がある状態でどう戦うのかを見る教材として面白いです。
有名棋士を見たいならタイトル戦、勉強目的なら駒落戦というように使い分けると選びやすくなります。
95局を上から順番に見る必要はありません。
その日気になる分類へ飛び込むくらいの自由さで遊ぶほうが、本作には合っています。
見落としやすい解説・棋力判定ポイント
解説モードで意外と見落としやすいのが、100点以外の候補手にもきちんと意味があることです。
80点なら悪手ではないものの、実戦で選ばれた手より少し劣る理由があります。
50点や30点にも、「この手を選ぶと何がまずいのか」という説明があります。
そこを飛ばして正解だけ確認してしまうと、4択を入れた意味がかなり薄くなります。
候補が出たら、まず自分の第一候補を1つ決めます。
結果が出たら点数より文章を読み、そのあと実戦手へ戻りましょう。
できれば同じ局面でもう一度止め、別の候補も試してみます。
局面によっては最善手が複数認められ、複数の選択肢が100点になることもあります。
一度100点を取ったから終わりにしないのが、棋力判定を教材として使うコツです。
合計点や隠し報酬を集めるゲームではないので、すべての候補の理由まで読むほうが得るものは大きくなります。
将棋名鑑'93の裏技・小ネタ
将棋名鑑'93では、いわゆる無敵コマンドや隠しキャラクターより、棋譜再生と4択の仕様を知っておくほうが役立ちます。
確認できる範囲では、ゲーム内容を大きく変える有名な隠しコマンドは見つけにくい作品です。
その代わり、自動送りをスピード5へ上げれば大量の棋譜を短時間で確認できます。
4択も合計点を競う仕組みではないので、同じ局面で別の候補を試しながら読むことができます。
こうした仕様を知っておくと、単純に95局を自動再生するだけではない使い方が見えてきます。
本作の小ネタは棋譜の見方そのものに集まっています。
有名な裏技はある?確認できる範囲
将棋名鑑'93について確認できる資料では、タイトル画面で特定のコマンドを入れて隠しモードへ入るような有名な裏技は見つけにくいです。
攻略情報で話題になるのも、秘密のコマンドより観戦モードや解説モードの活用方法です。
そのため根拠のない操作を片っ端から試すより、普通に用意されている機能を使い込むほうが本作には合っています。
全95局そのものが大きな収録内容で、特定条件を満たして新しいステージを解放するゲームではありません。
4択問題も隠し要素を出すための点数稼ぎではなく、局面を考えるために用意されています。
裏技を使って攻略するタイプではないと考えてください。
ネット上で調べる場合は、前作や別の将棋ソフトの情報が混ざることもあります。
とくに将棋名鑑'92とは名前も画面構成もよく似ています。
年度まで含めて作品名を確認するのが一番確実です。
自動送り・スピード5で再生を短縮
たくさんの棋譜をテンポよく確認したいなら、観戦モードの自動送りが便利です。
速度はいくつかの段階から選べ、スピード5が最速になります。
長い対局を最初から最後まで流し、「どんな将棋だったのか」をざっくり知りたいときには使いやすいです。
152手の棋譜を約3分45秒で再生したというプレイ記録もあり、手数のおよそ1.5倍の秒数が1つの目安とされています。
全95局を効率優先で流した場合は、約6時間という記録もあります。
ただし勉強目的で最速固定にすると、大事なところまで一瞬で通過してしまいます。
序盤は速く、勝負所では手動へ戻すくらいの切り替えが使いやすいです。
駒交換が増えたり、王手が続き始めたりしたら止めて、自分なら何を指すか少し考えてみましょう。
最速再生はゲームを早く終わらせるためというより、面白そうな棋譜を探すための機能だと思うとしっくりきます。
目的に合わせて速度を変えるだけでも、見やすさはかなり変わります。
4択の採点と手順を戻して読み直す方法
解説モードの4択では、選んだ候補手に100点、80点、50点、30点の評価が付きます。
100点だけが見る価値のある答えというわけではなく、ほかの候補にもそれぞれ説明があります。
まずは自分が一番自然だと思った手を選び、点数と理由を確認しましょう。
そのあと局面を戻して別の候補を選べば、同じ盤面に対する考え方の違いを比べられます。
最善手が複数ある場合は、100点になる選択肢が1つだけとは限りません。
そしてありがたいのが、間違ってもゲームオーバーにならないことです。
30点を選んでも、その理由を読んだあとは本来の棋譜へ戻って続けられます。
わざと別の候補を選んで解説を見るのも、このソフトでは十分ありです。
総合得点を競う仕組みではないので、試すことにデメリットはありません。
4択を答え合わせではなく比較教材として使うと、解説モードをより深く楽しめます。
長時間観戦で気を付けたいポイント
本作で怖いのはバグよりも、95局という量に張り切りすぎて途中から何も見なくなることかもしれません。
自動送りで何局も連続再生していると、気づけば盤面をほとんど追わずBGM代わりになってしまいます。
それでは4択や解説を収録した良さも薄れてしまいます。
1回のプレイでは、同じタイトル戦や同じ棋士など簡単なテーマを決めておくと集中しやすいです。
自動送りを使う場合も、序盤から終盤まで同じ速度にする必要はありません。
勝負どころになったら速度を落とし、気になれば手動へ切り替えましょう。
中古カセットで表示がおかしい場合も、何度も強く抜き差しするより本体や端子の状態を確認してください。
長時間ぶっ通しより短い区切りで読むほうが、内容は残りやすいです。
資料性の高いソフトなので、早く全部終わらせる必要もありません。
1局ごとに少し休むくらいのテンポが、むしろよく合います。
将棋名鑑'93の良い点
将棋名鑑'93の良さは、ファミコンカセット1本へ100局近い棋譜と解説を詰め込んだ、かなり思い切った設計にあります。
当時のタイトル戦だけでなく、若手棋士、女流戦、順位戦、古典、駒落戦まで入っています。
棋譜の数だけでなく種類まで広いのは、今見ても印象的です。
4択で自分の読みを試せるため、自動送りを眺めるだけのデータ集にもなっていません。
解説文も家庭用テレビで読む前提で表示され、ファミコンなりに読みやすさが考えられています。
ゲームというより電子棋書に近い変わった個性こそ、この作品の一番面白いところです。
ゲーム性の良さ(テンポ/中毒性/設計)
CPU対局を思い切って外し、棋譜鑑賞へ特化した作りは、人を選ぶ一方でかなり強い個性になっています。
CPUの長い思考待ちはなく、見たい対局を選べばすぐ盤面を追えます。
全体を眺めたいときは自動送り、考えたい場所では手動送りと、自分の見方に合わせて切り替えられます。
解説モードでは途中に4択が入るので、ずっと受け身で画面を見るだけにもなりません。
「たぶんこれだろう」と選んだ手で100点が出ると、地味ですがちょっとうれしいものです。
逆に30点でも、説明を読めば「そこがダメだったのか」と持ち帰るものがあります。
合計スコアへ縛られないので、何度でも気軽に別の候補を試せます。
眺める時間と考える時間を自分で切り替えられるのが良いところです。
95局を全部順番に見る義務もなく、好きな棋士だけ追うこともできます。
自分のペースで棋譜をつまみ読みできる設計は、今触っても悪くありません。
演出・音楽・グラフィックの魅力
派手なキャラクターアニメーションはありませんが、将棋盤と文章を読むための画面としては落ち着いた作りです。
漢字を多く使う棋士名や解説文を表示するため、文字の見せ方はかなり重要になります。
ファミコンの解像度ではありますが、文章を大きめに表示することで内容を追いやすくしています。
タイトル画面も将棋らしい渋い雰囲気で、同じファミコンでもアクションゲームとは別世界です。
棋譜選択では先手と後手も分かりやすく表示され、前作より誰と誰の対局なのか確認しやすくなっています。
4択の結果では点数によって効果音も変わり、文字中心の画面へちょっとした変化を付けています。
100点が出たときも大げさな演出ではありませんが、答え合わせらしい小さな気持ちよさがあります。
派手さより棋譜と解説の読みやすさを優先した画面です。
長時間盤面を見る作品だけに、この落ち着きはむしろよく合っています。
将棋盤へ集中できる渋さも、本作らしい魅力です。
学習要素(棋譜研究・4択・駒落戦)
学習面で面白いのは、プロの棋譜をただ眺めるだけでなく、その途中で自分の1手を考えられることです。
候補手が4択で出るため、完全にゼロから最善手を探す次の1手問題よりは取り組みやすくなっています。
それでも100点と30点の候補では狙いがかなり違い、解説を読めば考え方を比べられます。
タイトル戦ならトップ棋士の勝負どころ、順位戦ならより幅広い棋士の実戦が見られます。
古典譜では現代とは違う感覚に触れられ、駒落戦では駒数の差をどう扱うのか考えられます。
同じ棋譜を数週間後にもう一度解説モードで見るのも面白いです。
以前は30点を選んだ局面で、今度は80点や100点を選べることもあります。
ゲーム内のレベルではなく自分の読みが成長していくわけです。
95局あるため、1回見ただけで終わりにする必要もありません。
繰り返し棋譜を読むほど価値が出てくるタイプのソフトです。
将棋名鑑'93の悪い点
将棋名鑑'93の一番大きな弱点は、タイトルだけを見ると普通の将棋ゲームに見えるのに、CPUと自由対局できないところです。
「将棋ソフトを買ったし、とりあえずコンピューターと1局」と考えている人には、かなり大きなズレになります。
さらに棋譜の自動送りは現代の感覚ではゆっくりしており、何局も続けて見るとテンポが気になることもあります。
4択の評価も100点、80点、50点、30点の4段階で、細かな数値分析をする仕組みではありません。
ただし最初から棋譜鑑賞ソフトとして選ぶなら、これらの欠点はかなり受け入れやすくなります。
買う前に「対局するソフトではない」と知っておくことが何より重要です。
不便な点(UI/セーブ/ロード等)
まず知っておきたいのは、CPUと自由に対局したり、一般的な2人対局を楽しんだりするためのソフトではないことです。
タイトルだけ見て「将棋だから普通に1局指せるだろう」と始めると、棋譜選択ばかり出てきて驚きます。
もう1つ気になるのが棋譜の進行速度です。
自動送りには5段階ありますが、最速でも現代の棋譜ビューアーのように一瞬で何十手も進むわけではありません。
手動送りならテンポよく進められますが、それでは解説モードの4択をじっくり楽しみにくい場面もあります。
育成データを保存したり、見た棋譜へチェックが付いて収集率が増えたりするゲームでもありません。
達成率を埋めることが好きな人より、棋譜自体へ興味がある人向けです。
現代の棋譜アプリと比べると全体にゆったりしているのは確かです。
長い棋譜は自動送り、考えたい場面だけ手動という使い分けをすると負担を減らせます。
用途を絞って付き合うのが、この不便さを気にしすぎないコツです。
学習ソフトとして気になる点と対処
学習ソフトとして見ると、4択の評価が100点、80点、50点、30点の4段階だけなのは少し大ざっぱです。
同じ80点でも「ほぼ最善に近い手」と「まあ悪くはない手」を細かい数値で比較できるわけではありません。
合計点も保存されないため、「前回より何点上がった」と成績を追う遊び方には向きません。
ただし各候補には説明があるので、点数を主役にせず文章を読めば価値はかなり残ります。
もう1つは、駒の動かし方から順に教えてくれる完全初心者向けソフトではないことです。
最初からプロ棋士の実戦なので、中盤の難しい局面では説明を読んでもピンと来ないことがあります。
そんなときは全部理解しようとせず、玉が安全か、駒得しているかなど、自分に分かるところだけ追えば十分です。
点数ではなく解説文を主役として読むのが対処になります。
将棋入門書の代わりではなく、基本ルールを覚えたあとに見る教材だと思いましょう。
基礎を覚えてから戻ってくると、それまで分からなかった棋譜が急に面白くなることもあります。
現代目線で気になる点(人を選ぶ要素)
今ならスマホやパソコンで棋譜を開き、数秒で好きな局面まで飛ぶことができます。
それと比べると、ファミコンの画面で1手ずつ進める本作はかなりゆっくりです。
収録も1991年度を中心としているため、現在の最新戦法や現役棋士を学ぶ教材ではありません。
ただし、そこは逆にレトロ資料として見ると面白いところでもあります。
羽生善治、谷川浩司、米長邦雄、中原誠らが並ぶ時代の棋界を、その当時の家庭用ゲーム機で読むわけです。
現代のAI評価値のように「この局面は先手+800」と即座に教えてくれる表示もありません。
評価値を見ながら棋譜を追いたい人には物足りませんが、自分で盤面を考えたい人にはかえって都合がいいこともあります。
便利さなら現代アプリ、当時の資料として味わうなら本作という違いです。
普通の対局ゲームとして買うと合いませんが、1991年度の棋譜集として見れば役割はかなり明確です。
レトロな棋譜資料として楽しめるかで、評価は大きく変わります。
将棋名鑑'93を遊ぶには?
2026年9月2日時点で将棋名鑑'93を遊ぶなら、ファミコン実機と中古カセットを用意する方法が分かりやすいです。
任天堂の現行Nintendo Classics配信一覧を確認した範囲では、本作の公式配信は確認できません。
中古は数百円で取引された例から、数千円のカセット、箱説付きで1万円を超える販売例までかなり幅があります。
値段だけでなく、単品なのか箱説付きなのかを分けて見ることが大切です。
アクションゲームのように1フレームの遅延が勝敗へ響く作品ではないので、映像遅延はそこまで神経質にならなくても構いません。
それより盤面と解説文字が読みやすいことを優先したいです。
純粋に遊ぶなら動作確認済みの単品が探しやすいでしょう。
今遊べる環境(移植・配信・復刻の有無)
2026年9月2日時点で確認したNintendo Classicsの配信タイトル一覧では、将棋名鑑'93の収録を確認できません。
Nintendo SwitchやNintendo Switch 2へ、本作を公式ストアから単体でダウンロードして遊ぶ形も見つけにくい状況です。
ファミコン作品には後年復刻されたタイトルも多くありますが、現時点で本作の公式移植を前提にはできません。
そのため、今すぐ遊ぶなら国内版ファミコンカセットを中古で探す方法が現実的です。
超有名タイトルほど出品数は多くありませんが、中古店やフリマ、オークションで見つかることはあります。
今後配信状況が変わる可能性はあるので、購入直前には任天堂の最新一覧をもう一度確認しておくと安心です。
現時点では実機用カセットが中心と考えておきましょう。
互換環境で遊ぶ場合も、正規カセットを利用できる製品か確認してください。
公式配信が追加されていないか購入前に確認すると、あとから「配信されていたのか」とならずに済みます。
実機で遊ぶ場合に必要なもの(本体・接続)
ファミコン版をそのまま遊ぶなら、国内版カセット、ファミリーコンピュータ本体、コントローラー、テレビへ映像を出すための接続環境が必要です。
初代ファミコンはRF接続が中心なので、現在のテレビではそのまま使えないことがあります。
ニューファミコンならAV出力を利用できるため、対応端子があるテレビでは接続しやすいです。
HDMIしかないテレビでは、映像変換機器を間に入れる方法があります。
本作の場合は高速なボタン操作より、盤面と文章を長く見ることのほうが重要です。
少し映像がぼやけるだけでも、駒や解説文を何局も追っていると意外と目が疲れます。
コントローラーも連射性能は必要なく、十字ボタンと決定操作が普通に反応すれば十分です。
入力遅延より文字が読みやすい映像環境を優先しましょう。
中古本体を買う場合は、ACアダプターや映像ケーブルが付いているかも確認しておきます。
本体だけ手に入れてテレビへつながらないという昔のゲームあるあるは先に避けておきたいところです。
中古で買う時のチェック(状態・相場・注意点)
中古価格は流通数がそれほど多くないこともあり、状態による差がかなり大きいです。
2026年9月2日時点で確認できる例では、2025年12月20日にYahoo!オークションで動作確認済みカセット単品が3200円で終了しています。
2026年のメルカリでは、傷や汚れありのカセット単品が400円で取引された例もあります。
一方、中古店では説明書欠け6860円、状態の異なる中古品15300円といった価格も確認できます。
箱説付きのフリマ出品では9000円前後から15000円台まであり、ソフト単品とは完全に別の価格帯です。
取引数が多い有名作品ではないので、1件だけ見て「相場はこれ」と決めないほうが安全です。
価格の振れ幅が大きい作品なので、終了済み取引を何件か見比べてください。
カセット単品ならラベル、端子、記名、変色、動作確認の有無を確認します。
実際に遊ぶだけなら、箱や説明書へ無理にこだわる必要はありません。
動作確認済み単品と実際の成約価格を比べるのが、2026年9月2日時点では分かりやすい買い方です。
快適に棋譜を見るコツ(画面表示・再生速度など)
快適に棋譜を見るなら、テレビの画面比率を無理に横長へ引き伸ばさないほうが盤面を自然に見られます。
文字が小さければ、テレビ側の表示設定や座る位置も調整してみてください。
自動送りは最初からスピード5固定にせず、何のために見ているかで変えるのがおすすめです。
全体の流れだけ確認したいなら速く、駒がぶつかる中盤や終盤では遅くします。
解説モードで候補手が出たら、その場ですぐ答えを押さないほうが楽しめます。
30秒でも1分でも盤面を眺めてから選ぶと、解説を読んだときの納得感が違います。
何局も続けていると駒配置を追う集中力も落ちるため、適度に区切りましょう。
再生速度を変えながら短い時間で区切るのが快適です。
操作遅延より、文字のにじみや長時間画面を見続ける疲れを気にしたほうが本作には合っています。
今日は3局まで、のように見る数を決めると95局を無理なく楽しめます。
将棋名鑑'93のQ&A
将棋名鑑'93を買う前に一番確認しておきたいのは、CPUを相手に普通の将棋を指す作品ではないことです。
全95局の棋譜を観戦し、解説モードの4択で「次に何を指すか」を考えることが中心になります。
対局できるのか、どんな棋譜が入っているのかを先に知っておけば、買ってからのミスマッチはかなり防げます。
将棋初心者でも盤面を見ることはできますが、駒の動かし方から教える入門専用ソフトではありません。
現在は中古カセットを利用する遊び方が分かりやすい状況です。
一般的な将棋ゲームとの違いをここで整理しておきましょう。
CPUと普通に対局できる?
CPUを相手に初手から自由に1局指すような、一般的な対局モードを中心にした作品ではありません。
将棋名鑑'93でやることは、あらかじめ収録されているプロ棋士の実戦譜や古典譜を盤面上で追うことです。
観戦モードでは実戦の手順を見て、解説モードでは途中で4択の候補手を考えます。
そのため自分が先手を持ち、CPUが後手で応手を考える普通の将棋ゲームとはまったく違います。
友人と自由対局を楽しむためのソフトとして選ぶのもおすすめできません。
ここを知らずタイトルだけで買うと、一番大きなミスマッチになります。
一方で棋譜並べが好きなら、CPUの思考時間を待つことなく好きな名局をすぐ開けます。
主役は「対局」ではなく「棋譜鑑賞」です。
CPU戦を遊びたいなら、別の将棋ソフトを探したほうが合います。
買う前に自分が何をしたいか確認するだけで、かなり失敗を防げます。
どんな棋譜が収録されている?
収録数は全95局で、総数5700手に解説や採点が用意されています。
分類は91年度タイトル戦、91年度公式戦話題局、91年度女流戦、91年度順位戦、古典譜・駒落戦です。
タイトル戦には谷川浩司、森下卓、中原誠、米長邦雄、羽生善治らが登場します。
話題局では森内俊之、佐藤康光、村山聖などの名前も見られます。
女流戦には林葉直子、中井広恵、清水市代らの対局があります。
順位戦はA級だけでなくB級、C級まで入り、当時の棋界をかなり広く見渡せる構成です。
古典譜では大橋宗英や大橋柳雪らが登場し、1991年度の棋戦だけを収めた内容でもありません。
トップ棋士のタイトル戦から古典、駒落戦まで幅広いのが大きな強みです。
有名棋士だけ追ってもいいですし、順位戦や手合いの違いを見比べても楽しめます。
95局から自分のテーマで棋譜を選ぶと、かなり長く付き合えます。
将棋初心者でも楽しめる?
駒の動かし方を知っていれば観戦自体はできますが、完全な初心者向け入門ソフトではありません。
最初からプロの実戦を扱うため、定跡や中盤の狙いが分からないと、4択を見ても「どれも同じに見える」という局面があります。
初心者なら100点を取ろうとするより、まず観戦モードから始めるのがおすすめです。
玉、飛車、角がどこにいるかだけ追い、大きな駒交換が起きたところを見るだけでも構いません。
慣れてきたら解説モードへ移り、自分が自然だと思う候補を選びます。
30点が出ても落ち込む必要はなく、その手がなぜ良くないのか読むところに意味があります。
点数を自分の成績表だと思わないことが、初心者ほど大切です。
将棋のルールそのものから覚えたい場合は、先に入門書や初心者向け教材で基礎を確認しましょう。
そのあと本作へ戻れば、それまで分からなかったプロの手も少しずつ見えてきます。
ルールを覚えた次の段階で使う教材として考えると相性が良いです。
今から遊ぶならどうする?
2026年9月2日時点なら、中古のファミコンカセットを正規に購入し、実機で動かす方法が分かりやすいです。
現在のNintendo Classics公式配信一覧を確認した範囲では、将棋名鑑'93の収録は確認できません。
中古カセットは現在も見つかりますが、価格差がかなり大きいので注意が必要です。
近年の取引には数百円のカセット単品もあれば、3200円で終了した動作確認済み単品もあります。
店舗販売や箱説付きでは1万円を超える例まであります。
コレクション目的でなければ、高価な箱説付きへ無理に手を出す必要はありません。
まずは動作確認済みのソフト単品を探し、自宅のテレビへファミコンを接続できるか確認します。
実際に遊ぶだけならカセット単品を優先すると予算を抑えやすいです。
公式配信状況は今後変わる可能性もあるので、購入直前にもう一度確認してください。
中古を買う前に最新の公式配信も確認すると、無駄な出費を減らせます。
将棋名鑑'93のまとめ
将棋名鑑'93は、CPUと戦う普通の将棋ゲームではなく、全95局の実戦譜を観戦と解説で読むための棋譜教材です。
4択の候補手には100点から30点まで評価が付き、外した候補についても理由を確認できます。
タイトル戦だけでなく女流戦、順位戦、古典譜、駒落戦まで入る収録範囲の広さは、今見てもかなり個性的です。
自分でCPUと対局したい人には合いませんが、当時のプロ棋譜をゆっくり読みたい人には面白い1本です。
最初は好きな棋士の対局を1局観戦し、気になったら解説モードでもう一度読んでみましょう。
中古価格はかなり差があるため、今から買う場合は終了済み取引を何件か見比べるのがおすすめです。
将棋を「指す」より「読む」ことが好きな人向けと覚えておけば、選び方を間違えません。
結論:おすすめ度と合う人
将棋の棋譜を読む習慣がある人なら、かなり面白く触れる作品です。
1991年度のタイトル戦や話題局を、1992年のファミコンで追えるだけでも独特の資料価値があります。
羽生善治、谷川浩司、中原誠、米長邦雄、村山聖、森内俊之、佐藤康光らが同じカセットへ並ぶ時代感も魅力です。
さらに4択で自分の1手を考えるので、映像資料のようにただ眺めて終わるわけでもありません。
一方、CPUと対局したい人や、友人と普通に将棋を指したい人へはすすめにくいです。
将棋を始めたばかりで駒の動きにもまだ迷うなら、先に入門用の教材を使ったほうが内容を理解しやすいでしょう。
棋譜好きには刺さる一方、対局目的だと完全に方向違いという分かりやすい作品です。
現代の棋譜アプリと比べれば不便ですが、その不便さごと1992年の電子棋書を触っているような面白さがあります。
当時の棋界を資料として楽しめる人なら、かなりおすすめしやすいです。
ファミコンのちょっと変わったソフトを集めている人にとっても、面白い立ち位置の1本でしょう。
最短で楽しむロードマップ(次にやること)
まずは91年度タイトル戦から、名前を知っている棋士の対局を1局選びます。
観戦モードで自動送りを使い、序盤から終局まで大まかな流れを見てください。
次に同じ棋譜か、別の気になった対局を解説モードで開きます。
4択が出たらすぐボタンを押さず、30秒ほどでもいいので盤面を見て自分の候補を決めます。
100点でも30点でも説明を読み、実戦で指された手と比べましょう。
慣れてきたら話題局や順位戦へ広げます。
さらに違った将棋を見たくなれば、女流戦、駒落戦、古典譜へ進めばOKです。
全95局を1日で見る必要はありません。
まず観戦1局、解説1局だけ試すくらいでも、本作の個性は十分分かります。
大量の棋譜から気になるものを探すときだけスピード5を使い、研究したい場所では手動へ戻しましょう。
速く見る棋譜と深く読む棋譜を分けるのが、一番手早く楽しさへ入る方法です。
次に遊ぶなら?同系統おすすめ作品
将棋名鑑'93が気に入ったなら、まず前作の将棋名鑑'92へ戻るのが自然です。
基本の方向性は近く、こちらでは1990年度を中心としたプロ棋士の棋譜や古典譜を読めます。
2本を続けて見れば、収録年度だけでなく棋士の顔ぶれやタイトル戦の変化も比べられます。
将棋名鑑'92もCPU対局より棋譜鑑賞へ寄せた作品なので、シリーズとしての狙いもすぐ分かるでしょう。
もう少し普通に将棋を指す方向へ行きたいなら、ヘクトが後に手がけた加藤一二三九段 将棋倶楽部のような関連作も候補になります。
こちらはファミコンではなく後の世代のハード向けなので、直接の続編というより別方向の将棋作品として見るのが分かりやすいです。
棋譜研究を続けたいなら前作へ、対局そのものを遊びたくなったら別の将棋ソフトへ進む形になります。
シリーズを続けて見るなら'92へ戻るのがおすすめです。
2本の収録棋譜を並べてみると、当時の棋界を時系列で追う楽しさも出てきます。
年度違いの棋譜を見比べるのが、このシリーズならではの遊び方です。